滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0905/117:県内政党動向】衆院選へ期待や批判:民主代表に鳩山氏 滋賀県内各党 

2009-05-16 23:51:00 | Weblog

【写真:民主党代表選の投票を中継するテレビ画面を見つめる同党滋賀県連の朝倉克己幹事長(手前)ら(大津市京町3丁目)】

 民主党の新代表に鳩山由紀夫氏が選出された5月16日、滋賀県内の同党関係者や支援団体は「反転攻勢への足掛かりができた」と期待を表明した。近づく衆院選をにらみ、自民、公明、共産の各党はそれぞれ批判を強め、社民はエールを送った。

 ■民主 反転攻勢へ足掛かり

 大津市の民主党県連で代表選のテレビ中継を見守った朝倉克己幹事長は「鳩山新代表には政権交代への決意を感じた。総選挙勝利へ、党の中心で頑張ってほしい」と評価、「岡田克也氏も当然、党運営の要職につけ、挙党態勢をつくるべき」と話した。

 ただ、代表選に党員らが投票できなかった点については「投票に参加させていれば、代表選が『親小沢』『非小沢』とはならなかった」と指摘した。

 現職の三日月大造衆院議員(滋賀3区)の選対事務長を務める大井豊県議は「鳩山氏は挙党一致の党運営を進めてもらえる人材」とし、「新代表誕生で、下降気味だった支持率も上向くのではないか」と期待を込めた。

 同じく田島一成衆院議員(滋賀2区)の選対本部長、江畑弥八郎県議も「小沢氏の献金問題で最近は遠慮気味だったが、今後は補正予算審議などでしっかり論戦してほしい」と話した。

 党最大の支援組織、連合滋賀の中村憲市会長は、鳩山新代表について「小沢氏と一緒にやってきた党のマニフェスト(公約集)作成や組織づくりを引き継ぐ点は評価できる」とし、「党への風当たりが強くなりつつあったが、反転攻勢への足掛かりができたと思う」と評価した。

 ■他党 「体質」変わるか疑問

 民主党の新代表に鳩山由紀夫氏が選出されたことについて、自民党県連の吉田清一幹事長は「岡田克也氏の方が地方の人気もあるし、世代交代が進んだことにもなるので、やりづらいと思っていた」と述べ、「鳩山氏には今後、(小沢氏の)傀儡(かいらい)などの批判も出るだろう。プラスかマイナスかはまだ分からない」と今後の動向を注視する考えを示した。

 公明党県本部の梅村正代表は「代表選がきわめて短期間で、小沢氏辞任のきっかけとなった政治とカネの問題に対する明確な説明や大局的な政策論議がなかった」と批判。「小沢氏の影響力が残り、民主党の体質がどこまで変わるのかは疑問だ」とした。

 共産党県委員会の奥谷和美委員長は「特に感慨はない。西松建設問題が契機となった代表選なのに、鳩山氏も岡田氏も党として問題を究明し、自浄能力を示そうとはしなかった。自民党と変わらない体質だ」と突き放す。

 社民党県連の小坂淑子代表は「民主党は新代表のもとで体制を立て直してほしい」と期待を表明し、「野党協力に取り組んできた鳩山氏の代表就任は心強い。関係をより強固にして政権交代を目指す」と述べた。

【関連ニュース番号:0905/101、5月15日;0905/100、5月15日など】

(5月16日付け京都新聞・電子版:17日付けその他各紙も報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009051600186&genre=A1&area=S00

【民主党代表選:新代表に鳩山氏 次期衆院選出馬予定の4議員、結束呼び掛け】

 ◇支持者に結束を呼び掛け

 16日の民主党代表選は、鳩山由紀夫幹事長が岡田克也副代表を抑え、新代表に決まった。県内の同党総支部による支持者らへのアンケートでは岡田氏を推す意見が多く、代表選の結果との間に「ねじれ」が生じた格好。次期衆院選に立候補を予定している4選挙区の衆院議員は、代表選直後の鳩山氏のコメント「選挙が終わればノーサイド」を合言葉に、支持者らに結束を呼び掛けた。【安部拓輝、南文枝、稲生陽、豊田将志】

 ◇アンケート結果と「ねじれ」
 投票結果は鳩山氏が124票、岡田氏が95票。党役員室長として小沢氏を支えてきた4区総支部の奥村展三議員は、鳩山氏に投票した。「世論は、新鮮なイメージのある岡田さんにあった。ただ、政権交代のため与党に立ち向かうには野党共闘が不可欠。他の党を含めた統率力にたけた鳩山さんのもとで一致団結していきたい」と理解を求めた。

 3区総支部の三日月大造議員は岡田氏に投票したが、「鳩山さんは懐が深い。幹事長を長年務め、力強い雰囲気も出てきた。代表選は1人しか選べないので結果は結果で(支援者らに)報告し、一丸となるよう呼び掛けていく」と強調した。

 「結果は残念だが、総選挙を戦う以上、ノーサイド精神で全力を傾注したい」と話すのは、2区総支部の田島一成議員。総支部が支持者らに実施したアンケートでは7割が岡田氏の名前を挙げていた。同支部幹事長の江畑弥八郎県議は「党内に敵も味方もない。応援してくれた支持者には、衆院選に向けて突き進もうと呼び掛けたい」と話す。

 1区総支部の川端達夫議員は、岡田氏が党代表だった時に幹事長を務めた。「政策や人柄などから岡田さんがリーダーにふさわしいと判断して応援したが、投票結果は民主党の国会議員みんなの意志。鳩山さんを先頭に政権交代へ進みたい」と力を込めた。
    ◇
 代表選の模様はテレビで生中継されたが、市民からは冷静な声も。大津市浜大津の家電量販店で、テレビ売り場にいた京都市伏見区の自営業、近藤佳臣さん(30)は「今日が代表選とは気づかなかった。もっと時間をかけて宣伝すればいいのに」。妻の七恵さん(33)も「小沢さんの印象が強すぎて、岡田さんも鳩山さんも影が薄い」と話す。大津市の無職女性(30)は「市民には(15日から始まった)エコポイントの方が一大事。どちらの主張も大きな違いはない」と突き放した。

 民主党県連の朝倉克己幹事長は「悔やまれるのは国民への密着度が低かった点。民主党が政権を担うことになれば、今回は総理大臣を決める代表選だったのだから、全国の党員が投票に参加できなかったことは課題だ」と話した。

(5月17日付け毎日新聞・電子版:同日付けその他各紙も報道)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090517ddlk25010343000c.html
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20090517/CK2009051702000005.html

【0905/116:がん治療】滋賀県患者団体、活動報告へ /がん政策サミット・課題など共有を

2009-05-16 23:32:22 | Weblog

【写真:サミットでの発表について打ち合わせする池田会長(左)=大津市】

 滋賀県がん患者団体連絡協議会(池田美奈子会長)が5月16、17日に東京で開かれる「がん政策サミット」(がん政策情報センター主催)で、昨年策定された県がん対策推進計画における患者団体の取り組みと課題について発表する。

 サミットは、各都道府県のがん計画策定に関わった全国の患者代表が集まり、がん対策の好事例や問題などを共有する目的。

 滋賀県の計画は、他府県より1年策定が遅れたが、患者に加え家族と遺族も策定委員に加わり、患者サイドの視点が色濃く反映された内容になっているとして評価が高い。

 サミットでの発表は、主催者側から要請があった。患者側の要望で、患者サロンの設置や相談員の養成、がんに関するインターネットサイト開設、がんフォーラム開催などが計画に盛り込まれたことを報告する。一方で、計画で明記した目標値の達成手順や医療者、行政との連携など浮き彫りになった課題も発表する。

 池田会長は「滋賀の計画は全国から注目を集めている。サミットで意見交換した結果を、より良いがん対策に反映させたい」と話している。

【関連ニュース番号:0905/112、5月16日;0812/220、08年12月24日;0804/27、4月6日など】

(5月16日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009051600085&genre=O1&area=S10

【0905/115:公用車事故】彦根市職員の公用車事故、3年で倍増:通勤時、死亡事故も

2009-05-16 23:27:21 | Weblog

 彦根市職員による公用車事故の報告件数が2008年度30件に上り、3年間で倍以上に急増したことが5月15日分かった。22日開会の臨時市議会では、08年度末にかけて発生した物損・人身事故3件をめぐる損害賠償金として市が総額約30万円を支払うことを報告する。通勤時に市職員が死亡事故を起こしたケースもあり、職員の運転モラルが問われそうだ。

 市によると、公用車事故の報告件数は06年度が13件、07年度が23件で、08年度まで3年連続で増加した。

 08年度の今年1-3月には、1月にごみ収集車が市内で民家のブロック塀やフェンスを破損、2月には救急車が市民の軽自動車に接触。3月には公用車が道路補修中の作業員の右足をひいて軽傷を負わせた。いずれも市が損害賠償をする責任があり、確定賠償額を臨時市議会で報告する。通勤中の車の事故は、2月13日にバイクと衝突して相手が死亡、4月1日にも軽トラックとの衝突で相手が重傷を負った。

 人事課は「報告件数の増加は、軽微な事故も含めて報告の徹底を求めたことも要因。今後は職場での交通安全研修を強化したい」としている。

(5月16日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009051600064&genre=A2&area=S00

【0905/114:漁業問題】地引き網に今、外来魚ばかり /「湖灯塾」、沖島漁協組合長が講演

2009-05-16 23:21:52 | Weblog

【写真:「カワウが琵琶湖で食べる魚の量は漁師が捕る量を上回る」と話す森田正行組合長(近江八幡市・京都新聞湖灯ホール)】

 京都新聞滋賀本社主催の「湖灯塾」(滋賀中央信用金庫協賛)が5月16日、近江八幡市出町の京都新聞湖灯ホールで開かれた。同市、沖島漁業協同組合の森田正行組合長(58)が「沖島の漁」をテーマに、琵琶湖の変化とともに厳しさを増す漁の現状について話した。

 森田組合長は、沖島漁協の年間漁獲量が約500トンと県内の漁協で最大であることを紹介した。一方、同漁協の組合員130人の平均年齢が70歳近くに達し、「高齢化で年3人ずつぐらい減ってきている」と話した。

 かつて船で運び切れないほど魚が捕れた地引き網に今、外来魚ばかりかかることや、「藻が異常繁茂する南湖は秋は走れないほど」と報告。えり漁も藻などによる網の汚れで難しくなり、小アユ漁の主流が小糸網漁に移ってきていると伝えた。

 漁業で食べていける島へ向けてのさまざまな努力を伝えながら「10年後に琵琶湖がどう変わるか心配。漁師がいなくなると、誰が琵琶湖を監視するのか」と変化を憂え、警鐘を鳴らした。

(5月16日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009051600171&genre=C4&area=S00

【0905/113:新型インフルエンザ】発熱外来増設へ :滋賀県相談センター、24時間対応を継続

2009-05-16 23:11:48 | Weblog

【写真:新型インフルエンザの国内発生を受けて開いた滋賀県の対策本部会議(大津市・県庁)】

 滋賀県が5月16日に開いた新型インフルエンザ対策本部の会議では、県内の発熱外来を現在設置されている7カ所からさらに増えることが報告された。

 県によると、今後設置するのは公立や民間の病院など15カ所。このうち7カ所は設置準備が完了しているが、8カ所は医師や看護師が着用する防護服がまだ調達できていないという。

 嘉田由紀子知事は、発熱外来を設置する医療機関への防護服などの物資提供に向け、予算措置を講じる考えを示した。

 また、体制を見直すとしていた県の発熱相談センターは、国内発生を受け、24時間対応を当面続けることも確認した。

 ◇発熱外来を設置済みの病院は次のとおり。

 大津市民病院(大津市)▽済生会滋賀県病院(栗東市)▽公立甲賀病院(甲賀市)▽近江八幡市立総合医療センター(近江八幡市)▽彦根市立病院(彦根市)▽長浜赤十字病院(長浜市)▽公立高島総合病院(高島市)

【関連ニュース番号:0905/39、5月7日;0904/227、4月30日など】

(5月16日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009051600172&genre=A2&area=S00