近江八幡市との合併協議にからみ、安土町の津村町長リコールを求める署名活動を行なっていた住民グループが、5月8日までにリコールの賛否を問う住民投票条例制定に必要な数の署名を集めました。
署名活動を行なっているのは、安土町の住民グループ「急ぐな合併守ろう安土みんなの会」です。
会では現在、安土町が進めている近江八幡市との合併協議にからみ、安土町の津村孝司町長のリコールを求めるため、先月16日から署名活動を行なってきました。
会によりますと、7日までに津村町長リコールの住民投票に必要な有権者の3分の1にあたる3291人を上回る、3490人分の署名を集めたと発表しました。
会では5月12日まで署名活動を続け、15日に町の選挙管理委員会に提出する予定だということです。署名が提出されれば提出後20日間の審査が行なわれ、その後1週間の縦覧期間を経て必要な数の署名数が確定すれば本請求が行われることになります。そして本請求を受けて、安土町では60日以内に町長のリコールの賛否を問う住民投票が実施されます。
住民グループが15日に署名を提出した場合、本請求は最短でも6月12日となる見込みですが、近江八幡市と安土町の合併協議は現在ハイペースで進められており、5月31日には合併調印式が予定されていることから、住民投票が実施される頃には合併協議が終了している可能性があります。
このため会では「町長や町議会には署名の数の重みを知り、住民の声を聞いて欲しい」と話しています。
【関連ニュース番号:0904/163、4月21日など】
(5月8日、びわ湖放送・電子版:9日付け朝日・毎日・京都の電子版なども報道)
http://www.bbc-tv.co.jp/houdou/news/news_week_detile.php?no=14281
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090509ddlk25010378000c.html
【必要署名数を突破」安土町長リコール】
■合併巡り住民団体
民意を見定めないまま近江八幡市との合併を強行しようとしているとして、津村孝司・安土町長の解職請求(リコール)に向け署名を集めている住民団体「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」は8日記者会見し、7日現在、請求に必要な有権者の3分の1(3291人)を上回る3490人の署名が集まったことを明らかにした。町選管が有効性を審査するが、リコール投票に持ち込まれる可能性が大となった。
住民団体は、近江八幡市との合併の是非を住民投票で決めるよう求め、有権者4015人の署名を集めて投票条例を請求したが、4月に町議会が否決。これに反発して、同16日から町長に対するリコール署名運動を展開していた。
署名簿は15日に町選管に提出される予定で、審査・縦覧のあと、6月半ばに署名数が確定する。有権者の3分の1を上回っていれば、60日以内に町長の解職を問う住民投票が行われる。その際、解職に過半数の同意があれば失職し、町長選が行われる。
一方、近江八幡市・安土町合併協議会は、今月末に予定している第5回協議会で合併協定書に調印、両市町とも6月議会に合併議案を提案する構えだ。予定通り進めばリコール投票前に、合併が決まるが、住民団体の大林宏代表は「町議に署名の重みを分かってもらえるよう働きかけたい」と話している。
(5月9日朝日新聞・電子版)
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000905090002