一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

連休後のジョナ研

2012-05-16 00:21:44 | ジョナ研
連休後の11日(金)、今年8度目のジョナ研があった。
ここのところ旅行記を書くのに精を出しすぎて寝不足なのだが、今回も参加することにした。
駒込ジョナサンに午後7時すぎに入ると、店の奥にW氏の姿があった。いつもはHon氏が一番ノリなのだが、きょうは休み。Hon氏も仕事が忙しく、これはやむを得ない。毎回出席している私がヒマなのだ。
私はキャンペーンメニューを頼む。主食1品に副食2品を選んで、1,144円。副食2品(500円相当)は通常メニューの中にもあるので、主食が若干値引きされている勘定だ。
9日の対局(竜王戦6組)で、植山悦行七段が金井恒太五段に勝った。この結果はなかなかに衝撃的で、植山ファンの私でさえ目を疑ったのだが、どうやら事実だったようである。
その戦型を、W氏が問うてきた。W氏は前日植山七段と会い、自戦解説を受けていた。W氏、みなの影に隠れて目立たないが、意外と将棋好きなのである。
私は「相居飛車」と答えたが、実際は「相振り飛車」だった。先手が植山七段で、▲7六歩△3四歩▲6六歩と進んだところ、居飛車党の金井五段が突如△3二飛と振り、それに植山七段も呼応したため、意表の相振り飛車になったらしい。
将棋は植山七段の逆転勝ち。しかし、なんで勝っても勝ちは勝ち。5組昇級目指して、頑張ってください。
しばらく経ってR氏が来た。R氏は仕事の途中だが、ジョナ研での会合を優先させた。その将棋バカぶりには敬服する。
R氏にも、W氏が例の「戦型」を聞く。R氏は「横歩取り」と答えたが、やはり外れ。相振り飛車はさすがに答えられない。
R氏がスマホを取り出す。対局時計の無料アプリがあり、それをダウンロードしたらしい。私も見せたもらったが、シャレたデザインだ。
以前ジョナ研で、ここで対局をするときに、対局時計を使ったらさすがに顰蹙だよなあ、と笑い話をしたことがあったが、これなら使用可能である。ただ、スマホは本来丁寧な取り扱いをするものだから、ポンポンとタッチするのは慎みたいところである。
ところで、ウエイトレスのObataさんは、きょうもいないようだ。のみならず、最近は若いウエイトレスさんが減ったように思うが、気のせいだろうか。
7時50分、Fujが来た。とたんにみんな苦笑いするのは何故だろう。
しばらくバカ話。Fuj氏、帰阪するとき、「将棋世界」付録の「詰将棋タイムトライアル」をやったのだが、そのとき消費時間をいちいち記入していたらしい。生真面目なFuj氏らしいエピソードだと思った。
9時少し前、Kaz氏が来る。ちょっと来るのが遅いが、ジョナ研は12時近くまで開いているので、まだまだ楽しめる。きょうはこの5人。では席の配置を記そう。

    壁
R W

Fuj 一公 Kaz

Kaz氏は食事を摂る。それが済むと、「じゃあ将棋指しましょうか」と言ったのにはたまげた。まだジョナサンに来てから30分である。みんなと雑談をする余裕はないのだろうか。
ともかくFuj氏とKaz氏が席を替わって、R-Kaz戦が始まった。手合いは平手だが、きょうは「対局時計」があるので、持ち時間を設定する。R氏が15分なのに対し、Kaz氏は初手から10秒。
残された私たちは雑談に戻る。私は薄毛の悩みを吐露する。意外だったのは、誰も私の薄毛を否定しなかったことだ。どうも、彼らも私の薄毛を認めていたようだ。ウソでも「そんなことないよ」と言ってくれれば、私も気が軽くなったのだが…。
しかしFuj氏あたりはどうなのだろう。彼だって蓬髪とはいえ、生え際の部分は、けっこうキテルではないか。それを質すとFuj氏は、「あまり気にしてません」とのことだった。彼の人生は、仕事以外はすべて将棋。髪のことなどどうでもいいのだった。
ただW氏は、「(抜け毛予防には)ブラッシングを丹念にやるといいよ」とアドバイスをくれた。
R-Kaz戦は角換わり相腰掛銀になっていた。神経を遣う将棋で、とてもファミレスで指す戦型とは思えない。ついKaz氏が考え込んでしまい、時間切れが2回あったが、リセットして進める。
ところで10秒将棋といえば、某七段が10秒将棋で、アマ有段者(三~五段)を六枚落ちでバッタバッタと負かしているらしい。プロがケタ違いに強いのは私も承知しているが、六枚落ちならさすがにアマが手厚いと思う。
しかし結果は、某七段が9割以上の勝率を誇っているらしい。にわかには信じがたいが、機会があれば、一度お手合わせ願いたいものだ。
R-Kaz戦は、Kaz氏の快勝だった。
Kaz氏は続けて将棋を指したそうだったが、私とR氏が指すことにする。手合いは平手。持ち時間はKaz戦と同じである。
将棋は私の四間飛車に、R氏の急戦。△5二金左としないで△6四歩と待ったのが私の工夫だが、構わず▲3五歩と仕掛けられた。△同歩▲4六銀△3四銀▲3八飛△4五歩。ここで私の読みは▲3五銀△同銀▲同飛△4四角▲3九飛△9九角成▲8八銀△9八馬▲3三飛成△3二香だったのだが、▲3五銀で先に▲8八角と打たれ、思わず考え込んでしまった。
しかし10秒将棋でこれをやったらアウトである。すぐ持ち時間が切れた。恥を忍んでリセットしてもらい、私は△3二金。▲3五銀△同銀▲同飛。ここでまた私が考えてしまい、2度目の時間切れ。Kaz氏が指しているのを見たときは、なんで時間切れになるのか不思議だったが、10秒は本当に短い。
私は目をつぶって△4六歩。ここで▲3三角成△同金▲同飛成、とシンプルに来られたら私が負けていた。
本譜は▲4六同歩だったので、△同飛と飛車が捌けて、少し視界が開けた。
Kaz氏が手持ち無沙汰のようである。Fuj氏がもう一面将棋を出そうとしたので、私が制した。5人中4人が将棋を指したら味が悪すぎる。
R氏との将棋は、以降もむずかしい戦いだったが、最後は私の勝ち。ただし時間切れが2回あったから、実際は引き分けか。
それはともかく、R氏は勉強熱心で、毎回新しい工夫が出る。次にR氏と指すのは合宿の席になるが、いまから再戦が楽しみである。
続いてFuj氏とKaz氏がついに対戦。ジョナ研で1位と2位を争う将棋バカの対局である。これが熱戦にならないわけがない。戦型はまたも角換わり腰掛銀。アマチュアの間では不人気だと思うのだが、このふたりは求道者のごとく指し手を進める。
そういえば、とW氏が話したのだが、先日発売された久保利明九段著「久保振り飛車実戦集」では、四間飛車の項で、植山七段との将棋が収録されていたらしい。サブタイトルが「イビアナを翻弄する」だったそうで、植山七段が斬られ役だったのは残念だが、植山七段の棋譜が解説されている書物はそうない。この本は植山ファンにとっても必読の書となりそうである。
きょうは飲んべえのKun氏とHon氏が欠席なので、あまりオーダーできない。私は少しでもジョナサンの売り上げを伸ばそうと、腹いっぱいなのに、おつまみをオーダーする。これではまた太ってしまう。
Fuj-Kaz戦は、Kaz氏の勝ち。詰めろ逃れの王手が見事だった。角換わり将棋はスリリングで、傍から見ているぶんには面白い。
中井広恵女流六段の話題になる。私が「中井先生はかわいらしいよね」と言うと、Kaz氏が「ああ…」と身悶えする。Kaz氏は石橋幸緒女流四段のファンのはずだが、中井女流六段ネタもお好きらしい。
そのほかにも、ジョナ研ならではの新鮮ネタが飛び交う。プロ棋士や奨励会員がどの程度理解しているか分からぬが、私たち日本の仕事社会は、将棋の世界に負けず劣らず、厳しいものである。将棋の世界に比べればちょろいものだ、とナメてかかると、ひどい目に遭う。
そこのところをよく理解しないと、今後も同じ過ちを犯すだろう。
時間の経つのは早く、もう11時を過ぎた。あすも用事がある人も多く、きょうは11時半に散会となった。
きょうも楽しいジョナ研だったが、今月から来月にかけては皆さん忙しく、つぎのジョナ研開催は、ちょっと先になりそうである。
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2 コメント

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 (Fuj)
2012-05-18 01:27:07
補足しますと、私も毛髪について全く気にしなかったわけではありません。しかしながら毛髪がさびしくなった場合のディメリットについて考慮すると、異性のことさえ気にしなければ、大した問題ではないと思いました。これが20代のころならば、大いに悩んだことでしょう。
 (一公)
2012-05-21 19:15:33
>Fujさん
異性を気にしなくなったら、人間オワリだと思います。いつまでも恋をしないと!

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