一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

川上七段、竜王戦で4組昇級!!

2022-04-22 22:09:47 | 男性棋士
19日、20日は第80期名人戦第2局が行われた。しかし19日にはもう一局、知られざる勝負将棋が行われていた。
それが第35期竜王戦ランキング戦5組準決勝・南芳一九段VS川上猛七段戦である。
いままで何度も記しているが、川上七段は今年度がフリークラス10年目。順位戦復帰を狙うにもう後がないが、竜王戦は4組以上に在籍なら、竜王戦は期限なしに参加できる。
それには今回の対局で勝利し4組昇級を決めてしまうのが最短・最良である。
結果は川上七段が勝ち決勝進出、4組昇級を決めた! とりあえず、「完全引退」という最悪の事態からは脱した形だ。
C級2組からフリークラスに陥落した棋士がその期間中に竜王戦で昇級したのは、私の記憶では第24期6組で大野八一雄七段が5位で5組へ昇級して以来(それ以前も以後もあったかもしれないが、面倒なので調べない)。今回の川上七段は先崎学九段、森下卓九段、南九段と、元A級3名を破ってのそれだから、文句なしだった。
さてこうなると、夢は竜王ドリームである。決勝の相手は佐々木大地六段or石川優太四段。佐々木六段は当ブログでも注目している隠れた強豪で、本日も王位戦で豊島将之九段に勝った。川上七段には難敵だが、棋士はみんな強いんだから、川上七段はどちらが相手でも思い切ってぶつかってゆくしかない。
最後に、順位戦復帰の星勘定を整理しておこう。川上七段は今年度1勝、前年度は最後の7局を4勝3敗でフィニッシュしている。
よって、順位戦復帰の
・良い所取り20勝10敗
・年度18勝12敗
に達するには、
「15勝7敗」「17勝12敗」
が目標となる。後者のほうがラクだが、大変なのは言うまでもない。
さあ最後の1年、どうなるか。
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