日本で予防接種の関係者、といったときに、どのような人たちを想像するでしょうか。
クリニックで赤ちゃんに接種している小児科のドクター、行政の窓口で説明資料を渡す人、トラベルクリニックのスタッフ、いろいろいます。
予防接種を仕事とする人の会議2日目のプレナリーセッションはGlobal Healthに関するものでした。
米国は世界の予防接種に拠出しているお金は巨額ですし、納税者として関心をもつのはあたりまえかもしれませんが、予防接種会議では、「自分たちの仲間が世界の子供の生命を救っている」ということへの誇りのようなものをかんじます。
また、移民も多いため、諸外国の感染症は即国内の健康問題であり、専門家が扱う問題だということです。
日本も海外援助のなかで予防接種関係の支援を行っていますが、国内の予防接種に取り組んでいる人との間の共有はあまりないかもしれません。
1つ目の講演は、髄膜炎菌による髄膜炎/感染症の排除計画です。
髄膜炎では、死亡のほか、聴覚障害、知的発達障害など大きなん健康リスクが生じます。
ブルキナファソでは2006-2007年に大きなアウトブレイクを経験しており、総額で710万ドル対応にかかり、このうち65%がワクチンのための費用、10%がマネジメントの費用でした。
髄膜炎は1-19歳まで幅広い年齢層が影響を受けます。
ワクチン開発にあたっては、流行株が重要ですが、例えばヨーロッパはtype Cが多いのですがブルキナファソでは95.8%です。
このためtype Aワクチンが重要になります。製薬会社にとってmajor marketではなかったのですが、WHO/PATHによるイニシアチブ、ゲイツ財団の資金援助によって可能となりました。
ワクチンは$50/doseと高額ですが、オランダとデンマークの会社の協力により、1接種あたり0.4ドルのワクチンをつくることができました。
CDCによる戦略はPhaseを4段階に設定し.
Phase 1 ベースライン (2010年9月40万人に接種)
Phase 2 1歳以下の拡大予防接種で (1100万人に拡大)
Phase3 1-7歳に拡大したmass immunization
Phase4 1-29 歳のmass immunization →これを5年ごとにやる、というものです。
子供に接種すると、母親も接種を希望するそうです。
この拡大接種では住民の抵抗はほぼゼロ。髄膜炎がいかに恐ろしいかよく知られているからです。
全体として10日間で国民全体に接種を実施(会場から大きな拍手。っていうか、すごすぎます)。
2011年にはいってから、3月14日までに報告されたのは未接種の14歳2例のみ。
これをアフリカの髄膜炎ベルト地域に拡大をしていきたい、そのためにはfinancial challengeが課題だ、ということでした。
CDCのMeningitis Vaccine Project20 名とのことです。
このプロジェクトを率い、発表をした方はご自身の18歳の息子さんを髄膜炎菌の感染症で亡くしたとのことです。
このほかに、ポリオ排除計画とコレラワクチンの講演がありました。
ポリオの排除計画は今年に入って期待できるデータが出ているものの、チャド、コンゴ、アンゴラなどで re-established transmission がおきており、各国の大統領はWHOを受け入れています。
また、アウトブレイクもおきています。
2010年、タジキスタンでは全体で458例、死亡率6%、
コンゴでは588例、死亡率はなんと32%。
これは2011年3月18日のMMWRに詳細があります。
ポリオがどんな病気だか想像がしにくくなっている国で、子供の健康や将来がどれほどダメージを受けるのか。学び、安全なワクチンへとつなげていかないといけないと思うプレゼンテーションでした。
(米国では2009年のポリオ報告はゼロです)
周囲にいた参加者の誰もが日本はOPVであることを知りませんでした。
現在選択肢として認可されていない、ということも信じてもらえない、「その理由はなんだ」といわれますが、説明は日本語でも難しいのでモゴモゴ・・・・。
クリニックで赤ちゃんに接種している小児科のドクター、行政の窓口で説明資料を渡す人、トラベルクリニックのスタッフ、いろいろいます。
予防接種を仕事とする人の会議2日目のプレナリーセッションはGlobal Healthに関するものでした。
米国は世界の予防接種に拠出しているお金は巨額ですし、納税者として関心をもつのはあたりまえかもしれませんが、予防接種会議では、「自分たちの仲間が世界の子供の生命を救っている」ということへの誇りのようなものをかんじます。
また、移民も多いため、諸外国の感染症は即国内の健康問題であり、専門家が扱う問題だということです。
日本も海外援助のなかで予防接種関係の支援を行っていますが、国内の予防接種に取り組んでいる人との間の共有はあまりないかもしれません。
1つ目の講演は、髄膜炎菌による髄膜炎/感染症の排除計画です。
髄膜炎では、死亡のほか、聴覚障害、知的発達障害など大きなん健康リスクが生じます。
ブルキナファソでは2006-2007年に大きなアウトブレイクを経験しており、総額で710万ドル対応にかかり、このうち65%がワクチンのための費用、10%がマネジメントの費用でした。
髄膜炎は1-19歳まで幅広い年齢層が影響を受けます。
ワクチン開発にあたっては、流行株が重要ですが、例えばヨーロッパはtype Cが多いのですがブルキナファソでは95.8%です。
このためtype Aワクチンが重要になります。製薬会社にとってmajor marketではなかったのですが、WHO/PATHによるイニシアチブ、ゲイツ財団の資金援助によって可能となりました。
ワクチンは$50/doseと高額ですが、オランダとデンマークの会社の協力により、1接種あたり0.4ドルのワクチンをつくることができました。
CDCによる戦略はPhaseを4段階に設定し.
Phase 1 ベースライン (2010年9月40万人に接種)
Phase 2 1歳以下の拡大予防接種で (1100万人に拡大)
Phase3 1-7歳に拡大したmass immunization
Phase4 1-29 歳のmass immunization →これを5年ごとにやる、というものです。
子供に接種すると、母親も接種を希望するそうです。
この拡大接種では住民の抵抗はほぼゼロ。髄膜炎がいかに恐ろしいかよく知られているからです。
全体として10日間で国民全体に接種を実施(会場から大きな拍手。っていうか、すごすぎます)。
2011年にはいってから、3月14日までに報告されたのは未接種の14歳2例のみ。
これをアフリカの髄膜炎ベルト地域に拡大をしていきたい、そのためにはfinancial challengeが課題だ、ということでした。
CDCのMeningitis Vaccine Project20 名とのことです。
このプロジェクトを率い、発表をした方はご自身の18歳の息子さんを髄膜炎菌の感染症で亡くしたとのことです。
このほかに、ポリオ排除計画とコレラワクチンの講演がありました。
ポリオの排除計画は今年に入って期待できるデータが出ているものの、チャド、コンゴ、アンゴラなどで re-established transmission がおきており、各国の大統領はWHOを受け入れています。
また、アウトブレイクもおきています。
2010年、タジキスタンでは全体で458例、死亡率6%、
コンゴでは588例、死亡率はなんと32%。
これは2011年3月18日のMMWRに詳細があります。
ポリオがどんな病気だか想像がしにくくなっている国で、子供の健康や将来がどれほどダメージを受けるのか。学び、安全なワクチンへとつなげていかないといけないと思うプレゼンテーションでした。
(米国では2009年のポリオ報告はゼロです)
周囲にいた参加者の誰もが日本はOPVであることを知りませんでした。
現在選択肢として認可されていない、ということも信じてもらえない、「その理由はなんだ」といわれますが、説明は日本語でも難しいのでモゴモゴ・・・・。