感染症診療の原則

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それぞれのご意見

2009-05-23 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
22日までのご発言。

■厚生労働省:マスク製造会社に24時間生産を指示

国内での新型インフルエンザ感染者が増える中、マスク不足を訴える市民の声があるとの指摘を受け、厚生労働省は5月21日の記者会見で、国内のメーカーに24時間体制で増産を要請していることを明らかにした。ただ、マスクの着用については、「常にしていただくということではないと思う」とした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090522-00000000-cbn-soci

※冷静で正確な情報に基づいた対応??????


■麻生首相
「地方自治体が、地域の実情に即した柔軟な対応を取れるようにすることが重要」

※そうですね。厚生労働省はじゃあ何をするの?


■舛添厚労相「大きな方針は、わたしたちはお示しいたしますけれども、現場の方々がきちんと判断していただければと思っております」

※『判断は現場』であることが確認されました。


■舛添厚労相「うつされた方に慢性疾患の方がおられたら、大変なことになりますから。ですから、ただの季節性ではないんです。そこは皆さん、注意していただきたいですよ」

※ちょっとちがいます。皆が重症化するとうけとられかねません。また「ただの季節性」じゃないという表現もわかりにくいです。


■橋下大阪府知事「もう感染者が出た出たというところで、いちいちじたばたしないと。都市機能の回復にかじを切ります」

※都市機能を回復できるのは知事・行政です。「出た出た」というのがいままでの非冷静ぶりをつたえてわかりやすいですね。
でも「出た~」だとお化けみたいですのでやめていただきたいです・・・

■石原東京都知事「要するに当事者任せってことでしょ。それでいいんじゃないですか。地域によって状況も違うし」


■感染症対策コンサルタントの高橋 央氏「時々刻々変わっていく状況を、どういうふうに収集して解釈していくかということに関しては、行政単位としては小さすぎます。責任転嫁にならないように、きちんと合理的な形で投げかけられるようにっていうような形で改定していっていただきたいと思います」
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00155733.html
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2 コメント

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現場 (グラム染色道場師範手前)
2009-05-23 11:28:30
記事を見てはっきりわかりました。すべては医療従事者としての責任範囲でする事と採れますが、お役所で決まる事は現場で医学的根拠があるかないかのギリギリの範囲で対応してる事の整理事項であり、2月に改訂された行動計画が浸透仕切れていない今は、あの行動計画はあまり役には立ちません。本当に精神的疲労と肉体的疲労も現場では限界を迎えつつあります。いつも思いますが○○対策本部長と名が付く方は役所に居ないで現場に生の声を聞きに来て感じて欲しいと思います。季節性と同様の…と言うなれば尚更です
Unknown (編集部)
2009-05-28 11:34:24
関係者の「現場」視察はダイジですね。
(そのご本人がパニックにならないといいのですが!)

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