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感染経路が不明のHCV感染

2011-07-10 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
今年のはじめに、岡山で手術後の未就学児が急性HCV感染となった事例があり、原因調査が進められていました。

ブログ記事 「手術後の急性HCV感染」

「血液提供者に肝炎感染なし…岡山大病院」読売新聞 7月8日

この児は輸血も受けているのですが、供血者の確認をしたところHCV感染はないということが続報としてニュースになっていました。

2011年1月のニュース
「C型肝炎、院内感染か=手術後2人からウイルス-浜松医大病院」
時事 1月27日

70代の患者2名が外科手術後にHCV感染。
こちらも感染経路は特定されず、輸血も原因ではない、という事例。

透析施設などでもアウトブレイク、の報告は国内外であります。

こちらも、日本の病院で、同じ感染源から30代と70代の入院患者に院内感染がおきた、という報告(論文の主旨はそこにないですが)。
Different outcomes of nosocomial infection with hepatitis C virus from the same origin
World J Gastroenterol 2006 January 28; 12(4):659-661


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