感染症診療の原則

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『感染校』って・・・

2009-05-14 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
読売新聞が「感染校」という表記をしています。 

編集部は編集長はじめ皆日本語が不自由なのでピンときませんが、日本語として妥当ですか?

従業員に感染者がでたら『感染新聞社』『感染レストラン』『感染デパート』『感染クリニック』『感染大学』『感染教育委員会』とか。

議員さんが感染したら『感染党』、選手が感染したら『感染チーム』、アナウンサーが感染したら『感染テレビ』。

記事によると山梨は確定症例が出たらその学校を7日~10日休校にする、しかし、経済活動は影響が出るといけないのでもっと緩和する、と同じ記事にあります。

現時点で接触のない人たちの行動規制の妥当性はとても低く、「学習機会」の保障、子どもが休んだ場合の親の休業(所得)補償をどう考えているのか?
ということも納得しない親が増えればもめるでしょう。
体調の悪い子がいたら休んで看病はフツウですが、学校が閉鎖のために家にいなくてはならないはどう受け止められるか。
「うちでみてあげるわよ!」という親切さんがいて、友人宅にでかけたりすればcontactを断ち切る効果はそこではありません。
本来のめざすべきアウトカムは何か?考えないとずれますね。

感染校のみ休校(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20090513-OYT8T01217.htm
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