
ひきつづき編集長は、バイタルサインの悪化にも負ケズ、ワシントンDCで難しい症例問題と格闘中です(--)ガンバレ
今日は昨日の公開講座がネットでニュースになっていたので紹介したいとおもいます。
「子宮頸がん「中高生にどう話す?」-癌研が公開講座」
キャリアブレイン 8月30日
・・・ 「ワクチン接種を家庭や学校での性教育の機会とするのもよいが、話しにくいなら『がんを予防できるからワクチンを打とう』だけでもよいのでは」と語り、周囲の大人が必要以上に身構えて予防の機会を失うことのないよう注意を促した。・・・
『がんを予防できるからワクチンを打とう』“だけ”でよい、と考えている医師がどれくらいるのかわかりませんが、、現在あるEvidenceだけでは、そこまでいっていいのかわからないというのが現状です。
その効果判定のために、外国では20年スパンの疫学調査を準備して地道にコツコツすすめています。(日本はやっていませんが)
百歩譲って、「この時期はこれくらいでごまかして接種しちゃえ」ということがまかり通ったとします。
しかし、その後に必要な健診の重要性や、プロテクトしているHPVの種類はどのようなものなのか、という理解をどこで補足するのかということが問題になります。
自分が受ける医療行為について、小児であってもその発達段階や理解にあわせて説明をするというのが常識であり倫理です。
根本的な誤解として、日本の学校は性の問題を慎重に考えつつも、ちゃんと教えようという枠組みは整っていることです。
現在、文部科学省の指導要領では、二次性徴(初経や精通ふくむ)について最初にならうのは小学校です。
中学の保健体育でもう一度二次性徴について学び、妊娠やエイズについても学びます。
病気にならない、自己責任ということを学ぶようにもなっています。
コンドームもエイズをはじめとする性感染症予防に有効、と習うことになっているのは中学校です。
月経も始まっている中学生女子について、大人が自ら性をタブー視しては、健康支援じたいがあやうくなります。
HPV感染の因子でもありますが、「初回性交を遅くすることも健康上のメリットですよ」と早めに伝えることで選択肢も増えますし、保護者や教員はこのことをとても大切に考えています。
学校や専門家、保護者が正確な情報を伝えなければ、おもしろおかしい不確かな情報が先行するだけです。
HPVワクチンの理解と接種拡大のためにも、情報コントロールをしないで、こどもを信頼し、支援をしていきたいと考えています。
学校による温度差はありますが、教育現場は子どもの支援としての性教育にとりくんでいます。
生産的な提案をするならば、文部科学省の指導要領のなかに、小学校の早い段階から「予防接種と健康」という市民としてのコモンセンス作りを新たにいれていくことかな、と思っています。いかがでしょう(^o^)♪
写真:かてつ先生にいただいた、グッゲンハイム脇の「お父さん犬」
今日は昨日の公開講座がネットでニュースになっていたので紹介したいとおもいます。
「子宮頸がん「中高生にどう話す?」-癌研が公開講座」
キャリアブレイン 8月30日
・・・ 「ワクチン接種を家庭や学校での性教育の機会とするのもよいが、話しにくいなら『がんを予防できるからワクチンを打とう』だけでもよいのでは」と語り、周囲の大人が必要以上に身構えて予防の機会を失うことのないよう注意を促した。・・・
『がんを予防できるからワクチンを打とう』“だけ”でよい、と考えている医師がどれくらいるのかわかりませんが、、現在あるEvidenceだけでは、そこまでいっていいのかわからないというのが現状です。
その効果判定のために、外国では20年スパンの疫学調査を準備して地道にコツコツすすめています。(日本はやっていませんが)
百歩譲って、「この時期はこれくらいでごまかして接種しちゃえ」ということがまかり通ったとします。
しかし、その後に必要な健診の重要性や、プロテクトしているHPVの種類はどのようなものなのか、という理解をどこで補足するのかということが問題になります。
自分が受ける医療行為について、小児であってもその発達段階や理解にあわせて説明をするというのが常識であり倫理です。
根本的な誤解として、日本の学校は性の問題を慎重に考えつつも、ちゃんと教えようという枠組みは整っていることです。
現在、文部科学省の指導要領では、二次性徴(初経や精通ふくむ)について最初にならうのは小学校です。
中学の保健体育でもう一度二次性徴について学び、妊娠やエイズについても学びます。
病気にならない、自己責任ということを学ぶようにもなっています。
コンドームもエイズをはじめとする性感染症予防に有効、と習うことになっているのは中学校です。
月経も始まっている中学生女子について、大人が自ら性をタブー視しては、健康支援じたいがあやうくなります。
HPV感染の因子でもありますが、「初回性交を遅くすることも健康上のメリットですよ」と早めに伝えることで選択肢も増えますし、保護者や教員はこのことをとても大切に考えています。
学校や専門家、保護者が正確な情報を伝えなければ、おもしろおかしい不確かな情報が先行するだけです。
HPVワクチンの理解と接種拡大のためにも、情報コントロールをしないで、こどもを信頼し、支援をしていきたいと考えています。
学校による温度差はありますが、教育現場は子どもの支援としての性教育にとりくんでいます。
生産的な提案をするならば、文部科学省の指導要領のなかに、小学校の早い段階から「予防接種と健康」という市民としてのコモンセンス作りを新たにいれていくことかな、と思っています。いかがでしょう(^o^)♪
写真:かてつ先生にいただいた、グッゲンハイム脇の「お父さん犬」