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感染症診療の原則

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腸管原虫感染症 #2

2013-07-01 | 青木語録


クリプトスポリジウムとランブル鞭毛虫の話し続きます

#1:この2種類の微生物が水関連の原虫感染症の二大横綱
その違いを見てみましょう。

1)Cryptosporidium
・プールで感染する腸管感染症。集団発生原因#1
・84万人/年罹患。2725人/年入院。4400万ドル/年医療費

・沢山のSpecies、沢山のGenotype
・人間に悪さするのはC.hominisとC.parvum

2)Giardia lamblia
・腸管感染症のKing
・1300万人/年罹患、
・沢山の種類Assemblage(耳慣れない分類法)でA-Gまで。
注)Assemblageとは細菌集合体と訳されてました・・微生物の世界は複雑。
・人間はAとBのAssemblage。

#3:感染力の源泉
・Infectious doseが小さい(=少量で病気を起こせる)
・なのに大量に排泄される。間欠的に
・環境中で安定 (OOcyst、Cyst)
・塩素で死なない。
・体が小さいのでFilter通過

(写真:Wikipediaから)

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