日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

「ワイルド・ソウル」垣根涼介

2006-08-29 | 読書
 8月の3冊目の小説

垣根涼介のデビュー3冊目(?多分)
歴史あり、
悲劇あり、
事件あり、
恋あり、
お笑いあり
面白かった!

紹介の文
「マジに、だが明るく、軽く、陽気に。
 ラテンのノリで爆走する、冒険犯罪小説」
まさにその通り

(上)はシリアスなアマゾン開拓団の悲劇から始まる。
人が住むのに適さないジャングルの生活
(下)では一転して東京が舞台
文庫本のカバーはニューヨークと見間違う写真。
報道合戦のディレクターが事件に巻き込まれ
戦後のジャングル開拓団の怨念をはらす。

この前のドミニカ移民訴訟と合わせてタイムリーだった。
あの人たちとダブらせて読み進めた。

移民の事を調べ、テレビの報道合戦を調べ、ブラジル人気質を調べ
富士山麓を調べ、高速道路を調べ、
日本の警察の事もちゃんと持ち上げた。
その上登場人物の起承転結もキッチリ!
たいそうまじめな作家みたいだ。
それを軽く陽気なオブラートに包ませてしまう。

もっと読んで見ようとさせる作家だ。
花まる・ポン!!
コメント
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