Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

上幌加内駅跡 深名線 9月3日 2014年

2015-02-12 | Weblog
幌加内駅跡から3Kmほどのところに「上幌加内駅跡」はありました。

駅跡の地には、幌加内駅のそれと同じように、短いレールとホーム、それと駅名標のフレームとなぜか“停車場接近標”が展示されています。



ほんとうに短い(5mほどでしょうか?)木製のホームが残されています。

が、デッキ部?の木材は朽ち果ててそれを固定していた“釘”だけがトゲのように残っています。



駅跡の展示は、国道からは30~40mほど奥まった場所にあります。

目的のある人以外はその存在も知らずに通り過ぎてしまうでしょう。

この3点セット、駅名標、ホーム、レール の他には「上幌加内駅」についての説明パネルとかは何もありません。

画面左端にカメラを持った人の姿がありますが、こうした同好の士と会うのはとても珍しいことです。



原っぱのようなこの場所に、上幌加内駅跡はポツンと展示されています。



正面から駅跡の全景を見てみます。



国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)で1977年の上幌加内駅の位置を見てみます。

画面中央十字に交わる道路の右上三角のスペースが「上幌加内駅」のある場所です。

赤矢印で示した小さな「点」に近いようなオレンジ色が駅待合所ではないでしょうか。

ウッド・デッキのようなホームは画面からは確認することが出来ませんでした。

碁盤の目のように配置された道路や畑を斜めに通り抜けていく深名線の線路…

中央線線路が町を斜め横断していくJR神田駅の雰囲気と似ています。

線路と平行に走る線が国道ですね。




この線路の先が「雨煙別駅跡」そして朱鞠内湖へと続いていました。

さきの「同好の士」の方が「ご存知だとは思いますが…」と前置きし話してくださいました。

この線路は営業当時の路盤をそのまま残しているもので、深名線では唯一の「本物」なのだそうです。

そう言われて見てみますと、バラストが錆び色に染まっています。

これなどは現役時のバラストである証なのかも知れません。

「私は初心者ですので何も知りません。ありがとうございました。」と、お礼を申し上げました。




いつものように、向こうには相棒のオデ君が待っていてくれます。



ホーム上のデッキはすっかり無くなってしまい梁と釘だけが残されています。

すっかり錆び色に染まったフレームの下には、デッキ木材の残骸が散乱しています。

この線路の先は、深川駅を指しています。



こちら側から鑑賞しますと“停車場接近標”も裏返しで、駅跡と分かる手がかりも見えなくなってしまいます。

万字線や幌内線の駅跡にあったような失われた鉄道を偲ぶ説明パネルでもあると良さそうですが…



長閑に広がる田園風景。

この小さな鉄道記念のスペース以外、ここに鉄道があった証はありません。
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