ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2023-45 ウクライナに春を・・子ども達の絵から

2023年02月25日 | 日記
ウクライナが侵攻されて1年。
残念ながら終息どころか長期化の懸念が見えてきた。

1年を前にして、マスコミでは様々な企画の報道をしている。
その中で目を引いたのはウクライナの子ども達の絵1000点の展覧会だった。
様々な絵があった。
浅野さんとウクライナの美術教師の20年にわたる交流から実現されたものだった。
子どもの発想は正直で面白い。
大人から見るとたどたどしい描写力で落書きとしか思えるような絵でも
ひとりの感性が見えるのだ。
これは、長年、教師をしながら教わったことであり、気が付いたことだった。
大人は形や模倣から入るが子どもは直接かきたいまま描く。
特に活動的な男の子の描くものは面白い、伸び伸びと手や足がながくなったり
時には画用紙から収まらなかったりする。
あまり遊び回らない子どもは概念的な絵を描く。それそれ個性的などだが。
こんなふうによく見て自分の目で描くので世界に一つだけの作品になるのだ。

ウクライナの8歳の子どもの絵、ハルキウの街の絵があった。
侵入前に同じ子どもが描いていた絵と対比できた。カラフルな色づかいで明るい街。
それに比べ、赤と黒で描かれた焼かれた街。一目瞭然、悲惨さが伝わってきた。

もう1枚、インパクトの強い絵だった。
体の腕と足が骨がむき出しになって血が流れて、眼が潰れていた絵だった。
これは酷い。残酷だ。9歳の女の子が描いた作品だった。
でも勘違いだった。
これは「未来の人間」という。不死身な体なのだ。壊れてもすぐ部品交換ができるのだ。
そんな願いをこめて描いたと。
子ども達の絵から、今おかれている状況が伝わってくる。

ウクライナに1日も早い春を・・


コメント
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