湯めぐり四方山話

湯めぐりは 人・風物との出会い

下諏訪温泉「新湯」

2015-12-31 | 長野の温泉
・・(これも2009年に行った共同湯・温泉博士に掲載された私の記事より)・・・・・・・

 中山道と甲州街道が出会う 大社といで湯の宿場まち       
           「新湯」(共同湯)   長野県 下諏訪温泉
                                ~女鷹ちゃん~

下諏訪は、古くから諏訪大社の門前として栄え、
街道を行き交う旅人は、名湯、下諏訪温泉をこよなく愛したという。
そのため、今も懐かしい路地が、そこかしこにあり、古き宿場まちの風情が漂っている。

町役場で、秋宮周辺の外湯マップを手に入れ
春宮のとりいの横を通り、旧中山道と甲州街道を通って秋宮に向かった。

秋宮は、正確には「諏訪大社下社秋宮」という。

五年ほど前に、神社のすぐ横にある「ホテル山王閣」に一泊して、外湯の「湯泉ハウス児湯」にも入ったことがある。
五年ぶりの街は懐かしく、早速夕方の街へくり出した。
諏訪オルゴール博物館「奏鳴館」まで歩くと「歩きたいしもすわ」という街案内絵地図が目に入った。
それを一枚手にとり、児湯を探した。
路地からやっと旧甲州街道や旧中山道というやや広い道に出た。
「そうだ。下諏訪は五街道の二つが交差する街なんだ」と気がついた。

そこを行くとまもなく児湯が見つかった。

前回は人の多い夜の時間帯に入浴したために施設の写真が撮れなかった。今回は明るいうちに着いたので、児湯の外観や受付のあたりも写真に収めることができた。

それから一度、秋宮の車の場所まで戻り、今度は「ホテル山王閣」の横の展望台から諏訪湖の夕日を眺めた。下諏訪の街の向こうに諏訪湖が大きく広がっていた。

夕食後、今夜の外湯めぐり「新湯」をめざして、いよいよ出陣だ。
途中で「菅野温泉」という外湯を見つけた。トンネル状の路地の中にある温泉施設だった。

旅行が終わり家に帰って「菅野温泉」を調べると、
浴槽や洗い場がとても広くてすばらしい風呂だった。
あの時の、暗い狭いトンネル路地の建物内部とは、とても思えなかった。
今度行く機会があれば、是非とも入ってみたいと思った。

しばらく行くと「新湯」に着いた。

「新湯」は街の銭湯という雰囲気で入浴料金も二百二十円という安さだった。
脱衣所に入ると「こんばんは」と皆が声を掛け合い、
さらに浴室に入ると、びっくりしたことに入浴客がお互いの背中を洗い合っている。
小さい子どもも、風呂で出会う人々によく打ち解けていて、
誰もが気楽に声を掛け合い和やかな雰囲気だった。

湯温も四十三度くらいで、熱めの湯が多いと聞く下諏訪の湯の中では、入りやすい湯だと思った。
入浴した外湯は、ほんの一部だったが、本当は三泊くらいして、外湯巡りや史跡、名勝巡りをしたい。
いくら滞在しても つきない魅力のある街である。

★下諏訪温泉「新湯」温泉データー★
(泉質)     ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
(効能)     神経痛、筋肉痛、関節痛、リウマチ
(泉温)    58.8度 (源泉の元温度・・旦過の湯からの引き湯)
    ※浴槽内の湯は43度 「安心してください!!ちゃんと入れる温度で大丈夫です」
(風呂の種類)    内湯
    洗い場がいくつもあって充実。シャンプー・石鹸は なし
・お湯は旦過の湯からの引き湯。下諏訪温泉ならではのやさしいお湯。
・お湯の注ぎ口はライオンになっているが、お湯の成分で白くなっている。
(所在地)      長野県諏訪郡下諏訪町御田町
(電話)     問い合わせ先 0266-27-6095
(交通)   中央本線 下諏訪駅から1km 徒歩15分
(営業時間)   5時30分~22時
(休業日)     無休
(料金)     入浴¥220
(営業時間)     5:30~22:00
(駐車場)/有り
  近くの御田町駐車場を利用。駐車券を貰い入浴後にスタンプを押してもらうと無料。

★昭和初期の銭湯が味わえる共同浴場
外見はごく一般的な共同浴場。
浴室に入ると、とてもきれいに手入れされ 地元の方々に大切にされていることが分かる。
新湯は下諏訪温泉の住宅街にある素朴な共同湯。
湯船には源泉かけ流し本物の温泉が注がれ 
街中に銭湯のように温泉施設が存在している下諏訪温泉の中でも、
最も普段着の共同湯の一軒だと感じることができる★

・・・2009年頃のデーターなので入浴料金などが多少変わっているかも・・・

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