湯めぐり四方山話 & 和の音

湯めぐりは 人・風物との出会い

鹿教湯温泉「文殊の湯」 長野県

2013-09-14 | 長野の温泉
「鹿教湯(かけゆ)温泉」とは・・
この名前は「鹿に教えてもらった温泉」。
正確には、
「鹿に化身した文殊菩薩が一人の猟獅に温泉を教えたのが始まり」と言われている。
開湯以来、湯治の湯として多くの人が訪れる歴史ある温泉地。

「鹿教湯(かけゆ)」この面白い名前の狭い温泉街を
車で何回往復したか??2007年の暑い真夏のことだった。
お目当ては「文殊の湯」という共同湯なのだが・・
どこにあるのか?道路にさっぱり表示がしてない。
やっと、街の無料駐車場を発見し、車を停めて・・
あとは徒歩で街中を散策して見つけることにした・・

やはり歩いて温泉街を行くと、わずかな?目印や小さな表示も見つかる。
なんとか「文殊の湯」に行くことができた。
狭い温泉街から横にさらに狭い道があり・・
そこは、しだいに下り坂になっていて
段々と、近くに温泉がある雰囲気になってきた。

かわいい飲泉所があり、その横に「文殊堂」の案内文字が見える。

近くだと思える。
どんどんと坂を下っていくと
急に目の前に「深山幽谷」の景色が広がった。


「え~ここは??」しばらく、あっけにとられて目の前の景色に目を奪われた・・
中央の長い石段は「文殊堂」へ行く階段らしい・・

ついさっきまで ちゃごちゃした狭い町・・と思っていたが
少しだけ路地に入り、少しだけ坂を下っただけで、
急に目の前に現れたこの「深山幽谷」はいったいどうして?何??
しばし、茫然と佇み、ひたすら見とれた。

しばらくして、やっと
「あれ?目当ての文殊の湯は??どこだ・?」と我に返り、
探すとこの景色の真反対(自分のすぐ横)に
「文殊の湯」を発見

横の渓谷(内村川)が涼やかで、一瞬、真夏の暑さを忘れる場所だ。



さて、気になる浴槽は
内湯は・・

露天は

露天の下にさっきの渓谷(内村川)が見え、せせらぎが聞こえる。
肌にやわらかいアルカリ性単純泉の湯に浸かり、静かな時間が流れる。

文殊の湯から出たら、再びこの景色

忘れないように何回もこの景色をカメラに収めた日

中央の趣のある屋根付きの橋は「五台橋」という。

★鹿教湯温泉へのアクセス

上信越道・東部湯の丸ICより県道81号、国道254号を経由して約25キロ
「文殊の湯」は温泉街の中心に位置する共同湯。
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別所温泉「石湯」    長野県

2013-09-11 | 長野の温泉
別所温泉は長野県にあり「真田幸村の隠れ湯」として歴史が長い。
「大湯」「大師湯」「石湯」などの立派な共同湯もある。

今回は「石湯」を紹介したい。
これも2007年8月の暑いお盆過ぎに行った湯。

このような立派な湯屋

中は

「石湯」の名のごとく岩風呂

街中には飲泉所もある

近くに「大師湯」という共同湯もある。


温泉街は緑が多く、落ち着いた雰囲気で親しみやすい。

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土湯温泉「サンスカイつちゆ」と「中の湯」    福島県

2013-09-10 | 福島の温泉
土湯温泉には2010年に行く機会があった。
最初に入ったのは、「サンスカイつちゆ」

ここは、地元の人の安らぎの湯だった。

ロビーには「土湯こけし」が並んでいる。


温泉街中に入ると 最初に「観光案内所」があり

案内所の近くの裏山には、こんな絶景ポイントも見えた。

温泉街を行くと

「足湯 下の湯」という大きな「足湯コーナー」がある。

提灯が「こけし」なのもユニークだ。


橋には、大きな「こけし」が立っている。

近くに「中の湯」という共同湯がある。



2011年3月の震災以後は、まだ行っていない「土湯温泉」。
この懐かしい街並み、共同湯を、是非また訪問したい。
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「鳴子こけし」 「鳴子温泉駅」 「早稲田桟敷湯」   

2013-09-10 | 温泉街の風景

鳴子温泉の「こけし」

これは、「ゆさや旅館」に飾ってあったもの。

2002年に「鳴子ホテル」に泊まった年には
「こけし」作りの作業場を見学したことがあった。

たまたま日曜日だったので、観光客用に公開していたのだろうか?

2010年の平日、鳴子温泉を訪ずれたらこの店は閉まっていた。

もう一度、ゆっくり見学したかったが残念。
朝早い時間帯だから開いていなかったのか?わからない。

「鳴子温泉駅」の周辺、平日は静かで人通りが少ない



やはり「温泉足湯コーナー」あり





鳴子温泉には「早稲田 桟敷湯」という
早稲田大学の学生が掘り当てた温泉施設がある・・

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「鳴子ホテル」    宮城県

2013-09-10 | 宮城の温泉
鳴子温泉には、これまで2回行く機会があった。

一度目は、2002年で、その時は「鳴子ホテル」に宿泊した。
内湯の浴槽は、木で仕切られた正方形のが隣り合わせにいくつもあり
それぞれの浴槽が微妙に色や温度がちがっていて・・・
入る度に??湯の色が変化している気がする不思議な湯。
「肌触りが非常によくて、ヌルヌルスベスベのこの湯」に一回で魅了され、
一泊二日の滞在中 暇をおしんでは(食事の時間以外は)入っていた覚えがある。
「鳴子温泉」という温泉地が、私の頭にしっかりとインプットされた日。

この「鳴子ホテル」は建物の前に間欠泉があるのが特徴だった。
到着と同時に?間欠泉が吹き上がったので、強烈に覚えている。

(写真は2002年)

2回目の鳴子温泉行きは、2010年「ゆさや旅館」に泊まった。
「鳴子ホテル」は今、どうなっているか?気になり、街歩きをしてみた。
到着と当時に吹き上げ烈々歓迎をしてくれた あの「間欠泉」は今・・

「あった!!」2002年の時とちがい??間欠泉の上に屋根がかぶせてある・・

「鳴子ホテル」の建物は・・


鳴子ホテルの向かい側にある小学校は・・
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鳴子温泉 「ゆさや旅館」 と 「滝の湯(共同湯)」  宮城県

2013-09-10 | 宮城の温泉
2010年に鳴子温泉「ゆさや旅館」に一泊した。

玄関に入ると

木のぬくもりが感じられる旅館で
400年の歴史を持つ「国の登録有形文化財」の宿。

「ゆさや」の名は1632年、初代の「遊佐 勘左衛門」が
大規模な湯治人宿をここで始めて以来、代々引き継がれ守られてきた名。

この階段の手すりは一本の木で作られているという

ここはお風呂が自慢の宿で・・
到着と同時に「美人女将」の勧めで、向かいの丘(森)にある露天風呂に入った。
周りは雑木林で、虫も蛇も出てきそうな環境だが・・

ほどいい濁り湯で、まったりとした入浴時間が流れた。


さて、宿の部屋に戻り
今度は、この宿の内湯が気になり覗いてみた。

(女湯・・・この日はこっちが女湯だった。日替わりで男湯になる)
女湯の入浴時間だったので、早速入ってみた。
少し熱かったが、湯をかき混ぜる「湯まぜ板」が置いてあり
それで、混ぜ合わせると、すぐに ほどいい湯温になった。
先ほどの露天風呂といい、この内湯といい「泉質が濃厚!!」
源泉かけ流しなのが、入っているとジーンとわかる。
この内湯はこじんまりしているが、非常に泉質がよくて落ち着いた。
湯の峰温泉「薬湯」に似た湯色だが「鳴子の湯は 肌触りがやさしい感じ」
湯の峰温泉の「薬湯」はピリピリする肌触りだった。
温泉成分がちがうのだろう・・

もう一つの内湯は「ウナギ湯」・・これがこの宿のメインのお風呂らしい。

泉質は一緒なのに
湯を入れる入れ物によって湯の色がこうも変わるらしい
・・手前の5角形の木の風呂 右奥の広い岩風呂は、湯は一緒・・・不思議だ・・
浴槽の窓が障子なのがうれしい。昔のままで古風だ~

湯屋の雰囲気を、昔のまま保持しているのが、うれしい。

泉質は・・



この「ゆさや旅館」はに宿泊するだけで、
隣の共同湯「滝の湯」も無料で入れる「チケット」がもらえる。

翌朝、早速、隣に出かけた。
「滝の湯」の外観

朝早くから(仕事前に)入浴して行く人も多いらしい。
受け付けの風景

浴室は

「滝の湯」の名は、湯口が高い所から浴槽に落ちてくる形からついたものと思える。

ベストなお肌状態にする入浴順番があり、
最初に 酸性・硫黄泉の「滝の湯」に入り、次にアルカリ泉の「うなぎ湯」に入るのが 
いい順番らしいが、そんなことは、後でわかったことだった。

「ゆさや」で一泊し、何回も湯に入っていたら
翌朝は「人間温泉卵」の如く「硫黄臭」を発する体に変身??した。


「滝の湯」の湯上り、横から「鳴子温泉神社」に行ける道を見つけた。




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小野川温泉 「尼湯」と「小町の湯」    山形県

2013-09-08 | 山形の温泉
小野川温泉の街中にある共同湯は「尼湯」・・正面からみた

少し横に回ってみたら、このような立派な湯屋

街の中心にあり、みんなの共同湯らしく常に入浴客がいたが、
中はシンプルなつくりで、脱衣所と縦長の浴槽が一つあった。

「尼湯」の出入り口の横には「卵湯?」もあった。

ラジウム泉の卵湯??

街中には
飲泉所が数か所あり、自由に温泉水が飲めた。

いい雰囲気の足湯もあった。


もう一つの共同湯は町外れの川沿いにあり
「小町の湯」(右側の茶色の塀で囲った部分)という。

入口は・・女湯

男湯

中には、しっかりした露天岩風呂があった。

非常に気持ちがよかったが、川の傍にある共同湯なので・・
「川虻(かわあぶ)」が飛んでいて、油断していると刺すのがわかった。

この虻は、結構大きく しつこく刺しにくる なかなかのものだった。
そのため、途中からは、入浴しているよりは、洗い桶に適量湯を汲んで
「飛び回る虻を退治」するため、お湯をうまく飛ばしすことに夢中になった。
一匹落とすと、非常に集中力が増し、さらに躍起になって虻退治をした記憶がある。

しかし、ここは「小町の湯」というお風呂
すさまじい川虻退治をするはめになるとは・・・・・
小野の小町も・・さぞ・・笑っておいでだろう~

ここも2007年(今から6年前に)行った写真なので
最近の小野川温泉はどう変わっているかな??
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飯坂温泉「鯖湖湯(さばこゆ)」     福島県

2013-09-08 | 福島の温泉
これも2007年の暑い夏に行った「福島県の飯坂温泉・鯖湖湯(共同湯)」
ここを訪問した日は、お盆の最中で、気温が恐ろしく高い日だった。
町外れに車を停め、汗だくになりながらまずは、観光案内所をさがし
そこで観光マップをゲットし見ながら、
共同湯「鯖湖湯」の場所を夫と二人で探し出したのを思い出す。

飯坂温泉といえば、
「松尾芭蕉」が「奥の細道紀行」で弟子の「そら」と一緒に立ち寄った温泉地だ。
その当時から「鯖湖湯」はあったのだから歴史が古い。

街中を散々歩いて、やっと見つけた「鯖湖湯」は
あまりに大きな、感動的な木造湯屋だった。



この建物の中に男女別の内湯がある。
有名な建物らしく、浴室、浴槽、脱衣所での写真撮影は厳しく禁止されていて
浴槽写真は、撮れなかったが・・充分すぎるこの外観!!


隣に「お湯かけ薬師さま」が祭ってある。

その隣にあるこの建物も、とても歴史を感じる。

湯上りに、車までの徒歩の帰り道・・・
気温は30度をとっくに超えていたし、暑い日の真昼の入浴にもかかわらず、
とってもさっぱりとして、川から吹いてくる風が心地よかった 覚えがある。


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大塩温泉(共同湯)   福島県

2013-09-05 | 福島の温泉
2007年の夏、この年もお盆前後、今年と同じように猛暑だった記憶がある。
初めて「夫婦で車旅・東北地方までの湯めぐり」をしたのは、この暑い夏だった。

東北地方での最初の湯は「福島県の大塩温泉(共同湯)」だった。

近くまで来ているのはわかっていたが、どこを見渡しても「共同湯」らしき建物が見えない。
あるのは、この建物ばかり???でも車が止まっている。これが共同湯??
少し横に回ってみたら、「大塩温泉」の看板と入口が見えた。

さらに「あれ~??」なんか下に続きの建物があるのを発見。
入っていくと、

急な長い下り階段があり、どんどん降りていくと

階段の突き当りに

この看板の左右ある男女別のお風呂を発見!!
中に入ると

さらに更衣室と浴室の堺の壁に「入浴心得」が貼ってある。

浴室は・・

明るい陽射しの中に濁ったお湯と赤茶けた浴槽、洗い場が浮かびあがった。
赤い鉄錆び?の色の源泉が贅沢にも、浴槽からあふれて洗い場に流れている光景!!
これぞ!!夫がこだわる「源泉かけ流し」風景だ・・
たしかに、このころ(2007年頃)になると
私も「源泉掛け流し」と「循環湯」「半循環湯」などの区別!!にうるさく?なり
「源泉かけ流し風呂」の風景は、入る前から「しみじみと感動できるもの」になってきた。

この赤茶けたお湯に浸かり、窓の下に見える「只見川」を覗き見て
脱衣所から聞こえる地元の人の会話「福島弁」も心地よくて
なんかほっこりして
「ずいぶん遠くに来たなあ~ 東北の第一号の大塩温泉に入っているんだ~」
としみじみとうれしかった覚えがある・・
また、福島県に行くことがあれば、もう一度立ち寄りたい共同湯だ。

途中で立ち寄った「田子倉ダム」の景色も強烈だった。






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「はしうど荘」と京丹後の景色  (京都府)

2013-09-05 | 海の景色(夕日スポット・道の駅)

長く暑かった今年の夏も終わり、やっと涼しくなりました。
それにしても暑い夏の間は、温泉の「お」の字も浮かんでこないのに・・
こう朝晩が冷えこんで昼間の気温も低いと
再び?「一気に?温泉に行きたい!!」と思い始めます。
しかし、諸事情から10月にならないと温泉めぐりはできそうにないので・・
過去に行った温泉で、まだブログ更新していないのを書くことにしました。

「てんきてんき丹後」
この面白い名前は京丹後地方の「道の駅」の名前です・・
この道の駅に車中泊して、昔(2001年と2007年)温泉めぐりをしました。

2001年当時、
買ったばかりのキャンピングカーで初めて連れて行ってもらったのは、
京都府京丹後の「てんきてんき丹後」でした。
海岸の景色のよさと共同湯の素朴さ、湯のよさが印象的でした。
その車は13年間乗ってついに故障し、残念ながら泣く泣く?手放したので
初めて、その車で行った京丹後市は一層懐かしく思い出されます。
「我々夫婦が車旅湯めぐりを本格的にスタート」させた懐かしい地なのです。

京丹後市「間人浦(たいざうら)」の景色

海に浮かぶ特徴のある岩は「立岩」といいます。

「立岩」の説明もありました。

聖徳太子の母親の名前が「間人(はしうど)」
それにちなんで、この地を「間人」と書いて「たいざ」と読むようです。
「間人(たいざ)蟹(かに)」は有名な冬のブランド商品です。

間人浦を背にして・・
「はしうど荘」という入浴施設があります。

そこの浴槽風景

「はしうど荘」の風呂には2001年と2007年の2回入りました。

2007年のことです・・
海の潮鳴りを聞きながら、潮風に吹かれて入る半露天の風呂は、
日常からの解き放たれて、開放感いっぱい!!非常に満足してお風呂から上がると・・
湯待合所で、一足先に上がった夫が、なぜか?ひどく落胆顔をしています。
理由をきくと
前に来た時(2001年)には源泉かけ流し湯だったのに
今回、浴槽を大きくして施設内も美しくなったが
肝心の風呂が「半循環湯になっている・・」というのです・・
え~!?
そのころ、源泉かけ流し、半循環湯、循環湯の区別など
全く無頓着だった私ですが・・
この夫の落胆ぶりは、今も強烈に印象に残っています。

浴槽を(内湯も露天も)広げて大きく(リニューアル)したら
湯量が足りなくなったのか?近頃のお湯の衛生基準の厳しさからか?
「源泉かけ流し~半循環湯になった」というのです・・
確かに2001年の時は、素朴なお風呂だった気がします・・
しかし、さほど湯の変化がわからなった私ですが・・
夫が発した★「源泉かけ流し」★の言葉が強烈に頭に入った出来事でした・・

「はしうど荘」の向かい側には「漁火亭」というお食事処があり
ここの屋上にも「入浴施設」があります。

ここの3階部分がお風呂(男女別)で
夕方などは、間人浦の夕陽が美しく見えます。

★この建物「漁火亭」は現在(2018年)は営業していません。建物も解体されて更地になっています★

 

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