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嵯峨有心堂2 本邸、茶室(嵐山・嵯峨野散策30)


写真は、聴蝉亭(右)と草雨軒(左)

次は表門から階段を登った正面にある本邸に入ります。
正面の廊下を奥へと進みますが、廊下の途中が少し奥に向かって高く傾斜している部分があったり、廊下の途中がくり抜かれて手水鉢があったりします。

最奥には12畳半の座敷があります。
ここからの眺めが庭園の正面になります。

そしてこの座敷の奥から渡り廊下が、さらに奥のお茶室へと続きます。
渡り廊下から左手の階段を登った左手の、庭園に突き出した“聴蝉亭(ちょうぜんてい)”に入ります。6畳で櫛型欄干になっています。
ここは庭園の最奥になりさらに庭園近くに面しているので、庭園が一望できます。

そしてこの“聴蝉亭”の奥に階段が続きます。
もう1段高くなったところで廊下が終わり、屋外に出ます。
この正面に“自在庵”があります。
4畳の枡床(半間 四方)で、この床柱の手前が少し後退しているのが特徴的です。
これは正客から亭主を見えやすくするためだそうです。
そして廊下伝いの庭園側に茅葺きの“草雨軒”が連なります。
3畳の茶室に立礼席が併設されています。
またここの高さは丁度“枝垂れ桜の枝と同じ”なので、外に出ると満開の桜を背景にして記念撮影ができるそうです。

さらにもう1段高い奥には持仏堂があります。
釈迦如来像があり、格天井は花天井で、1マスずつに様々な花が描かれています。
そしてここからは遠く比叡山や大文字をも眺望出来ます。

各高さで違うものを見せる構造が“素晴らしい”の一言です。

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