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Amadeusの「京都のおすすめ」 ブログ版(観光)
2012 4/25の拝観(御寺 泉涌寺 特別拝観)
写真は、月輪陵
本日は13:00から開催された、
京都検定現地見学会 寺院・神社どっぷり拝観シリーズ 御寺 泉涌寺 特別拝観
に行ってきました。
3月中旬あたりから募集がかかり、4/17に抽選がありました。
拝観料は3500円で、16:00まで泉涌寺オンリーです。
通常拝観でも拝観できる、仏殿、御座所、楊貴妃観音堂などや、
現在特別拝観中(4/30まで)の”舎利殿”(これがあったので、今まで舎利殿は我慢してきました)、
そして今回だけ公開の”霊明殿”
を、解説して頂きながらまわります。
通常拝観のところは割愛します。
まずは、特別拝観中の舎利殿です。
舎利殿の鳴き龍体験はなかなか面白かったです。
御住職の説明によると、以下のようです。
まず内陣の板の間に1人で入り、手を叩きます。
すると手を叩いた振動が天井で反射し、今度は床に反射します。
その反射が、床を通じて立っている自分に収束し、体の芯に響くそうです。
実際、内陣の床に複数で立っていると響きが弱くなったように思いました。
この舎利殿は辰年のみ公開されるので、次回は12年後です。
4/30までですので、是非今週末に行ってみてください。
面白かったです。
次は本イベントだけで公開の霊明殿です。
御座所の庭園の向かい側にある大きな建物です。
ここには天皇家の御位牌が安置してあります。
もちろん普段は非公開です。
霊明殿の内部は外陣、中陣、内陣に分かれています。
我々はもちろん外陣まで。
中陣にある仏具などのすべてに”菊花紋章”が刻まれています。
内陣は3部屋で、正面の部屋に孝明天皇、明治天皇、大正天皇、昭和天皇とその皇后の御位牌があり、右手の部屋に第87代四条天皇、左手の部屋には第108代後水尾天皇以下第120代仁孝天皇の御位牌があります。
中陣の天井が、二重折上小組格天井でしたので(最も格の高い方の天井)、内陣の天井はどんなことになっているのかと思いました。
あっという間の3時間でした。
また詳細は、改訂版「東山南部散策」で掲載しますね。
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コメント ( 9 ) | Trackback ( )
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舎利殿・・・私が行った時には普通の拝観なので若いお坊さんの説明でそんな細かくなく今回のAmadeus様の説明で「なるほど」と思いました。是非12年後も行ってみたいです。
霊明殿は3年位前の冬の旅で特別公開された時に行きました。(真冬で雨天・・で見学者が2人の記憶しか)
私は泉涌寺さんが結構好きで行くのですが・・・普通の時でも特別公開の時でも人が少なめで好きです。
だいたい泉涌寺だけ(しかも塔頭はなし)で、3時間ですからね(笑)。
>霊明殿は3年位前の冬の旅で特別公開された
そうだったんですね。
3年前はまだ僕が特別拝観に”のめり込んで”いなかったので、知りませんでした。
>普通の時でも特別公開の時でも人が少なめ
ひとえにアノ大門までの”緩やかで長い坂”のせいではないかと個人的には思っています(笑)。
でも、それって、あんたの本来のし・ご・となんでしょってね。
音が反響して大きくなるわけじゃないのですね。
根本的に間違ってました
他の観光の方が中を見ているときにしたので何も起きなかったんですね。
自分達含めて10人ぐらいいましたからね。
リベンジは12年後ですね。
おっしゃる通りですが、愚痴ってスッキリしたい時もあるのでしょう・・・
人間ってそんなものです(笑)。
京都好き、京都観光好きの方は、ここで癒されてください(無理か!?)。
すべての鳴き龍がこの原理ではないそうなのです。
泉涌寺の舎利殿は、相国寺などの法堂と比べると遥かに小さく天井も低いです。
なので先の原理のように実際に響きを感じるメインの波は”床から”だそうです。
天蓋があると打った手の波が減衰するので、遮蔽物がないところから手を打つことを支持されますが、それさえ満たせば内陣のどこからでもいいのです。
逆に相国寺の法堂などは、天井が緩やかなドーム状になっているそうで、手を打った波がドームに反射し、それらが中央の1点に集中することで波を増幅しているそうです。
ですから相国寺などの場合は、「ココに立ってください」と手を打つ場所を指定される訳です。
というように鳴き龍といっても、いろいろな鳴かせ方があるようです。
勉強になりました。
鳴かせかたが違うとはさすが龍というところですかね。
次回(12年後ですが)は内陣に一人のときに手を打ってみようと思います。
内陣には私を含めて2.3人しかおらず、とても良く伝わってきた?と思います。
感じたことのない不思議な感覚でした^^
決して不快ではなく、むしろ・・・(笑)。
僕自身もいろいろな鳴かせ方があろうとは、想像もしていませんでした。
昔の職人さんの技術はすごいですね。