京都観光のガイドブログです。定番の楽しみ方から特別拝観、さらには年に1度の御開帳まで。
京都観光では最も詳しいです!
Amadeusの「京都のおすすめ」 ブログ版(観光)
知恩院4 大方丈、小方丈(東山中央散策28)
写真は、小方丈と前庭
重要文化財の大方丈と小方丈は通常非公開ですが、2013/10/12の京都市文化財保護財団の会員事業で内部を拝観しました。
また2014年春の非公開文化財特別公開では大方丈のみが、2014年秋、2015年春の非公開文化財特別公開では大方丈と小方丈の両方が特別公開されました。
大方丈は将軍の公務に使用するための部屋です。
襖絵は金地の豪華絢爛なもので、狩野信政や狩野尚信らのものです。
大方丈は11間構成です。
中央は仏間で阿弥陀如来像がお祀りされています。
仏間の左側は“鷺の間”。
向かって左手前は“松の間”で27畳。
手前中央は“鶴の間”で54畳もあります。
右手前は“仙水の間”または“下段の間”といい27畳。
合わせて108畳です。
さらに鷺の間の左に”柳の間”、手前の松の間の左手に”梅の間”がありますが、公開はされていません。
この“下段の間”の奥、仏間の右手は1段高い“ 中段の間”で、天井は折上格天井です。
このさらに奥、後方左手は2段高い“上段の間”で、天井は”二重”折上格天井です。
ここには武者隠しもあります。
仏間の奥、後方中央は“竹の間”です。
後方左手は“菊の間”で、ホンモノの“抜け雀”の襖絵があります。
経年変化による剥落で雀が縁を残して見えにくくなっていますが、それがちょうど抜け出て飛んで行ったようにも見えます。
大方丈の左手後方に小方丈があります。
小方丈は6間からなります。
こちらの襖絵も狩野信政や狩野尚信らのものですが、比較的私的な空間ですので地味な水墨画です。
左手前が“蘭亭の間”、中央手前が“雪中山水の間”、右手前が“雪景の間”。
右手後方が“上段の間”なので、“雪景の間”より1段高いです。
中央後方は“羅漢の間”、左手後方は“花泉の間”です。
東山中央散策29へ
洛東の索引へ
「京都のおすすめ」の総合索引へ
コメント ( 2 ) | Trackback ( )
« 2013 10/12の... | 2013 10/12の... » |
今年の5月3日に知恩院 大方丈、庭園に是非行ってみようと思うのですが、庭園の部分も撮影を禁止されているのでしょうか。
今回は小方丈は公開されていないのでしょうか。
よって庭園は大丈夫でしょう。
小方丈はどこにも書いていないので、大方丈だけの公開でしょう。