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西本願寺4 書院・飛雲閣参観2(対面所・南能舞台)


写真は、南能舞台

対面所は門主様が門徒とお会いになる場所で、200畳あまりもある大広間です。
最奥には1段高い上段の間が、上段の間の右にはさらに1段高い上々段の間があり、天皇からの勅使が座られる場所になっています。
左手の襖には狩野派の渡辺了慶筆の日本最大の松の襖絵が、右手には松竹梅の立派な絵が金地の襖に描かれています。

そして白砂の庭を挟んで南能舞台があります。
南能舞台の後壁には松の絵が描かれていますが、これが非常に見えにくい、というかほぼ見えない。
劣化かと思いきや、これには隠し絵の手法が用いられているのです。
明るい縁側から見るとほとんど見えないのに、暗めの対面所に入り奥に行けば行く程、松の絵がハッキリ見えてくるのです。
奥の方が見えやすい=えらい人から見えやすい作りになっているのです。
これは一見の価値があり過ぎます。

対面所の隣には接待の用意をする雀の間で、ここが角部屋になります。
廊下の角を曲がると手前から雁の間、菊の間と並びます。
雁の間の障壁画、襖絵は、群れなして飛ぶ雁が描かれており、欄間にも雲と雁が透かし彫りされています。

菊の間の襖絵は一面の菊で、天井には無数の扇面が描かれています。

右手上の壁には上半分の月が描かれています。
これを先程の雁の間の欄間越しに見ると、欄間の雲が背後の月にかかり両側に雁が飛ぶ半月に見えるようになっており非常に風流です。

御正忌報恩講法要 お斎
1/10~1/15まで、予約しておくと1万円でお斉が対面所で頂けます。 
TELで予約しておくと案内書が来るので、それを当日龍虎殿に持参します。
その際に1万円以上の志納をします。
時間は12:00~と13:00~の2部制です。
すると虎の間を待合にして、順に対面所に案内されます。
対面所に横に並んだテーブルで精進料理を戴きます。
おかずの半分は折詰めになっており、ほとんど方は持ち帰られます。
食事の時間が35分なので、量もですが時間的にキビシイ方が大きいです。
35分からは呈茶。
くらかけ饅頭2つとみかん2つ、それにお薄が来ます。
それを戴きますが、量的にも現地ではくらかけ饅頭1つで後は持ち帰りました。
それで50分ぐらいに終了し、あとは対面所を拝見して13時の回と入れ替えになります。




コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
Unknown (たも)
2011-10-09 17:18:03
はじめまして。
念願叶い先日行ってきました。

松の絵のトリック!?は本当に驚きました。
華やかで遊び心もあり、見所満載でした。

こちらのブログを拝見し、見逃した部分もあるようなので再度見に行こうと思っています。

本当に楽しかったです♪




 
 
 
たもさま (amadeus)
2011-10-09 17:56:29
初めまして。

西本願寺の書院・飛雲閣は、本当にいいですよね。

法要は11月もありますが、2012の1月もあるのでまだまだ予約なしでも行けますよ。

まあ予約した方が説明つきなので、1度は予約して行ってみるのもいいでしょうね。

コメントを頂きありがとうございました。

またコメントしてくださいね。
 
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