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比叡山延暦寺6 特別拝観 大書院2
写真は、旭光の間の前庭
応接間から廊下を右クランクした左手に大きな“旭光の間”が、右手に“桐の間”があります。
旭光の間は、二条城の黒書院を模した大名書院造りです。
各24畳ほどの奥の間、大広間に加え、武者隠しまであります。
天井も折上格天井です。
前庭は苔と白砂の枯山水ですが、すぐ奥が崖なので奥行きがそれほどないです。
崖には今では木々が茂っていますが、本来は崖の向こうの坂本の風景がきれいに見えるそうです。
“桐の間”も書院造で各10畳ほどの2部屋からなります。
書院の違い棚は醍醐三宝院の様式を取り入れているそうです。
桐の間の右奥に“西の間”が続きます。
元は村井吉兵衛の奥方の居間で、奥の間(松の間)、中の間(竹の間)、次の間(梅の間)の3つからなるため、“松竹梅の間”とも呼ばれます。
床の間と付書院が部屋の角で連続しており、その角に沿って三角に天袋が付いています。
ここの鞘の間の軒桁は、八間(14.5m)節なしの北山杉を使用しており、現在では入手不能な部材だそうです。
2階に上がります。
2階の書院は、全般に赤松を使用していることから“赤松の間”と呼ばれます。
襖絵は、小栗宗旦の山水図や、曽我蕭白のものだそうです。
また隣の部屋のガラスは4段の内、最上段と最下段がすりガラスになっています。
こうすることで正面の紅葉を強調して見せる効果があるそうです。
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コメント ( 8 ) | Trackback ( )
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突然で誠に申し訳ございませんが是非お尋ねしたい事がございます。
根本中堂内の不滅の法灯の先の突き当りにある御本尊 薬師如来は秘仏ですがその御本尊は何年に一度の御開帳(公開)をするのでしょうか。
それとも、一切ご開帳(公開)をしないのでしょうか。
絶対秘仏に近いです。
26年前(1988年)に、開創1200年記念で開扉されました。私もその時お参りしました。
天台宗は、昨年4月から向こう10年間を祖師先徳鑽仰大法会の期間としています。
この間、天台宗の偉大な祖師先徳の御遠忌などが次々と来るからです。
この10年の間のいつか、ご開帳があるのではないかと願っています。
しかし、近年では公には開宗1200年を記念して2006年に開いてます。
あとは、公ではありませんが天皇陛下が行幸なされた際に、開いたらしいです。この時、たまたま居合わせた方は見られてると言う話です。
次がいつあるかは全く不明ですね。
因みに、写真で確認されたい場合は、別冊太陽の『比叡山』に載っているはずです。(特別に撮影許可がおりたらしいです。)確か、写真自体は鮮明ではありませんでしたが。
三千院の本尊もこのような感じで近年一度開けてますね。私も一度比叡山・三千院の本尊は見てみたいです。
最も僕には”ちゃんと”お答えできない分野のお話でしたけどね(笑)。
”代返”して頂いたみなさま、ありがとうございます。
当時は、私もその程度の関心しかありませんでした。
今思うと、信じられませんが。
三千院の本尊開帳は2002年ですか。もちろん、行っていませんね。
本尊は、hytさまが行かれたように数回開けてるようです。ただ、前回は脇侍(的な)隣の厨子も全て開いたらしいですね。
因みに、脇侍開帳の例として、六波羅蜜寺も昨年の正式開帳では本尊の両隣厨子(地蔵と薬師)が開きました。
ただ、西国33一斉開帳時では開かなかったので、今年の臨時開帳では、残念ながらまた本尊だけかなと思います。
26年前には同時に開帳されたかどうか。西塔へは行っていないことは覚えています。
2006年には、西塔の釈迦如来は開帳されたのでしょうか。
ご存知でしたら、教えてください。
もし、2006年が同時開帳だったら、次も同時開帳と思われますね。