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重森三玲庭園美術館(百万遍散策9 最終)


写真は、書院の前庭

ここは事前にメール、直前の場合は電話で予約が必要です。
予約方法は「その他の予約拝観」を参照してください。

元々は吉田神社の社家であった鈴鹿家の邸宅を重森三玲が譲り受け、手を加えたものです。

時間までは門が締まっており、約10分前に開門されます。
正面に主屋の招喜庵があり、右手に庭園への門があります。
主屋の前庭で時間まで待ち、時間通りに書院に入ります。
ここで書院や茶室を外から観るのか、内部に入れる(別料金)のかは参観時期に寄ります。
書院にも茶室にも入室出来るのは、12月から2月の日曜日です。

まず書院で説明があります。
書院の前庭は苔と白砂に石組23個を配したきれいな枯山水庭園です。
これが書院の横にも続き、L字型になっています。
このL字の奥に茶室の好刻庵があります。
説明しながら、15畳の書院の奥から額縁庭園として眺めます。
書院の奥だけ格天井になっています。
書院のみの場合は、先に庭園におりて庭園の奥から眺めます。
茶室組は誘導があるまで、そのまま庭園を眺めます。

やがて誘導があり、庭園奥の好刻庵を拝見します。
内部は10畳で細かい造作に至るまで重森三玲自身が作成しています。
釘隠しが陶器製であり、それぞれに四季の草花が描いてあるなど細かく説明してくださいます。
そして内部を見た後に、扉を開けて茶室からの庭園を眺めます。
ここから見るとまた眺めが違い、非常に広く見えます。
好刻庵の奥に坪庭があり、それを挟んで水屋があるそうです。
その水屋の隣に無字庵という小間のお茶室もありますが、ここは非公開です。

お茶室を出た後は、自由に見学して個々に帰ります。

主屋 招喜庵
通常主屋は非公開ですが、2016/4/23~5/22の京都グラフィーの会場として公開されました。
入場料は800円。

正面の玄関から入ります。
右手前には4畳半のお茶室があり、右手奥には手前から6畳、6畳、4畳の3間が並んでいます。
1番手前の6畳は違棚、床の間に炉が切ってあるので、広間のお茶室としても使えるようでした。
この3間の右手は露地庭園になっており、右手最奥に待合、右手前に無字庵がありました。
無字庵の壁は玉林院の蓑庵のように藁が塗り込められていました。
3間の左手は1間おいて、庫裏になっていました。




コメント ( 10 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
Unknown (さと)
2012-05-10 10:05:09
本当に美しい・・・書院のなかから眺めると絵のようですよね。Amadeus様もおっしゃっていますが、日々の維持管理のご苦労はいかほどかと・・・。

昨年の秋に訪問した際に伺ったのですが、写真の左に写っている樹と右(入り口付近)にもある樹、2本が桜(早咲き)だそうです。
このような枯山水のお庭に桜というところが「三玲の感性でしょう」とのご説明に、この庭園の満開の桜見てみたい!とこの春の上洛をきめたほどでしたが、
早咲きの桜ということと、泉涌寺の12年ぶりの公開(もちろんAmadeus様のブログより情報収集)を優先させてしまいました。


実は私もスマホは Amadeus 京都 です^^
通勤の友です。毎日ありがとうございます。

 
 
 
さとさま (amadeus)
2012-05-10 12:11:21
桜の件ですが、管理人の方が「桜があると宣伝すると、春に申し込みが殺到するのが目に見えているので、敢えて書いていません」とおっしゃっていました。
なので、僕も協力することにしました(笑)。

>実は私もスマホは Amadeus 京都 です
毎回検索も大変ですので、
お気に入りに登録していただければ、
と思います(笑)。
 
 
 
Unknown (さと)
2012-05-10 12:48:59
あらっ!これは失礼いたしました・・・
 
 
 
重森三玲さんっという方 (An.)
2012-05-10 15:17:04
ただただ素晴らしい感性を持ち合わせた人物ってだけでなく、
独学で、ここまでこの世界を極められた重森三玲さんに魅かれていまして
ここなら、すぐにでも歩いて行けますし、
私は、以前からここを訪ねてみたいっと思っていました。
今回も、主人に聴いてみましたが、No!
今度、一人で上洛する折にでも、予約します。

で、何も知らないのをイイことに、無理やり松尾大社をねじ込んだ次第。
やはり、楊谷寺と光明寺をたいそうお気に召した主人には、
重森三玲さんのお庭は、心に響かなかったようで、少し残念でした。
 
 
 
さとさま (amadeus)
2012-05-10 16:28:53
大丈夫です。

このコメントに書いたところで、影響なんて微々たるものでしょう(笑)。
 
 
 
An.さま (amadeus)
2012-05-10 16:52:59
重森三玲氏の庭園って、幾何学的でビシッとした意匠の印象があります。

個人的には、
幾何学的な重森三玲氏の庭園より、
小堀遠州の枯山水庭園より、
7代目小川治兵衛の池泉式庭園が大好きです。

単純に一番きれいな気がします(笑)。

 
 
 
8月に行きます (なおすけ)
2012-07-10 21:57:25
今回同行の叔母が存在も知らなかったようなので、8月の上洛の折に行こうと予約を入れました(朝イチで桂離宮を参観する日なので、この日のプランはこれで大体決まりかな)。好みもあるのでしょうが、やはり茶室組の方がお薦めでしょうか?
 
 
 
なおすけさま (amadeus)
2012-07-10 22:07:57
>やはり茶室組の方がお薦めでしょうか?
積極的にお茶室に行きたくない場合以外は、折角行かれるのですから、お茶室も行かれた方がいいでしょう。
 
 
 
なごみ (kei)
2013-05-08 21:36:11
昨日、吉田神社参道近くのレトロな医院への通院の帰り、
三玲邸へ寄ってみました。

この日は午前中は庭のお手入れでお休みで、
午後は10人の見学者がありました。

淡交社発行のお茶の雑誌「なごみ」2012年9月号・
重森三玲特集号があったので購入。(840円)

淡交社のHPからバックナンバーは購入できます。
数寄屋特集など色々あるのでいくつか検討中です。

波心庭の「蘿月庵」の写真が大きく載っています。

太田の沢の「カキツバタ」も偵察。
半分ほどの開花でした。協力金300円が要るんですね。

家の近所のカキツバタのたんぼは満開です。
余談ですが花背のバス亭に「杜若」があったような、
近くには「杜若」家もありましたね。

 
 
 
NHK日曜美術館 (松戸在住)
2015-05-17 08:09:10
2015年5月17日9時~
永遠のモダン、京の春、重森三玲の庭

再放送は、5月24日20時~
 
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