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興聖寺


写真は、仏殿

通常は“興聖寺”というと宇治の興聖寺を思い浮かべる方が多いと思いますが、あちらは曹洞宗。
上京区にも同名の寺院があり、こちらは臨済宗です。

アクセス
堀川今出川の北側に寺ノ内通があり、このさらに1本北に上御霊通があります。
この東側の角に大きな公園があります。
水火天満宮はこの公園の一角です。
堀川通を挟んでこの公園の反対側(西側)に興聖寺があります。
最寄りのバス停は9系統の天神公園前です。

以前は全くの非公開で中には一切入れませんでしたが、2017年ごろからご住職が代替わりして公開の機会が増えました。

外には城壁のような石塀と表門があります。
これを入り右正面の中門へ。
中門から奥はまっすぐに石畳の参道が続き、両側は一面もみじです。
この奥の正面に仏殿があります。
右手前には庫裏、右手奥には方丈などもあります。

仏殿
仏殿の内陣には本尊の釈迦如来像と、脇侍に愛宕山旧本地仏の勝軍地蔵菩薩像があります。
また内陣の左手には藤堂高虎の寄進という達磨大師像が、右手には弥勒菩薩像がお祀りされています。
天井には雲龍図があり、祖的筆です。
また当日はもともと水火天満宮にあったという十一面観音像が正面に置かれていました。
十一面観音は菅原道真の本地仏だからでしょう。

墓地
仏殿と方丈の間の石畳を進むと、奥に墓地があります。
墓地の右手には東屋があります。
その東屋の前の筋の突き当たりに、古田織部のお墓(雲了院)があります。
また東屋から左手に3つめのお墓の列の左側奥に、曽我簫白のお墓があります。

方丈
10月の達磨忌があり、その際などには方丈にも入れます。
11:45頃に門前を通りかかったら門が開いており、法要を終えた多くの参列者の方々が仏殿から移動されていました。
この日、仏殿の須弥壇の中央には達磨大師像がお祀りされていました。

仏殿右手の渡り廊下を進むと、方丈の右手につながります。
方丈は大きな広間で、当日はここでおそばを振る舞っておられました。
方丈の前庭は一面の苔にもみじがきれいな庭園で、さらに奥には小さな池に石橋が掛かり、川が流れ込んでいました。

方丈の廊下をまっすぐに進んだ奥の右手にも小さな中庭がありました。
こちらは「降り蹲踞」で石がすり鉢状に組まれており、底には手水鉢がありました。

2018年の達磨忌では、墓地手前の入口から庭園に入れました。
方丈庭園の奥、離れの茶室 雲了庵の奥にあたる場所に、フジバカマ園がありました。
そこにテーブルを置いて、蕎麦打ちと振る舞いがありました。

2017年11/19の上京茶会や、大学茶道部のお茶会などで使用されます。
方丈の廊下を奥へ進むと、右手に12畳の広間、左手にも苔のきれいなお庭があり、突き当りに離れの祠堂である雲了軒があります。
茶室の前庭は苔のきれいな露地庭園で、当日は紅葉もきれいでした。

2018年5/13のアニュアルギャラリーの際に、台目6畳の先にある小間の茶室 雲了庵で呈茶がありました。
内部は3畳台目で、床の間には古田織部の掛け軸がかかっていました。

水火天満宮の神幸祭
10月第1週末の土日が水火天満宮の宵宮と神幸祭です。
この日曜日に行われる神幸祭の時は、仏殿が公開されます。

まず14:00に御神輿が水火天満宮を出ます。
堀川通→寺ノ内通を東へ→不審菴→今日庵を経て、水火天満宮前へ。
そして今後は上御霊通を西へ→大宮通と経て、最後は15:20頃に興聖寺境内に入ります。
そして法要が15分程度で、御神輿は15:45に出発。
16:00ぐらいまでは、仏殿を見るのは可能なようです。
また法要が始まってしまうと外には出づらいので、14:00~15:00ぐらいが1番よさそうです。



コメント ( 3 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
もう紅葉? (2級のほう)
2013-10-24 23:13:51
写真の木々が色づき始めてますね。まだ、暑いんですけど。。今年の紅葉はどうなるんでしょうかね。そういえば、そうだ京都へ行こうのCMは南禅寺天授庵ですよ。ギターがカッコいいです。
 
 
 
そうだ京都へ行こうのCM (おくた)
2013-10-25 00:08:19
関東在住なのにまだ見ていません。2級のほうさまのコメントで気になってJR東海のhpで見ました。
音楽がいつもと違う雰囲気です。ギターはcharなのですね、そりゃあカッコいいはずです。
 
 
 
Unknown (山田と申します。)
2013-11-02 20:20:48
「ヴィエンヌ教室展」と言うのが興聖寺・涅槃堂でやっていて仏殿までは行けました。中には入れないと思います。
 
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