goo

檀王法林寺


写真は、楼門と本堂

江戸時代初期に当寺を中興した團王上人にちなんで「だんのうさん」と言われている浄土宗の寺院です。
開山の袋中(たいちゅう)上人が明に渡航しようとして果たせず、琉球で布教活動をしたことから、琉球との関わりが深いお寺でもあります。

場所は三条京阪駅のそば、川端三条の角です。
京阪の三条駅か地下鉄東西線の三条京阪駅が最寄です。
京阪の9番、10番出口のエスカレーターを登り(book offがあるところ)、地上に出ます。
三条通を東にちょっと進むと左手に三条門があります。
川端通沿いにも朱塗りの川端門があります。

通常拝観では外部からのみです。
三条門の奥に楼門、正面右に本堂、右手奥に庫裡があります。

毎月1日には本堂を開放しておられます。
また2012年春、2015年春の特別公開がありました。
本堂右脇の庫裡から入り、庫裡の玄関で拝観料800円を納めます。
右手の本堂に移動します。
本堂の中央には本尊の阿弥陀如来立像がお祀りされています。
須弥壇の左手には主夜神のお厨子がありますが、普段は閉まっています。
須弥檀の来迎柱の上部の左右には象の彫刻が、正面には獅子の彫刻が彫られています。
これらは非常に“シーサー”に似ており、琉球の影響だそうです。

また本堂の左手には、右手の袖を持っている袖取地蔵菩薩像、虚空蔵菩薩像、弁財天像、大黒天像が並んでいます。
その右には法勝寺の蓮華蔵院の旧仏と云われる阿弥陀如来座像と毘沙門天像が、内陣反対の左手には大きな十一面観音菩薩像がお祀りされています。
またその背後には袋中良定上人像と團王良仙上人像がお祀りされていました。
そして本堂の手前には、琉球からの宝物がたくさん展示してありました。

龍神法要
毎年6月第1土曜日に龍神像の御開帳があります。
本堂の須弥壇左手のお厨子が開扉され、龍神像にお参り出来ます。

毎年12月第1土曜日に行われ、秘仏の主夜神が開扉されます。
主夜神は盗難や火災を防いでくれる日本では珍しい神様です。
袋中上人の念仏中に現れてお告げをしたそうです。
また猫が主夜神のお使いとされており、当寺でも真黒の招き猫が主夜神尊の前にお祀りされています。
16:00前に行くとあまり通常と変わらない感じですが、庫裏に声をかけると本堂に案内されます。
須弥壇右手前の主夜神尊のお厨子が開扉され、正面からライトアップされています。
間近までいってお参りできます。
またこのお厨子の左手には帝釈天像が、左手には青面金剛像が脇侍としてお祀りされています。



コメント ( 5 ) | Trackback ( )
« 2012 5月のア... 2012 4/30の... »
 
コメント
 
 
 
自転車の人は川端門から (綾目草)
2012-05-02 09:35:20
行ってきました。お子様系と融和していますね。(笑)

昔の境内図を拝見して往事に思いをはせました。
 
 
 
綾目草さま (amadeus)
2012-05-02 12:06:05
保育園が併設されているので、平日に行くと随分にぎやかなんでしょうね。

土日は至って静かですが・・・。
 
 
 
確かに (なおすけ)
2012-05-02 20:42:07
今日は平日だったので、賑やかでした。。。雨も“賑やか”でしたけど(午前中は、私にとってはコートなしだと結構ハラハラするような降りでしたから)。
 
 
 
だんのう (WAN)
2012-05-03 11:46:02
一昨年に、たまたま前を通ったら、現代画家の人(失礼ながら名前は失念してしまいました)の展覧会をやっていたので、一度本堂を無料拝観したことがあったのですが、今回も行ってきました。
万福寺等の中国風もそうですが、京都寺院で沖縄文化がみられるっていうのは新鮮でよかったですよね。
 
 
 
檀王法林寺と沖縄【企画展】 (宮水)
2023-03-31 05:26:08
檀王法林寺と沖縄【企画展】
2月13日(月)~4月8日(土)・入場無料
午前10時~午後4時30分
京都産業大学ギャラリー・むすびわざ館2階

先日行って来ましたが、とても良かったです。
また京産大がどうしてこの展覧会を企画されたのかもわかりました。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。