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興正寺
写真は、紅梅の咲く境内(左が御影堂、右が阿弥陀堂)
興正寺(こうしょうじ)は、浄土真宗の興正寺派の本山です。
京都には浄土真宗の本山が4つあります。
本 願 寺 派 西本願寺、真宗大谷派 東本願寺、真宗佛光寺派 佛光寺、
そしてこの真宗興正寺派 興正寺です。
場所は西本願寺の南側に隣接しているので、七条堀川のバス停が最寄りです。
堀川通を北上し、最初にある門が興正寺の三門です。
もう少し先の1回り小さいのが、阿弥陀堂門です。
通常拝観
拝観料は無料です。
三門の正面に御影堂が、右手前方に阿弥陀堂、右手手前には経堂、左手に宗務所、左手前に鐘楼があります。
三門の両脇には白梅と紅梅があり、3月の上旬にはきれいに咲きます。
また宗務所の奥には経蔵があります。
そして御影堂の左を進むと、御影堂の裏側に表対面所がありますが、通常内部は非公開です。
表対面所の前には、大きなソメイヨシノが3本あります。
更にこの先を奥に進み、裏手から阿弥陀堂の背後に回り込むと、常慶苑という枯山水の書院前庭があります。
親鸞聖人のご真影を安置する御影堂と、阿弥陀如来をお祀りする阿弥陀堂は上がってお参りできます。
阿弥陀堂の内陣右手には聖徳太子の、左手には法然上人の肖像画がお祀りされています。
実は阿弥陀堂から北を見ると、飛雲閣の裏側が丸見えなのが面白いです。
特別公開
2011年10/25~10/28と11/25~11/28に、通常は拝観できない表対面所の障壁画が福本達雄画伯により親鸞750回遠忌に合わせて新調されたので一般に公開されました。
拝観は無料です。
普段は広い広間のようですが、当日はきれいに区切られた展示室のようになっていました。
しかも前編カラーの立派な冊子(というか、もはや本)をくれます(タダで)。
そこに展示の寺宝などの説明が余すところなく書いてありました。
古文書などの他、狩野探幽の雲龍図もありましたが、これは複製でした。
しかし幸野楳嶺の“波濤禽図”は本物でした。
メインは今回新調した福本達雄画伯による障壁画でした。
夕焼けに映える青い山の図柄です。
最後は興正寺の変遷についての展示でした。
2014/10/11~10/13の第5回京都まるごとマルシェでの”うらteRa めぐり”という企画で、阿弥陀堂や御影堂の裏側を紹介するツアーがありました。
1日2回、1回は1時間のツアーで、1人800円でした。
阿弥陀堂、御影堂での説明の後、御影堂の右手から背後に入ります。
左手の御影堂の背後はまさに舞台裏のようです。
そして右手に進むと渡り廊下の奥にあたり、”溜まり”といわれる片側30畳の控えの間が左右にあります。
更に進み、阿弥陀堂の背後も見学します。
法要の際などはこちらで慌ただしく次の準備で奔走されているそうです。
そしてさらに裏側へ。
御影堂のさらに裏には”松の間”という控えの間があり、ここは御影堂のすぐ後ろに当たります。
ここからさらに先に進むと表対面所に出て終了でした。
奥対面所
2017年4/8、4/9に食事付きの特別公開があり、その際に表対面所に加えて奥対面所を見学しました。
阿弥陀堂の裏の廊下から入ります。
左手に奥から7.5畳、10畳、10畳の間が並んでおり、それぞれ手前に4畳の間があります。
最奥には付書院があり、当日はこの間に七条袈裟が、手前の間に幸野楳嶺の“波濤禽図”と伝光格天皇拝領茶道具が展示されていました。
また中央の間の奥には法主様のお内仏がお祀りされていました。
右手の外は常慶苑で、奥に茶室の雲華庵がありました。
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コメント ( 8 ) | Trackback ( )
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浄土真宗も浄土宗も、宗祖を最も尊び、御影堂は正面に配置し、横に阿弥陀堂を配します。
御影堂は、阿弥陀堂より一回り、二回り大きいです。
例外もあるでしょうけど。
・阿弥陀堂、御影堂をはじめとする建造物を、僧侶による案内。通常非公開エリアを含む見学ツアー。ミニ法話付。
・10/11(土)・10/12(日)・10/13(月)[1]10:30~11:30、[2]14:30~15:30 ※1回につき約60分(ツアー40分・喫茶20分)予約優先制。
・参加費:800円(teRaハウスでのお抹茶&お干菓子付き)
http://taiken.onozomi.com/kmm_enjoy1/
阿弥陀堂の裏側とかじゃないでしょうか。
そうかそれこそ表対面所かな。
興味あります!
興正寺寺宝展は、指定文化財とかはなかったですが、伝・何々などが多く、結構楽しめた記憶があります。また、何かの機会に開催してほしいですね。
見かけたら声かけてくださいね。
いつも楽しく拝見しております。
先日、興正寺を訪問した際のことですが、境内に入って向かって左手奥をずっと進んで行くと、興正寺の建物の裏に出て、更に建物に沿って境内の中を奥まで進んで行くと、常慶苑なる枯山水庭園を見つけました。
庭は、こじんまりしており、ボリューム感には欠けますが。。笑
もしご覧になったことがなければ、参考までに。
表対面所の裏手ですね。
決して遠くはないですが、もうここまできたら3月上旬の梅の咲くころに行きたいです。
面白い情報、ありがとうございました。
流石ですね笑
裏手の道を最奥まで行くと右手に見えます。
ただ、私の行った午前10時頃では、逆光のために良い写真が撮れません。。。
因みに、常慶苑と私が呼んでいるのは、立札にその記載があったためです。
庭園向かって右手の最奥の立札に記載されてます。
ただ、非常に見にくいので、解像度の高いカメラなどを用いて確認されるのがよいと思います。
もしくは単眼鏡でも確認できるかもしれません笑
よろしければ、参考まで。