2023年8月18(金)~19(土) 盆休みに計画していて、台風のため延期したローカル線の旅に、1週間遅れで出かけることにした。目的地はとりあえず松本とし、大糸線と小海線、飯山線を巡る、のんびりしたローカル路線の旅である。
大糸線から北アルプスの展望を楽しみ、松本に一泊して松本城を見学し、JRで日本一高い標高の野辺山駅を通る小海線と、日本一の積雪量を記録した信濃森宮駅のある飯山線が今回のルートである。行程は最寄りの越後線寺尾駅から一周して寺尾駅に戻る間に12回乗り換えた以下の路線である。
【1日目】寺尾駅6:12---(JR越後線)---吉田駅---(JR越後線)---柏崎駅---(JR信越線)---直江津駅---(越後ときめき鉄道)---糸魚川駅---(JR大糸線:JR西日本)---南小谷駅---(JR大糸線:JR東日本)---松本駅14:00
【2日目】松本駅9:10--(JR中央線)---小淵沢駅---(JR小海線)---小諸駅---(しなの鉄道・JR篠ノ井線)---長野駅---(しなの鉄道・JR飯山線)---越後川口---(JR上越線)---長岡駅---(JR信越線)---新潟駅---(JR越後線)---寺尾駅20:21
松本から小淵沢までは特急あずさに乗ったが、あとはすべて鈍行列車を使った。時間はかかったが、その分区間の距離感が体感でき、いろいろ知らなかったことがわかって、想像していたより新鮮で面白く、また勉強になった旅となった。
ことの初めは、最近徐々に悪化してきている緑内障のため、まだ見える間に色々見ておきたいと思うようになったことと、障碍者手帳のおかげで、同伴者も含めてJRの普通運賃が半額になる特典を利用できることである。
これからは、元気に動き回れる間に、急がないのんびりした旅をすることにしよう。目的地へ急ぐ旅はもったいないと思うようになった今回の旅だった。
〈6:12寺尾駅JR越後線吉田行に乗車〉
〈JR信越線柏崎と直江津間にある青海川駅はホームが日本海の波打ち際にある。荒れた日には波をかぶるはずだ。〉
〈直江津駅で越後ときめき鉄道に乗換え糸魚川駅に向かう。車両は1両編成で立つ乗客もいるほど、そこそこ混んでいた。ほとんど無人駅でワンマンカーなので降りる人の清算は運転手がやっている。JR線からの乗り継ぎ客が多いので、いちいち清算することが多く、どんどん電車は遅れていく。糸魚川駅で乗り換える大糸線の待ち時間が2分しかないため、この調子だと間に合わない。予定の電車に乗れないと次は2時間以上待たなければならない。急ぐ旅ではないが、やはり焦ってしまう。〉
〈糸魚川駅に着く前に既に大糸線の発車時刻は過ぎてしまった。あきらめて次の電車まで待つ覚悟で下車したら、何人かがホームを走って行く。もしかして待ってくれているかもしれないと、あとをついて走った。なんと3分以上遅れているのに南小谷行きの電車は待ってくれていた。これがローカル線のいいところだ。
写真は南小谷駅に着いたJR西日本の大糸線(左)と、これから乗車するJR東日本の松本行の大糸線。この駅がJR西日本と東日本の境界駅になっている。〉
〈 今日は残念ながら白馬岳周辺の北アルプスの展望は望めなかった。〉
〈久しぶりの松本駅〉
〈数十年ぶりの松本城〉
〈天守閣からも槍ヶ岳どころか常念岳も見えなかった。〉
〈国宝だけあってさすがに圧巻である。昔の職人の技術はすばらしいものがある。〉
〈松本から小淵沢までは、女房の希望で特急あずさで行くことにした。後でこれが正解だったことが分かった。 〉
〈小海線は小渕沢始発なので座れるとタカをくくっていたが、かなりの混雑で、後に到着する普通電車だと写真の撮れる場所は取れなかっただろう。〉
〈日本一標高の高い野辺山駅1,345m。清里と野辺山駅でほとんどの人が降りて行った。〉
〈 小諸駅でしなの鉄道の長野行に乗り換える。〉
〈 長野駅から乗った飯山線の越後川口行きは、2両編成だったが、途中の野沢温泉駅で1両が切り離されて、その後は1両だけとなった。乗客減の厳しいい状況がうかがえる。〉
〈日本最高積雪地点7.85mの票柱が立つ信濃森宮駅〉
〈19:58やっと新潟駅に到着。最後の越後線内野行き20:06で寺尾駅へ。この1周の距離が何キロだったかは調べていないが、思いのほか、色々な体験をすることができた旅だった〉