たむたむの独り言

写真を中心にした情報です。

高倉山1143.7m

2010-09-26 19:37:25 | Weblog
2010年9月26日(日)、日本中に高倉山というのはたくさんある。この高倉山は新潟県南魚沼市にある。魚野川の支流三国川(さぐりがわ)の右岸に位置し、越後三山の山系に連なっている。しかし、この山は縦走路から外れ、登山道は1本の往復路だけしかない。隣の阿寺山1509.0mには八海山1778mに連なる縦走路がある。その尾根続きの阿寺山との間の道もない。今日この山に登ったのは訳がある。実はこの高倉山と阿寺山の尾根を結んだ稜線から三国川ダムのある山麓までが、現在森林調査を行っている650haの広大な地域なのである。しかし、この調査地域には尾根につながる林道も登山道も無く、藪こぎを強いられる。そこで先ず調査区域外ではあるが、高倉山への唯一の登山道であるこのルートを通って山頂へ登ってみたというわけである。この先、予定が詰まってしまっているため平日に予備調査をしている余裕がなく、今日は日曜日だが女房に「いい山に連れて行ってやる」と言っておにぎりを作らせ、天気もいいしハイキング気分で登り始めた。しかし、最初から最後までほとんど胸突き八丁の急登である。頂上付近の尾根に出るまでは、景色を楽しみながら一服する場所もない。あえぎながらも、ほぼ予定通り2時間半で山頂に到着。登ってきた方向には巻機山1967m、背後には八海山をはじめ360度の眺望が素晴らしい。しかし、この広大な山腹をどうやって調査するか?あと1ヶ月が勝負である。今年は11月には雪がくるにちがいないと予感している。人の手で森林整備ができるような場所ではない。結論は見えているが、仕事なので客観的な調査データを取る必要がある。次回からの新卒求人には動植物に関する専門性より、体力のある山岳部又はワンゲル部出身者に限定して募集した方が良さそうだ。

<登山口には地元小学校のPTAが開設したことが記されている石碑があった。>

<登ってきた方向には三国川ダムが眼下に見える。>

<上り詰めると反対側には八海山が正面に見えてくる。>

〈尾根続きの阿寺山、この間の阿山腹全体が調査対象地である。〉

〈今日この山に登ったのは我々の他、1組の夫婦と、一人の青年の5人だけだった。一足早く下山して行った夫婦連れの登山者の姿が岩場の尾根に見えた。〉

〈山腹の比較的傾斜の緩い部分にはブナ林が成立しているが、その他の急斜面にはリョウブやアカイタヤなどの低木が雪で押されて地面に這うように密生している。〉

〈ナナカマドの実が色づき始めていた。〉

〈キバナアキギリ〉

〈ツクバネソウの実〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不揃いの林檎

2010-09-22 21:00:25 | Weblog
2010年9月20日(月)、今日、浅間山に登る人たちは雨の中早々と出発していった。我々は今朝はゆっくりと朝食を食べ、コーヒーを飲んでから山荘を9時頃出発した。帰りは少し遠回りになるが軽井沢から長野原、中之条を通って月夜野ICから関越自動車道に乗るルートにした。その理由は、途中の国道端の農産物直販所で安くてうまいリンゴを買うためである。一昨年、長野原と中之条の間にある直販所で少し傷のあるリンゴが安く売られていた。リンゴ好きの私は少々傷があっても味が変わらなければ問題ないのでそれを買った。早速、車の中で食べてみたが、傷がどこにあるのかわからなかったし、みずみずしくてとても美味しかった。これなら傷有でもいいので、時期になったらまとめて送ってもらいたいと思った。しかし、うっかりしてリンゴが入っていたビニール袋の中にあった生産者の連絡先が書いてあったカードを袋と一緒に捨ててしまった。今回は、そのリンゴを買うためと、生産者を確かめるためである。不確かな記憶をたどりながら走っていくと、見覚えのある直販所が見えてきた。やはり駐車場は満車に近い。店に入ると、ほとんどの商品が売れてしまったのか、品物が少ない。リンゴももう少しで売り切れる寸前だった。前回と同じ5個入りの袋を4つゲットし、傷物でないリンゴを人に送りたいが直送してもらえるかと聞くと、ちょうど道の向かいが生産者なので直接聞いてみてほしいと言われた。これは幸いと生産者に会いに行く。作業所では奥さんらしい人が直販所に出すリンゴの袋詰めに追われていた。
 前に買ったのが安くて美味しかったので、記憶をたどってわざわざ来たことを話すと、今日は間に合わないが、明日もぎたてを送ってくれることになった。そしてリンゴ100%のジュースを奥の冷蔵庫から出してきてごちそうしてくれた。注文して帰ろうとすると、「これは売物にはならないけどジュースなら大丈夫だからどうぞ」と言って不揃いだが大小10個以上のリンゴをおまけしてくれた。
 帰ってからその不揃いのリンゴを食べてみたが、まともなものと全く変わらず、みずみずしくて美味しい。ジュースにするにはもったいないのでそのままいただくことにした。これで当分リンゴは買わなくてすむ。ほめたのが功を奏した形だが、決してお世辞ではない。リンゴの種類も3~4種類ほど栽培しているようなので、今度は時期ごとに直接頼めるようになった。今日は「さんつがる」だったが、これから「フジ」までの2ヶ月間は何度か楽しめそうだ。


<おまけに頂いた不揃いの林檎だが味は変わらない。>
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浅間山の花たち

2010-09-20 21:13:54 | Weblog
2010年9月19日(日)[2]、登るのに思ったより時間がかかったのは、花の写真を撮りながら登ったからに違いない。などと自分を慰めている。上りも下りも、時々足を止めて花の写真を撮ったが、アングルや光の状況、背景などにこだわっている余裕はなく、被写体に向かってただシャッターを切ったにすぎない。やはり、もっと十分な時間の余裕が必要だ。
 
〈アキノキリンソウ〉                       〈アザミの仲間>
 
<トリカブトの一種>                              <ソバナ> 
 
<マツムシソウ>                          <リンドウの一種>
  
<ヤマハハコ>                           <ハクサンフウロ>
 
<シラタマノキ>                          <ゴゼンタチバナ>          
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2年ぶりの浅間山登山

2010-09-20 17:52:21 | Weblog
2010年9月19日(日)[1]、早朝5時に自宅を出発、今晩宿泊する登山口の浅間山荘に8時20分に到着した。登山カードを記入して8時50分に出発。予定では本山2,568mの山頂付近は立ち入り禁の規制がかかっているため、隣の前掛山2,524mまで行く予定だった。地図のコースタイムは往復6時間となっているので、ゆっくり登っても17時前には戻れる勘定であった。しかし、コースタイム100分の火山館まで130分を要した。火山館の管理人に女房が担いで持ってきたお土産の新潟の酒を渡し、早めの昼食を急いで食べて11時30分に火山館を出発した。立ち入り禁止のバリケードのある場所に着いたのは12時50分、登山口から既に4時間を要している。ここから前掛山往復には我々の足では1時間はかかる。女房はそれほどでもなさそうだが、私は相当足にきている。下りはなおさらやばい。急いで登ってまっすく下ればぎりぎり17時頃に戻れるかも知れないが、この状態だと下りにはもっと時間がかかりそうだ。快晴であれば富士山から八ヶ岳連峰、北アルプスまでの眺望を楽しめるが、今日は雲も多く眺望はあまり期待できないので無理して登るのはやめにした。そのため楽勝で16時前に浅草山荘に戻れる予定だった。ところが火山館を過ぎた頃から足や関節が痛み出してペースが落ち、後ろから下ってくる登山者のほとんどに追い越され、宿に着いたのは17時を過ぎていた。後ろを歩く女房が相当イラついているのがわかった。昔はコースタイムより速いペースが普通だったが、いつの間にかコースタイムの1.5倍は必要になってしまった。情けない!  3年前、火山館で毎週浅間山頂(前掛山)まで450回以上登り続けている60過ぎの男性と出合った。管理人に彼のその後の様子を尋ねると、「ああ、あの人なら今日も来て行ったよ。もうとっくに500回は超えてるね。」という答えが返ってきた。


(今日の規制はレベル1なので、前掛山の山頂までは登山可能である。)

〈かもしか平から外輪山の方向を望む。時折ガスがかかってくる。〉

〈火山館。ここで1,990m。中間地点の休憩場所に最適である。〉

〈森林限界を超えて最後の長いガレ場をひたすら登る。〉

〈ここからは登山禁止である。今日はここで引き返す。〉

〈一昨年登ったJバンドのある外輪山を右前方に見ながら下山を開始。〉

〈森林限界を超えて頑張るカラマツが点在する。〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

準備完了!

2010-09-17 21:39:46 | Weblog
2010年9月17日(金)、昨夜の佐渡はすごい豪雨だったが、今朝は青空も見えるまずまずの天気になった。宿泊した宿は当社の建築設計室のスタッフがよく利用しているらしく、宿の人たちはみんな愛想が良かったし、夕食も思ったより豪華でついつい食べ過ぎてしまった。 これで1泊2食付き7,350円はお徳である。ちなみに旅館の名前は「いせや新館」といったと思う。
 今日は内覧会といっても関係者が覗きに来る程度なので、自転車を借りて近くを回ってみた。会場の佐和田体育館の裏はすぐ海になっていて、ちょうど真野湾の最も窪んだ場所に当たっていることがわかった。したがって前方の両側に大佐渡と小佐渡の岬がせり出している。明日からの3連休の入り込みに期待して、私け一足先に新潟に戻った。

〈前回の長岡会場より1時間早く準備完了!それでも9時間かかった。〉

〈南東方向に広がる真野湾。右が大佐渡、左が小佐渡である。〉

(自転車を借りて周辺を探索)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

佐渡で大学サイエンスフェスタ巡回展の準備

2010-09-17 21:11:29 | Weblog
2010年9月16日(木)、早朝6時55分発のジェットフォイルで佐渡に向かう。昨日からようやく最高気温が30度を下回って秋の気配を感ずるようになった。今朝は小雨が降って一層涼しい朝となり、日本海の海の色は夏の名残を全く感じさせない寒々とした色に変わっている。このところの異常気象からすると、猛暑から一転して今度は来月には雪が降るかもしれない。今日は佐渡市で開催される大学サイエンスフェスタ巡回展準備のため、佐渡市佐和田体育館に来た。今日中に展示の設営を終え明日は内覧会があり、明後日18日から23日までの開催となる。先月の長岡はイマイチの入込だったが、今回は地元の佐渡市の小中学校教育研究会や市立理科教育センターなどが行う「佐渡市科学の祭典」という催しと共催なので、ある程度子どもたちの入込が期待できそうだ。

〈小雨に煙る早朝の新潟港を出航〉

〈佐和田体育館の1/4のスペースが新潟大学に与えられたスペースである。〉

〈今回は2度目なので、前回の長岡の時より設営は1時間短縮できた。〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山腹渓流の安定化と森林機能の向上

2010-09-11 08:33:11 | Weblog
2010年9月10日(金)、新潟県南魚沼市のある三国川(さぐりがわ)ダムの右岸山腹の荒廃地調査と治山施設等の設計のため現地踏査に入った。 山腹の渓流は過去にいくつかの床固工が施工されているが、多くの転石で埋め尽くされている。その両側の山腹は急傾斜が多いが、そこから土石が崩壊している様子はない。源流部近くにこの多量の石礫を供給している崩壊地があると思われるが、今日はそこまでは行けなかった。今回の仕事の中心は、この石礫が流下している渓流を安定させることであるが、周辺森林の整備計画も含まれている。今日見た限りでは、全く手を付ける必要はなさそうだが、これから広大な面積の森林調査をして、水源涵養や土砂流出防備等の保安林機能を高めるための手法を提案しなければならない。調査地は完全に熊の生息地域であり、昨年の調査でも目撃されているので注意しなければ…!


〈石を積み上げて作られたロックフィルダムの三国川ダム〉


〈転石で埋められた渓流。上流部の流水は伏流していて見えない。〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スキー場を森に返す

2010-09-11 08:15:30 | Weblog
2010年9月9日(木)、今日はスキー場のゲレンデ跡地の植生の回復状況を踏査した。結論的には、放っておけば超長期的にはブナ林に戻ると思われる。しかし、短期にブナ林を復元するために、地元のNPOや学校の生徒たちがボランティアで植栽を始めていることから、環境省も何らの支援を行う必要が生じたのだろう。昨年ボランティアによって植えられたブナの苗木は、周辺のブナ林の実生苗を掘りとって移植したものだが、現場に行ってみると、素人が植えたにしては予想以上の活着率で、ほぼ90%以上が生きていた。中には弱って葉が小さく黄色くなっている苗木もあるが、新たに生長を始めている元気な苗木も多くあった。活着の問題があまりなければ、今後は、どうすればブナの早期生長を促せるかという点が中心になりそうだ。

〈閉鎖して5年が経過したゲレンデ。一見ススキ草原のようだが、既に3m以上のアカメイタヤの群落ができはじめている。〉

〈昨年植えられたブナの苗木の活着率は思ったより良かった。〉

〈帰りに田沢湖が見下ろせる道路脇の展望台に寄ってみた。〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田沢湖高原はようやく秋の気配

2010-09-10 17:12:32 | Weblog
2010年9月8日(水)、環境省東北地域環境事務所の業務で十和田八幡平国立公園の田沢湖高原に来た。現地はスキー場の跡地で周囲はブナの二次林に覆われている。そのブナ林の中の園路と橋及び付帯施設の設計、それにスキー場のゲレンデ跡地をブナ林に復元するための調査計画などが主な業務である。今日は環境省の担当者とこの地域担当のレンジャーと現地打合せを行った。秋田は今日は晴れていたが涼しく快適である。宿泊した民宿の主人の話では今朝の最低気温は13℃だったそうだ。何と昨日の新潟の最高気温より20℃近く低い。さすがに夜になると寒いくらいになってきた。久しぶりに過ごしやすい快適な気温を体験できた。

〈周囲はほとんどブナの二次林に囲まれている〉

〈このあたりに橋を架けることになった。〉


〈ススキの種が風に飛んでようやく秋の風景に〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バンダナねこ

2010-09-07 18:52:24 | Weblog
2010年9月6日(火)、先日、1日ネコを病院に預けて、健康診断と予防注射、それにシャンプーをしてもらった。わが家のネコはジェットバスがお気に入りで、気持ちよさそうにおとなしく洗ってもらうらしい。帰ってくると、首輪にネコ用のバンダナがサービスで巻かれていた。高い治療費のせめてものお返しか?ジジネコにしてはまあそれなりにサマになっている。
 その日と次の日の夜は、注射のせいか疲れたのかはわからないが、珍しく夜は静かだった。しかし、3日目からまたうるさくなってきたが、病院に行く前より少しはマシな感じである。
 風呂に入れるとおとなしくなるなら、わが家はジェットバスではないが、今度人間のシャンプーで洗ってやろうかと思う。時々風呂に入っていると洗い場に来て風呂の中をのぞき込んでいくので、やはり風呂に興味はあるようだ。暑かった今年の夏は良いチャンスだったかもしれない。


〈人間にすれば80才の爺さんがバンダナをしているようなものだが、まだまだ飼い主に似て成年である。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

前日に熊が出没

2010-09-04 17:08:40 | Weblog
2010年9月3日(金)、毎年この時期に開催される(社)日本植木協会と東京農業大学とが主催する植生セミナーの講師として、群馬県川場村の世田谷区民健康村を訪れた。セミナーは3泊4日の研修がA:植生調査コース、B:植生景観調査コース、C:植生復元モニタリングコースの3コースに分かれて実施される。その全コースを履修すると環境省の登録育成事業に認定された植生アドバイザーという資格が与えられるというものである。年1回しか行わないため修了までに最低3年はかかるという結構大変な研修である。
 私はいつもCコースの最終日で「森づくり」の部分を担当している。
 今日現地の健康村の「なかのビレッジ」に到着すると、研修担当の事務局の人たちが昨日宿泊施設のすぐ近くで熊を目撃したというのである。私の担当は座学なので室内だが、昨日は全部のコースが終日野外実習をしていたはずである。それに、来週からは世田谷区の小学生たちが環境学習でやってくるという。このあたりはもともと熊が多いとは聞いていたが、研修期間中に近くで目撃されたのはこの4年間で2度目である。今まで事故があった話は聞いていないが、子どもたちが学校行事で大勢訪れる場所である。少し対策を考えないとまずいかもしれない。親たちの耳に入ると問題になるのは必定であろう。


〈セミナーの研修場所となっている群馬県川場村の世田谷区民健康村〉


〈昨日熊が出た場所。道路を歩いていて右側の杉林に入っていったという。宿泊棟のすぐ上の道である。〉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする