2010年9月26日(日)、日本中に高倉山というのはたくさんある。この高倉山は新潟県南魚沼市にある。魚野川の支流三国川(さぐりがわ)の右岸に位置し、越後三山の山系に連なっている。しかし、この山は縦走路から外れ、登山道は1本の往復路だけしかない。隣の阿寺山1509.0mには八海山1778mに連なる縦走路がある。その尾根続きの阿寺山との間の道もない。今日この山に登ったのは訳がある。実はこの高倉山と阿寺山の尾根を結んだ稜線から三国川ダムのある山麓までが、現在森林調査を行っている650haの広大な地域なのである。しかし、この調査地域には尾根につながる林道も登山道も無く、藪こぎを強いられる。そこで先ず調査区域外ではあるが、高倉山への唯一の登山道であるこのルートを通って山頂へ登ってみたというわけである。この先、予定が詰まってしまっているため平日に予備調査をしている余裕がなく、今日は日曜日だが女房に「いい山に連れて行ってやる」と言っておにぎりを作らせ、天気もいいしハイキング気分で登り始めた。しかし、最初から最後までほとんど胸突き八丁の急登である。頂上付近の尾根に出るまでは、景色を楽しみながら一服する場所もない。あえぎながらも、ほぼ予定通り2時間半で山頂に到着。登ってきた方向には巻機山1967m、背後には八海山をはじめ360度の眺望が素晴らしい。しかし、この広大な山腹をどうやって調査するか?あと1ヶ月が勝負である。今年は11月には雪がくるにちがいないと予感している。人の手で森林整備ができるような場所ではない。結論は見えているが、仕事なので客観的な調査データを取る必要がある。次回からの新卒求人には動植物に関する専門性より、体力のある山岳部又はワンゲル部出身者に限定して募集した方が良さそうだ。
<登山口には地元小学校のPTAが開設したことが記されている石碑があった。>
<登ってきた方向には三国川ダムが眼下に見える。>
<上り詰めると反対側には八海山が正面に見えてくる。>
〈尾根続きの阿寺山、この間の阿山腹全体が調査対象地である。〉
〈今日この山に登ったのは我々の他、1組の夫婦と、一人の青年の5人だけだった。一足早く下山して行った夫婦連れの登山者の姿が岩場の尾根に見えた。〉
〈山腹の比較的傾斜の緩い部分にはブナ林が成立しているが、その他の急斜面にはリョウブやアカイタヤなどの低木が雪で押されて地面に這うように密生している。〉
〈ナナカマドの実が色づき始めていた。〉
〈キバナアキギリ〉
〈ツクバネソウの実〉
<登山口には地元小学校のPTAが開設したことが記されている石碑があった。>
<登ってきた方向には三国川ダムが眼下に見える。>
<上り詰めると反対側には八海山が正面に見えてくる。>
〈尾根続きの阿寺山、この間の阿山腹全体が調査対象地である。〉
〈今日この山に登ったのは我々の他、1組の夫婦と、一人の青年の5人だけだった。一足早く下山して行った夫婦連れの登山者の姿が岩場の尾根に見えた。〉
〈山腹の比較的傾斜の緩い部分にはブナ林が成立しているが、その他の急斜面にはリョウブやアカイタヤなどの低木が雪で押されて地面に這うように密生している。〉
〈ナナカマドの実が色づき始めていた。〉
〈キバナアキギリ〉
〈ツクバネソウの実〉