私が小さい頃食べていた、母のおせちでは、
一の重に、練り切りの和菓子のようなのが入っていて
だいたいはサクランボをかたどったものだったのですが、
それを今年はサクランボでないものにしてみたというので、
そのお重を覗いてみると……
鯛でした。なんて美しい。
さてさてこの他に、今回初めて食べたのですが、
これはれっきと単独の和菓子で、
しかもお正月限定の「花びら餅」というもの。
薄い餅の皮にゴボウを一本挟んで、二つ折りにした姿をしています。
お正月にしては、どことなく飾り気がないようで、
これがなかなか初春らしくて、甘すぎず、美味でした。
しかしなんでゴボウが?──というわけで、ググると、
なんとお正月の宮中行事「お歯固めの祝い」に由来するのだそう。
「歯固め」というのは、長寿を祈って固い物を食べるという行事で、
そのレシピを簡略化したときに、ゴボウが採用されて、
正月の魚である「押し鮎」に見立てたという。
宮廷行事で用いられたこの食べ物を「菱葩」といい、
これが一般化されたのを「花びら餅」というのだそうです。
詳しくは──ウィキペディア「菱葩(ひしはなびら)」へ。
ついでに……じゃあ「押し鮎」とは何かというと、塩漬けにした鮎で、
これを新年の祝いに食べたのだそうな。
(そのどこがゴボウに似ているのかはやっぱり不明ですが。。)
しかしながら、その「歯固め」に由来するだけあって
餅に巻かれたゴボウには、なるほど、噛み応えがあるんですね。
それを一生懸命噛むと、根菜を炊き出した風味がある。
それがなんとも正月風情を醸し出してくれます。
食べ損なった人は、今年はこんなマグネットで、
見た目だけでも楽しんでみては?
一の重に、練り切りの和菓子のようなのが入っていて
だいたいはサクランボをかたどったものだったのですが、
それを今年はサクランボでないものにしてみたというので、
そのお重を覗いてみると……
鯛でした。なんて美しい。
さてさてこの他に、今回初めて食べたのですが、
これはれっきと単独の和菓子で、
しかもお正月限定の「花びら餅」というもの。
薄い餅の皮にゴボウを一本挟んで、二つ折りにした姿をしています。
お正月にしては、どことなく飾り気がないようで、
これがなかなか初春らしくて、甘すぎず、美味でした。
しかしなんでゴボウが?──というわけで、ググると、
なんとお正月の宮中行事「お歯固めの祝い」に由来するのだそう。
「歯固め」というのは、長寿を祈って固い物を食べるという行事で、
そのレシピを簡略化したときに、ゴボウが採用されて、
正月の魚である「押し鮎」に見立てたという。
宮廷行事で用いられたこの食べ物を「菱葩」といい、
これが一般化されたのを「花びら餅」というのだそうです。
詳しくは──ウィキペディア「菱葩(ひしはなびら)」へ。
ついでに……じゃあ「押し鮎」とは何かというと、塩漬けにした鮎で、
これを新年の祝いに食べたのだそうな。
(そのどこがゴボウに似ているのかはやっぱり不明ですが。。)
しかしながら、その「歯固め」に由来するだけあって
餅に巻かれたゴボウには、なるほど、噛み応えがあるんですね。
それを一生懸命噛むと、根菜を炊き出した風味がある。
それがなんとも正月風情を醸し出してくれます。
食べ損なった人は、今年はこんなマグネットで、
見た目だけでも楽しんでみては?
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