HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Rくん、自信ついてきたね

2020年09月30日 | レッスン日記(幼児)

Rくん(年長組):

毎週レッスンに来るたびに、どんどんピアノが上手になっていってます。

指のタッチがしっかりし、もう覚えた曲などはスラスラと、なめらかなレガートで弾けるようになってきました。

一つ一つ音を拾っていく、いわゆる「探り弾き」とは違う、慣れた指運び。

ピアノらしくなってきました。

先週は、「アルプスいちまんじゃく」がずいぶん上手になったので、先生が「もうちょっとだけ速く弾いてごらんよ」と伴奏のテンポをアップして挑発し、徐々にテンポを上げてスリル満点で弾いていました。

今日もそれを思い出し、「速く弾いてみようよ!」と先生が伴奏を弾き始めます。

「ちょっと、ちょっと待ってよー」とRくんも大慌てで両手を準備し、伴奏に遅れまいと一生懸命に弾きます。

2回ぐらい弾いたとき、Rくんが言いました。

「発表会の、僕の曲、何弾くの?」

えっ?

これは耳を疑う発言です。

だってRくんはとってもシャイで、お姉ちゃんのCちゃんに続いてヒバリ教室に入ることになった時も、「ぼくは発表会は出ないからね!」という条件で入会し、ずっとそう言っていたのですから。

「そうね…『アルプスいちまんじゃく』…とか?… コレいいかもね?上手だもんね」

先生は、横目でRくんの表情を見ながら、知らん顔して言ってみました。アルプスいちまんじゃくに自信がついてきたんだな…

あのシャイなRくんが、すごい変化だ。

Rくんは「でも、間違えると恥ずかしいよね」と言ってますが、その声は(だからヤだ)というより(背中押してよ)というように先生には聞こえました。

「平気だよ。上手なんだから、間違えないよ」とだけ返事し、もうそのことには触れないようにして、あっさりレッスンを終わりました。

後でパパがお迎えに来た時には、もう「発表会出ないよ!」のスタンスに戻っていましたが、先生がパパにこっそり、さっきの発言のことを教えました。

「発表会、出ればいいのにー」パパが言うと

「出ないよー」と頑張っています。

コレは、追えば逃げるけど、追うのを止めれば寄ってくる、という例の典型なので、うまく扱えば、遠からずして寄ってくることになるでしょう。

ってことで、当面 彼は泳がせておくことにします。www

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きらきら星を録音しました

2020年09月30日 | レッスン日記(幼児)

Mちゃん(年長組):

いつものように うたえる!ひける!ピアノ曲集1 を開いて、これまで弾いた曲を次々と弾きました。

「アルプスいちまんじゃく」、「ふしぎなポケット」…

「なんか、この前よりピアノの音が大きくなってるね!すごく上手になってる」と先生から褒められて、「うん!」と嬉しそうなMちゃん。

歌を弾くことに自信が出てきたのが、音に現れていると感じました。

「『かえるのうた』はまだ弾いてないよね。音符いっぱいだけど…やってみる?」

「うん!」

「じゃ、音符に色塗ろうか。」

この本での「かえるのうた」はト長調なので、ほとんどの音が左手で弾く音符です。

左手の音は、まだ習って新しいので、確認のため音符に色を塗っていきます。

ド=あか、シ=ピンク、ラ=むらさき、ソ=そらいろ。

Mちゃんは色を塗るのが大好きなので、きれいにさっさと塗り終え、早速弾いてみます。

初めて弾いた「かえるのうた」、間違えずに上手に弾けました。

先生はページをめくって、「そうだ。この間、きらきら星を高い音で、きれいに弾いたよね。あれをもう一度やってみようよ」と誘いました。

Mちゃんがピアノの右のほうに移動して、先生も出来るだけ高い場所で伴奏を付けます。

とってもきれいに弾けたので「そうだ、録音しようよ」と、先生はiPhoneを出しました。

もう一度、Mちゃんと二人で連弾して、それをiPhoneに録音しました。

早速聞いてみると、キラキラした、とてもきれいな音で、Mちゃんも嬉しそうです。

あとでママに送っておくね、と言って、きらきら星は終わりました。

お家に帰って、また聞いてみてね。

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運動会で クシコスポストかかるかな

2020年09月29日 | レッスン日記(小中高生)

Lちゃん(小5):

「クシコスポスト」の「B」の部分まで練習が進んでいます。

右手と左手が忙しく交錯する旋律、そして同じコードの中でも微妙に変化している伴奏形も、きちんと間違えずに弾き分けています。

テンポもほぼオリジナル通り。

「もう上手にできてるから、先に行くよ」

と先生が言って、先に進みます。

オクターブで降りてくるツナギの部分は、その場であっさり出来ました。

その先の賑やかな部分はちょっとややこしいです。

一通り譜読みをして、後は自分で練習してきてね、ということになりました。

Lちゃんの行ってる小学校では、今週の土曜日が運動会だそうです。

「運動会で、この曲かかるかな?!」と先生が聞いたら、「多分かかると思う…」とLちゃん。

運動会で、華やかにクシコスポストが流れるといいね!

「クシコスポスト」の後は、Mちゃん(小5)、Cちゃん(小3)と合奏する「美女と野獣」のピアノパートを弾いてみました。

先生が書いたアレンジ譜を、全部丁寧に再現してくれています。もう、みんなで合わせたいね。

とりあえず、来週Mちゃんのキーボードと合わせてみることになりました。

楽しみだ♪

きっと、素敵なアンサンブルになるはず。

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音符の棒(符尾)が上にも下にも?

2020年09月29日 | 音符・楽譜・テクニック

K子さん(大人):

バッハの「イタリア協奏曲」を練習しています。

すでに最後まで予習はしてあって音取りはできているのですが、レッスンは1回に1ページずつにしましょうという約束にしています。

バッハの曲は、それくらい丁寧に時間をかけて学習しないと、奥に隠された深いメッセージを見落として、表面的なものにしてしまう恐れがあるので…

そうは言っても、K子さん本当によく勉強、練習してして感心します。

一体いつの間に、こんなに練習する時間を捻出しているのでしょうか。

先週チェックした「3声部弾き分け」も、がんばって弾けるようになってました!

聞こえた聞こえた!声部それぞれの音が聞こえてきたよ!がんばりました!

そして今日はもう1つ、K子さんからの疑問…

「この『ド』は、どうして上にも下にも符尾(音符の棒)か付いているのかしら?」

「このド」とは、図の2小節目、左手の最初のドの音です。確かに上にも下にも棒が付いていますね。

これは2声部を表しているのです。

前の小節からの続き具合を見るともっとよく分かると思いますが、左手の上側のパート(赤いラインのメロディー)が ソドーシド、と歌い、いちばん下のパート(青いラインのメロディー)が ドミファソド、と歌う、その2つのパートが同一の五線上に書いてあるので、2小節目最初のドは、赤いラインのパートと青いラインのパート、合わせて2人の人が歌う音、ということになるのです。

音符はひとつだけど、音は2つ、2つのパートの人の音が出ていることをイメージして弾く、ということですね。

バッハなど、ポリフォニーの曲は特に、2つとか3つとか4つとかある旋律の横の流れを旋律として理解し、旋律の起点と終点を明確にすることがコツですよ〜。

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東京新聞の記事よりー「非認知能力」について、ピアノとの共通点

2020年09月28日 | 音楽のツボ

9月27日、東京新聞の日曜版に掲載されていたコラムに、いつも私が思っていること、実践していることが、そのまま書かれていて大変共感したので、ここに抜粋してご紹介させていただきます。

著者は千葉経済大学短期大学部こども学科 学科長 横山洋子氏です。

ー略ー

「私たちが子どもに願う遊びは「おもちゃに遊ばれる遊び」ではありません。「大人が設計したコースをクリアしながらたどる遊び」でもありません。与えられたものをこなしていくだけでは、自分の人生を主体的に生きる力は身につかないのです。」ー略ー

「何か面白いことはできないかと体を通して考えましょう。自分から能動的にかかわろうとする姿勢が何より大事です。そして、身近にある素材や道具を使って子ども自身が発見し工夫しようとする遊びにこそ、大きな価値があるのです。」ー略ー

コラムは子どもの遊びについて書かれたものですが、これは子どもの日常、ひいては人生そのものを通じて言えることだと思います。

子どもの考えや思いは、大人から見ると間違っていたり、要領が悪かったり、無駄だったり、が多く、つい「それじゃちがうでしょ。こうしなさい」とか「早くしなさい」とか言いたくなるのは分かりますが、仮にそれで最短時間で正解の行動ができても、子どもが自分で考え、導き出したものでなかったら価値がありません。

そればかりか、「言うことを聞く」習慣が身についてしまうと、頭を使わず、常に大人の判断を仰ぐ=悪く言えば顔色を見るようになってしまうのです。

知恵と勇気のある子に育つためには、自分で考え、工夫して、失敗したり転んだりしながら正解を見つけていく姿勢がとても大事。

命の危険がない限り、そして他人に迷惑にならない限り、私たち大人は出来るだけ手や口を出すことを我慢して、子どもの失敗や挑戦を見守りたいものです。

これはピアノレッスンも同じなので、ヒバリ教室では、どんなに間違えた弾き方をしてきても、レッスンで直すので大丈夫です。「こんな下手なままレッスンに行かせたら先生に申し訳ない」というお気遣いはいりませんので、どうぞお子さんの練習したまま、直さずレッスンに来させてください。失敗したり、その原因や直し方を見つけるレッスンをします。

コラムには、自分で遊びを工夫する中で育ちが期待できる力として、次の事柄が挙げられています。

気付いたり予想したりする思考力

あきらめずにやり続ける粘り強さ

難しいことにも立ち向かおうとする挑戦意欲

感情をコントロールする自制心

失敗しても立ち直り前へ進もうとする回復力など

そして、数値で測れないこれらの力は「非認知能力」と呼ばれているそうです。

これらの力って…全て、ピアノを練習していくことにぴったり当てはまっていますよね!?

ピアノを練習することによって、「非認知能力」が育つ。そしてそれは、生涯通しての大きな財産になることはまちがいありません。

ヒバリがこのコラムを読んで「なるほどなー」と共感したのは、「なるほど、やっぱりピアノは頭脳にも精神にも最高だ!」ってことと、「なるほど、やっぱりピアノは遊びなんだ!」ってこと

笑っちゃいけない。

遊びって、人生最強の営みなんだから。ホントよ。

ヒバリのHPのタイトル「PLAY AND PLAY」も、ピアノを「弾いて(PLAY)、遊ぼう(PLAY)」っていう意味なんだから。

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Tくん、曲覚えてるか? ドキドキのデジャブ感

2020年09月27日 | レッスン日記(小中高生)

Tくん(小2):

「『けんばんのおどり』、覚えてる?」ピアノの前に座ったTくんに先生が聞きました。

「覚えてるよ!」Tくんは力強く受け合います。

ホントかな〜… 不安…

Tくん、弾き始めました。

まずAブロックです。

それをもう一度繰り返して。

よしっ、クリアだ。

次はBブロック。

Bも2回繰り返す。

クリア!

後半です。

Aの前半を4回。そしてAの後半を4回。

よしっ、4回ずつできた。

さあ、いよいよフィニッシュにかかるぞ。

両手掛け合いで、黒鍵と白鍵取り混ぜたホールトーンスケール(全音音階)で駆け上がり…

最後は低音で、ダン!

やったー、できたできた。

ほんとにちゃんと覚えてたんだね。

疑って悪かったよ。

Tくんの演奏を見てるハラハラ感…なんかデジャブ感がある気がしたんだけど、そうだ、アレだ。「カラオケバトル」!

挑戦する人が歌ってる画面の下の方に表示される、メロディーに沿って進んでいくカーソルと音程や音価を表す光の刻み。

1段落ごとに、正しく歌えればキラキラン!と星がはじけて「クリア!」となり、次の画面へと進む。

そうそう、アレにそっくりだ。

1段落ごとに「できるか?!」「ホッ、クリア。」という「手に汗握り感」がそっくり。

でも、Tくんが曲を忘れてなかったことがわかって安心したよ。

それでね、と言っちゃなんだけど、発表会、もう1曲弾こうよね?

と先生はもう1曲、Tくんに楽譜を渡しました。

今度のは、「けんばんのおどり」とは正反対の、ゆったりした「海」という曲です。

「これ、『うーみーは、ーひろいーな〜』?」Tくんが聞きました。

ちがうの。深い深い海の音楽。

きっとTくんにも気に入ってもらえると思うんだ。

来週から、これもやってみようね。

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ヒバリ教室・新旧ご対面

2020年09月27日 | レッスン日記(小中高生)

今日は日曜日。

Sちゃん(高2)、Nちゃん(高1)、Mちゃん(高1)の「JKトリオ」が、発表会の時3人で合奏する「シング・シング・シング」の練習のため午前中に集まりました。

ピアノはNちゃん、リードメロディーのキーボードはMちゃん、リズムとバッキングのキーボードはSちゃんと、それぞれの担当楽器をセットして。

楽譜はなるべく簡略化してコンパクトに作ってあるのですが、それでも7枚ぐらいになってしまってます。

「まあ、弾けばあっという間に終わっちゃうから。構成さえわかれば簡単だよ!」と、先生がフォローにならないフォローで力づけ、いざやってみたら…

みんな、できるじゃないか!

今日はアドリブも含め全曲通したのですが、3人ともしっかり自分のパートを把握して、なおかつ仲間同士の連携もきっちり押さえ、たちまち「シング・シング・シング」が完成したのです。

すごい!さすがヒバリ教室のトップ・スリーだ!

JKトリオの練習が終わるころに、♪ピンポ〜ン が鳴り、現在いちばん新しい生徒のOちゃん(年長組)とTちゃん(小1)がやってきました。

二人はいとこ同士で、月に2回、一緒にレッスンするのです。

はからずも、ヒバリ教室の最上級生チームと新入生チームのご対面です。

「かわい〜い」ちょこんと二人並んだ新入生を見て、JKお姉さんたちは大盛り上がり。自分たちもこんなだったことは忘れているらしい。

JKチームが解散した後は、新入生Oちゃん・Tちゃんのレッスンです。

まずはカスタネットでリズムうち。

前回よりもっと慣れて、大きな声で元気いっぱいに歌いながらカスタネットをたたきます。

二人とも、揃って前歯が抜けていて、二人ならんでポッカリ穴の空いた口を大きく開けて、元気に歌っています。wwwww

リズムが終わって、交代にピアノレッスン。その間、もう一人は本棚から絵本を持ってきて読んでいます。

ピアノの後はワークブックです。テーブルに二人並んで音符に色を塗りながら、Tちゃんが聞きました。

「さっきの子たちもピアノ習ってるんですか?」(Tちゃんはまだ1年生なのに、敬語で話すのです)

「そうだよ」

「何年生?」二人とも、『さっきの』ピアノ教室仲間に興味をもったようです。

「高校生だから、お姉さんだよ」

「高校生!じゃあ…8歳ぐらい?」

6歳の二人にとって、「8歳」はすごい年上、の印象のようです。

「ううん、もっと。10何歳だよ」

「えーっ」二人は目を丸くして驚きました。

「私は1年生だから、Oちゃんより大きいの」とTちゃんが言いました。

「そうなんだね。TちゃんはOちゃんより1つ大きいんだね」と先生が言いました。

「じゃ、私が先に100歳になるの?」

「う、うん。そういうことになるね」

「じや、私が100歳になったら、Oちゃんが99歳?」

「そうそう。」(なんちゅう大規模な設定や…)

「Oちゃんね、お誕生日だった」Oちゃんが言いました。

「そうなんだね。じゃ、もう6歳だね」

「うん!」Oちゃんは誇らしげです。

「わたしはまだお誕生日じゃない」Tちゃんが言いました。

「じゃあ、今は二人ともおんなじ6歳なんだ?」

先生に言われて、二人は「えっ?」とびっくりして、嬉しそうに顔を見合わせました。

いつもずっと「1つ違い」と思っていた仲良しのいとこ同士、今は同じ歳だったなんて。

何て不思議で嬉しいことでしょう!

そうこうしているうち、玄関のチャイムが鳴りました。

ママたちのお迎えです。

「ママだ!」

二人は大急ぎで、ピアノの奥に隠れましたwww

なので、ママたちにレッスン室まで上がってもらって、二人を見つけてもらいました。

今日、プロ級にしっかり音合わせしたJK3人組も、こんなふうだった…

OちゃんTちゃん2人組も、今にあんなふうになるのかな…

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Nちゃんボサノヴァのノリつかんでるね

2020年09月26日 | ジャズ・ポピュラーその他の曲

Nちゃん(高1):

「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」のボサノヴァバージョンを練習しています。

クラシックピアノと違って、ポピュラーピアノには色々独特な弾き方やノリがあります。

その中でもボサノヴァは、特にニュアンスの難しい曲種で、そのリズムのノリは独特。

たとえば、大体のポピュラー音楽のリズムパターンは1小節単位ですが、ボサノヴァのリズムは2小節単位なので、より複雑です。

一応、ボサノヴァもラテン曲の中のひとつですが、ラテン曲の大体が民族色強く、「南の国の音楽」という「熱さ」みたいなものを秘めているのに比べ、ボサノヴァからは、むしろクールで都会的、言ってみれば「大人っぽい」という印象さえ受けますね。

Nちゃんは高校生になったばかりですが、この大人っぽいボサノヴァのノリをすでに会得していて、ゆったりとうまーくリズムを作っています。

弾いている姿は本当に気持ちよさそうで、リズムに乗って身体が揺れてくるのが見て取れます。

高校生になって、急激に大人っぽい表現ができるようになってきた…

これからは、ただ手がよく動くとか、難しい曲が弾けるだけじゃなく、ニュアンスのある曲も弾けそう。どんどんいろんな曲を弾いていってほしいです。

アドリブの部分もほとんど弾けてきた。コンプリートまで、あと一息だね!

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ドラマチックな演奏は指揮者になったつもりで

2020年09月26日 | クラシック曲

Tさん(大人・男性):

ベートーヴェンの「悲愴」第一楽章に取り組んでいます。

会社のお仕事がとても忙しく、なかなかピアノの練習時間が取れないのが悩みです。

発表会まで後2ヶ月。「本当なら、今頃曲が出来上がって、スピードを上げていく時期なのに…」と嘆いています。

いくらでもピアノを弾いていていい身分の音大生とかならいざ知らず、社会人の人がピアノの練習時間を捻出するのはほんとに大変ですよね。

だけど嘆いていてもしょうがない。出来ることを積み重ねていこう。

ということで、今日は曲の最後、楽譜でいえば最後の3段分だけを集中してレッスンすることにしました。

直前まで嵐のように激しく何度もとどろいた和音がグワァァ〜ン!と炸裂し、全力を出し切ったことを告げる…  レッスンはその続きからです。

しばしの静寂の後、燃え尽きたかと思われた灰の中から(?)かすかに浮かび上がってきたのは、曲冒頭の序奏の片鱗。

1フレーズごとに、そのメロディーははっきりとした形をとり、色彩を加え、力を増してきます。

そして見よ、終わったと思っていた第一主題が再び現れてくる。

第一主題は、むくむくと膨れ上がる竜巻のように急激な勢いでクレッシェンドで駆け上がり、雷鳴のような和音を、これでもかとばかり連続させて終わります。

こんな感じかな。

TさんにはTさんのイメージがあるでしょうし、みんなもご自身のイメージを膨らませてみてくださいね。

イメージは人それぞれですが、それをピアノで表現するのには、楽譜に書いているf (フォルテ)やp (ピアノ)を守ってるだけじゃダメです。

「おんなじリズムのフレーズが、だんだん音程を高くしながら3回続いてる。『もっと、もっと』とか『こんなに、こんなに』とかいう心の声がほとばしるように、1回目より2回目、2回目より3回目、と音量を上げて」

「アレグロで出てきた主題は、音量を押さえたp (ピアノ)から終局へ向かってぐんぐんクレッシェンド、ティンパニのトレモロがダダダダダ〜っとボリュームを上げていく感じで」

「最後にff(フォルテシモ)がついてるけど、ただ強く、と思って弾くんじゃなく、オーケストラ全員が一斉にトゥッティで響かせてるのをイメージして弾いて。指揮者が力いっぱいタクトを振り下ろす。弦楽器群、全員が弓を振りかぶってグワン!管楽器群、呼吸を一つにしてパァン!シンバル、ジャン!自分が指揮者になったつもりで」

こんな風にイメージして、この3段をTさんに弾いてもらったら、最初に弾いた時とははっきりと違う迫力あるサウンドになりました。

Tさん自身も「オーケストラの演奏みたいですね!」と、ご自身の音が鮮やかに変わったことを実感してくれたみたいでよかったです。

みんなも「オーケストラの指揮者になった気持ちで」弾いてみたら、ちゃんとそういう音になりますよ。試してみてね。

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Sちゃん 暗譜力の秘密は

2020年09月26日 | レッスン日記(小中高生)

Sちゃん(高2):

「ラプソディ・イン・ブルー」だいぶ進んできた感じです。

「まだ最後の方は出来てないんですが…」と自信なさげなので

「じゃ、終わりの方の新しいページの所を先にやる?」と聞いたのですが、一応最初からやってみます、とのことなので、まずは最初から聞かせてもらうことにしました。

「ラプソディ・イン・ブルー」は、20世紀にアメリカの作曲家ガーシュウィンが作った曲です。

シンフォニック・ジャズと言われていて、クラシックとジャズの要素が両方入り混じってるため、転調、転リズム、臨時記号満載の、めちゃくちゃややこしい楽譜。

Sちゃんは譜面台に楽譜を広げていますが、冒頭から全然楽譜を見ずに弾いていきます。

1ページ、2ページ、3ページ、4ページ…

「ここまでです」

なーんだー、ほとんど最後まで出来てるじゃない。

驚くのは、これだけの複雑な楽譜なのに、一度も顔を上げることなくヒタと目を手元に落としたまま弾いてるということ。

こんなに暗譜で弾けるなんて、ずいぶんたくさん練習したんだね。感心感心。

でも、Sちゃんの暗譜力の理由は、それだけではないとヒバリ先生はにらんでいます。

曲を覚えるというのは、ただただ手が慣れるまで繰り返す、というのではありません。その曲の構成やコードの流れなどを素早くキャッチし、次はどうつながるか、ということを予想して、先へ先へと機転をきかす、ということも、早く曲の内容をつかむコツです。

Sちゃんは、長くピアノをやってる間に、無意識のうちにそういう「機転」を働かすことも出来るようになってきてると思います。

それが証拠に、「ここまで出来てるんだから、最後まで弾いてごらんよ。一番最後のジャン!ジャン!ジャン!の所なんか、すぐできそうだよ。」と先生から言われ、楽譜を見て最後の4連続和音を弾いてみたSちゃん、

「ヤマカンで弾いたね?!Gコードの連続だからって、全部同じ和音とは限らないよ!」と たちまち見破られてしまったのでした。(笑)

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Rくん元気いっぱい

2020年09月26日 | レッスン日記(幼児)

Rくん(年長組):

♪ ピンポ〜ン が鳴って玄関に出てみたら、元気いっぱい、、ニコニコ顔のRくんがママと一緒に入ってきました。

「今日は見に来てほしいっていうので…私も入っていていいですか?」とママ。

なんと、あのシャイなRくんが「見に来て」とママを誘ったというのです。

今までは、絶対人前で弾いたりせず、パパやママも「見てちゃダメー」だったRくんなのに。

ピアノを始めて半年、上手に弾けるようになって自信がついてきたのでしょうか。

「さあ、じゃ何からやろうかな?ピアノから?」と先生。

「うん!」Rくんが「こどもの歌で楽しいレッスン うたえる!ひける!ピアノ曲集1 - ヒバリ教室ピアノ日記♪」を広げて、得意なレパートリーを次々弾いていきます。「アルプスいちまんじゃく」、「ふしぎなポケット」、「10人のインディアン」。

得意な曲はスピードを上げて、右手と左手の置き換えもサッと素早く!

前に弾いて花丸をもらった曲でも、だんだんスピードアップしたり、リズミカルに手を変えたり、と課題をレベルアップしていけば、新しいスリルが生まれて盛り上がります。

「『てをたたきましょう』はどうかな?知ってる?」と先生がピアノを弾き始めました。

「こんなの、保育園でやってるよ!」

Rくんは、先生のピアノに合わせて大きな声で歌い始めました。

「音符を見てリズム打ちしてみよう」

八分音符がいっぱい入ったリズム譜、手拍子で叩きます。

「じゃ、今度は膝の上で、右手で弾く音符は右手、左手で弾く音符は左手で叩くよ」

メロディーが右手、左手と受け渡されているので、八分音符だらけのリズムを右手、左手と間違えないように叩くのはスリル満点、大興奮です。

大笑いしながらリズム打ちを終わり、ピアノでメロディーを弾きます。

大好きな「ビッグベンのかね」も忘れずに。

ピアノの後は、リズム譜カードを並べてリズム打ち。

さっきの興奮リズム打ちを思い出したので、このカードも符尾を上向けに置いたり下向けに置いたりして「上向けは右手、下向けは左手だよ!」と新たなドキドキを仕込みます。

大興奮でリズム打ちゲームをやっていると、次の時間のSちゃん(高2)が来ました。

Rくんとは初対面なので、お互いを紹介しました。

「かわいーい」と言われて、Rくんは大テレで半分顔を隠しながらも「こんにちは!こんにちは!」とご挨拶しました。

春にヒバリ教室に入った頃は、シャイで何をするにも気遅れが先に立っていたRくん、今ではすっかり教室にもなじみ、チャレンジ精神旺盛です。

来週もまた、面白いこと見つけようね!

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Mちゃん、伴奏お願いね ♪

2020年09月25日 | レッスン日記(小中高生)

Mちゃん(高1):

今年の発表会では、4年生のRちゃんとのデュエット伴奏を頼んでいます。

毎年、ヒバリ教室では、下級生の伴奏を上級生にやってもらう、という企画があり、今年はレッスン時間がつながっているRちゃんに伴奏してあげることをお願いしました。

下級生の方では、伴奏してくれる「上級生のお姉さん」に全面的な信頼と憧れを寄せるので、「お姉さん」側の責任は重大です。

Mちゃんはヒバリ教室での経験が長いベテランなので、キーボードの扱いやコード演奏も安心して任せられて頼もしいです。

「コード大丈夫かな…」と自信なさげでしたが、どの転回形を使うか、とかどのようにつなげていくか、など長年の経験から、あっという間に最上のスタイルの伴奏が出来上がり、Rちゃんも楽しく弾けていました。

Rちゃんが帰った後は、自分の曲「悲愴第3楽章」をレッスンしました。

先週いっぱい指摘されていた「独自のアレンジ」がほとんど直ってた。良かったー

今日で9月のレッスンは終わり。

次回はもう10月だね。早い…

曲全体を、まとまった演奏として仕上げていきましょう。

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Rちゃん、鉄琴じょうず!!

2020年09月25日 | レッスン日記(小中高生)

Rちゃん(小4):

おとといお誕生日で、10歳になったRちゃん。

発表会で弾く「パイレーツ・オブ・カリビアン」少しずつ伴奏も付け、マスターしていっています。

手のタッチがとてもいいので、「カリビアン」はRちゃんに絶対似合うと思います。

ヒバリ教室の発表会では、ソロ演奏のほかに連弾やグループ合奏、全員合奏などもやっています。

キーボード、打楽器など色々使うのですが、その中で「鉄琴」は生徒のみんながやりたがる、大人気楽器です。

なるべくみんなにやらせてあげたいのですが、毎年、鉄琴パートのある合奏曲が2〜3曲なので、弾けるのは2〜3人。順番待ちなのです。

「Rちゃん、ちょっとこれやってみて?」と鉄琴のマレットをRちゃんに手渡して、先生は言いました。

「今年はオープニングの鉄琴、Rちゃんにやってもらおうと思うんだ」

「えっ、鉄琴?! R、やりたいと思ってたんだ!」

目を輝かせて鉄琴に向かったRちゃん、先生に教えてもらったフレーズを、ちょっとだけ叩いてみます。

うっわ〜 上手い!!

Rちゃんの鉄琴を聞いてびっくり!

しなやかな手首のスナップ、思い切り良い打鍵。澄んだ音色。

打楽器こそRちゃんの才能なのだと思うような演奏なのです。

なるほど、この打鍵が、力強いピアノタッチにも繋がってるんだ。

「上手だね!じゃあ、ダブルの音で叩いてみて?」

3度の音程を保ちながらメロディーを叩く形にバージョンアップだ。

そのうち、「早めに来てね」と言っておいたMちゃん(高1)が来たので、2人でアンサンブル「WAになって踊ろう」をやってみました。

Rちゃん、これも上手にできて驚きです。

去年から大きく成長してるし、持ち前の音感やタッチの良さが前面に現れてきました。

さすが10歳だね!

これからどんどん、良いところを伸ばしてほしいです。

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Cちゃん、打楽器とソナチネがんばってます

2020年09月25日 | レッスン日記(小中高生)

Cちゃん(小3):

毎週、まずは「美女と野獣」のパーカッションから。ヒバリ先生考案の「打楽器スペシャルベルト」を装着してがんばってます。

「お相撲さんの、アレみたいだよね?」自分で考案しておきながら、Cちゃんの勇ましい姿を見ると つい笑っちゃいます。

「アレって?」

「ほらー、お相撲のとき、なんかピラピラのエプロンみたいなのつけてるの、知らない?縄のれんっていうかさ」

「のれん???」

ますますわからなくしちゃった?

その「縄のれん風・打楽器スペシャルベルト」着け、勇ましく奮闘した後は自分の持ち曲「ソナチネ」です。

「もう、こないだのところ全部弾けるようになったよ」

毎日よく練習しているCちゃん、先週宿題にした、提示部、展開部、そして再現部の前半まで、全部練習して弾けるようになっていました。

きょうのレッスンの間にも、譜面を見ながらもう少し先まで弾いてみることもできました。

ピアノに生き生きと全力投球してるCちゃんです!

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ピアノソナタ「月光」

2020年09月24日 | クラシック曲

ドクター(大人:男性)

発表会に弾く「悲愴・第2楽章」が順調に進んでいるので、余暇に(?)「月光」第一楽章も練習し始めています。

全曲を通して、左手がベース音を保持し、右手で三連符を刻み続ける…

これだけのシンプルな動きだけで曲が流れていくのに、何故か胸を打つ凛とした美しさにあふれているのは、移ろいゆく和音の絶妙な変化のためでしょうか。

大がかりな山場や派手なテクニックは使われていませんが、その分、演奏者の表現力と、その表現のためのテクニックが要求されます。

左手のベースは、曲の和声感を表す大事な部分なので、これを丁寧にダイナミクスつけながら弾きます。

右手は、三連符の伴奏とソプラノ(ほぼ5の指と4の指=小指と薬指のみ)、2つのパートを弾き分けていきます。

バスは深みのある音、メロディーはくっきりと際立たせて、分散和音の伴奏は柔らかに…それぞれの音色を弾き分けていくのはなかなか大変ですが、出来た時には、大変美しい絵画を見ているような奥行きのあるサウンドになります。

ドクター右手2つのパートの弾き分け、とてもきれいになってきました。

今年の「中秋の名月」は10月1日だそうです。

ヒバリ教室では、このところ偶然にも月にちなんだ曲が次々と奏でられています。

フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(ワルツ)、同じくフライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(ボサノヴァ)、そしてドクターの月光。

名月を眺めながら「月の曲」を奏でるのも、また一興かと。

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