5月17日、フランス人建築家ル・コルビュジエ(1887~1965年)が設計した国立西洋美術館本館(東京都台東区)など7カ国17件の建築作品について、国際記念物遺跡会議(イコモス、本部・パリ)が世界文化遺産に登録するよう国連教育科学文化機関(ユネスコ)に勧告したと発表されました。
台東区長が、「国際文化観光都市である本区の魅力をより一層強く、世界に発信できると確信する。」とコメントしておりました。
私は、東京都民でしたが、上野の森は、上野であって、何区と言う認識は乏しいかったです。
ましてや、台東区の魅力と言われてもという感じです。
確かに、台東区には浅草寺がありますので、観光スポットがある観光都市ですが、私は東京23区全体が観光スポットと考えます。
高校生の時、「レンブラントとオランダ絵画巨匠展」を見学したのが、上野の西洋美術館の最初の訪問でした。
初めてこの美術館に入った時に、流石、国立の美術館は展示室も凄いという認識は持ちました。
その後、この設計者が、ル・コルビュジエと知り、改めて凄いなと思いました。
こんな、有名な設計者に依頼したことが凄いと思いました。
この美術館は、1959年(昭和34年)に竣工・開館されました。
私が初めてレンブラントの作品を見た時、こんな大きな号数で描かれていたのだという感想です。
美術図鑑は好きで、良く見ていました。
また、図鑑には、絵の大きさが書かれておりましたが、その大きさを想像して見てはおりません。
本物の大きさを知ってから、改めて、図鑑を見ましたが、やはり、実物を見た迫力には及びませんでした。
逆に、実物の絵が小さくて驚いたこともあります。
美術本は、大きくてA3ぐらい。
その中に、何点も作品が掲載されています。
図鑑から大きさを知るのは、難しいです。
当たり前でしたが、本物と見る必要性も感じました。
また、色合いも、現物と印刷物では違います。
大体、展覧会の図鑑を購入しておりましたが、その図鑑の色とも異なっています。
本物は、色々な角度から見たりできますので、色合いや深みが違います。
この西洋美術館の野外、正面入り口の右手には、ロダンの「考える人」像。
その奥には、ロダンの「地獄の門」という大作があります、この一部に「考える人」が小さい像であります。
ロダンの「考える人」が地獄の門の一部と言うのも、この美術館で学びました。
夏目漱石の『坊っちゃん』に、“赤シャツ”が、「あの松を見たまえ、幹が真直で、上が傘のように開いてターナーの画にありそうだね」と語るシーンがある。
坊ちゃんで初めて、ターナーという画家の名前を知りました。
丁度、その頃、「英国風景画展:ターナー/コンスタブルとその周辺」展があったので、直ぐに見に行きました。
そんな思い出深い西洋美術館が世界遺産に登録されたら、もう一度、建物だけを見に行きたいと思いました。
最近は、東京都美術館、国立博物館、六本木の新国立美術館での展示が多くなってきました。
特に新国立美術館は、上野から少し離れた六本木にあるので、美術館の梯子ができなくなりました。
私は、時間があれば、時々、美術展の梯子をします。
上野では、特に目に引く展示会が無い時は、東京芸術大学内の美術館を見に行きます。
さすが、芸大だけあって、その有名な卒業生の意外な作品が展示していることがあります。
六本木は、新国立美術館とサントリー美術館で梯子ができます。
美術館の定休日は、通常は月曜日となっていますが、六本木は、火曜日が定休日です。
展示会に行く時は、曜日の確認をしてから出掛けてください。
上野は、基本的に、月曜日が定休日です。
展示会開催時は、時々、特別定休日、特別開館日がありますので、事前に確認することをお勧めします。
私は、事前に確認せずに行って、何度が失敗(休館日)しています。
今後、上野では、美術展と国立西洋美術館めぐりと言う二つの楽しみ方ができました。
世界遺産の正式登録のニュースを楽しみにしております。
閑話:
ル・コルビュジエ の作品集は、ここを参照: