大阪府知事選、市長選のダブル選挙があった。
20時には、大阪維新の会が当選確実と発表された。
5月の住民投票では、約1万人の差で、採択されなかった都構想がまた議論される。
個人的には、このブログでも書いているが、次の点で大阪市の行政の在り方には可笑しい点がある。
・923万人の東京都が23区しかないのに、大阪は269万人なのに24区ある。
東京23区と同じ人口にすれば、6-7区で済む話である。
東京より大きく見せたい(24区>23区)、大阪人の根性が垣間見える。
総合区対応では、24区は減少しない。
・大阪府と大阪市が競争している二重行政の現実がある。
大学(府立大学、私立大学)、体育館、庁舎、水道事業等、無駄な箱物の建物が多い。
・共産党と共闘するためか、老人向けバス料金の無料化(経費:30億円)を掲げた。
若い人には、反発をさせる政策で、これも敗戦の一つの原因と考える。
年代別、男女別の得票率では、反維新の柳本さんを支持した人は、70代の女性のみであった。つまり、殆どの世代で、維新が反維新を上回っていた。
・大阪市営の地下鉄なので、他の都市(堺市、吹田市等)にまで、延長されていない。
あくまでも、大阪市内が中心である。
また、お役所経営なので、初乗り料金、距離料金も、東京メトロと比べると高い。
今回の選挙では、元自民党市議から出馬された柳本さんを、共産党が自主投票するという異常な事態となっている。
政党政治ではなく、橋下市長憎し(反維新、独裁政治家橋下市長)という変な共闘ができているのが今回の敗因と考える。
政党としては、自民党と共産党が一緒になることは無いはず。
共産党と自民党が一緒の候補に投票することは可笑しな現象である。
そんな状況にも関わらず、出馬に乗ってしまった柳本さんが、見通しを誤ったと考える。
NHKの投票日出口調査では、大阪都構想の支持が59%であると報道している。
これは、柳本さんが、二重行政の解消は大阪協議会で実現できる、住民投票前は公言していたが、実際に大阪協議会が始まったら、何も決めない無策ぶりを露呈してしまった。
「都構想の懸念、疑問点を有権者に説明しきれなかった」と栗原府知事候補が敗戦の弁を述べていたが、それは、大阪協議会の実行力がなったからであり、説明不足ではない。住民投票前に、いい加減な代替案を提示した結果と考える。
無駄な行政を排除し、大阪の経済等の成長を計って頂きたいと考えます。
追記:
大阪のローカル番組(読売テレビ:す・またん!)