高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

今、ガサで起こっていること

2014-07-26 08:21:00 | 今日のニュースから
Facebookで戦場カメラマン、ジャーナリストの志葉玲さんと知り合いました。
イスラエルとパレスチナの間で起こっていること。 その発端は、第二次世界大戦後に国連がユダヤ人の国を中東に認めたことにある。 
 
私には、まだよくわからない。 そのまた大昔、そう、それはモーゼの十戒の頃なのだろうが・・・、エジプトやアラビァ系の人々とヨーロッパ系の人々が支配権を争っていた頃のことは。 しかし、イエス・キリストが突然に現れ、キリスト教が生まれた頃からその勢力図が変わって行ったことは、なんとなく知っている。
 
今、何が過去の真実だったか・・・わからないし、それを突き詰めても仕方がない。
真実は、今、起こっているイスラエルのガサへの侵攻で、数多くの子どもや一般市民が殺されていることだ。 
 
圧倒的な武力を持ってイスラエルが、パレスチナの市民に紛れ込んでいる「身体を張った」武力勢力と戦争している自体だ。
 
安倍政権は武器三原則を緩めて、軍事的工業製品や技術をアメリカ・イスラエル側勢力に輸出できることを決めた。 そして、イスラエルの有力企業と日本のベンチャー企業とのビスネス提携を後押しすることにした。そして、つい最近に、30社ほどの日本の企業がイスラエルへ日本政府と共にビジネスミッション団を送り込んだ。
 
これは何を意味するのか・・・・。  日本はイスラエル側に立ち位置を明確にしたということだ。
中東で戦火が広がり、アメリカがアメリカ的正義を振りかざした時には、「参戦すること」、安倍政権は暗に世界にアッピールしている。  これが真実だ。
 
アメリカは、地中に紛れている燃料となる物質を(シエール)取り出す技術を獲得した。その物質はアメリカ大陸に無限に近いだけあると推測されており、近い将来、アメリカは中東に頼らずとも莫大な量のエネルギー資源を獲得する。 中東を力づくで勢力圏においてゆく必要はなくなる。 これも真実だ。
 
だから、軍事力を持った日本との安全保障条約の強化にやっきになっている。 対中国問題ではない。アメリカは、むしろ、巨大市場の中国とは仲良し関係を築きたいのだ・・・。  これが真実だ・・・。
 
****以下、志葉さんの・・・昨日のfacebook投稿です。 志葉さんにお断りして、全文掲載です***
 
ガザ入りの許可は得たものの、最終的な調整で結構時間がかかっており、非常にもどかしい。早く、現場で仕事がしたい。こんな時でも休日はしっかり休む現地の役所にイライラする。さて、少し時間が空いたので、この間、よく見聞きした議論について一言。すなわち、

戦争の現実をどう伝えるか。

Facebookでも、現地でのあまりに凄惨な画像が、よくアップされている。それに対して、抵抗感や嫌悪感を抱く人々も少なからず、いるのだろう。戦場取材が続くと頭のネジが何本か飛ぶのか、志葉は多少のグロには抵抗力があるが、そうではない人々も多いのだろう。ただ、現場を見てきた人間からすれば、これが現実なんだと知ってもらいたい、とは思う。日本の人々には、もっともっと本気で戦争や平和のことを考えてもらいたい、自分たちが加害者になり得ることを真剣に懸念してもらいたい、という、憤りに近い気持ちもある。

戦場ジャーナリストが問う「武器輸出三原則」撤廃の行方-「死の商人」化する安倍政権(志葉玲) - Yahoo!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/sh...ivarei/20140401-00034122/

戦争というものを知らず、ぬるま湯の中でのみ物事を見てきた、ある意味幸せで、ある意味、無邪気すぎる多くの日本の人々に、どう戦争を伝えるのか。よほど関心を持って気をつけてないと見えづらい、日本の我々と各地での紛争での悲劇の関係をどう伝えるのか。課題はいろいろあるね。凄惨な写真・映像だけでは、単に拒絶反応を引き起こす人々には伝わらないかもしれない。目を背けたくなる様なショックの強さに頼らずとも、如何に戦争というものが酷いもので許しがたいのか、また、我々に何ができるのか、戦争の問題点をいろいろな方法で伝えることは必要だ、とも思う。例えば、現地の人々の気持ちを伝える、という方法もある。

美人すぎるガザの活動家が歌う、パレスチナの人々の想い(志葉玲) - Yahoo!ニュース http://bylines.news.yahoo.co.jp/shivarei/20140717-00037465/

上記リンク先をご覧いただければ、ご理解いただけるだろうが、凄惨さとは真反対の、むしろ何度も観たくなる動画だ。しかし、それでありながら、イスラエル建国の1948年以来、抑圧され、殺され続けてきたパレスチナの人々の心情が美しい歌声と共に伝わってくる、と思うのは、志葉だけだろうか。

自分としては、もっと写真の腕を磨きたい。別に手足が吹き飛んでなくとも、頭が割れて脳みそが飛び出していなくとも、戦争の悲惨さを写真で伝える方法はある、と思う。本投稿の写真は『ガザ通信』(アブデルワヘード・サイード著 志葉玲写真/青土社)の表紙となった写真。今まで自分が撮った写真の中でも、もっとも印象深いものの一つだ。撮影している時、写真の少女=ザイナブの射るような鋭い視線が非常に印象的だった。彼女の怒り、悲しみが視線から伝わってくる。ザイナブは、08年末から09年頭のイスラエル軍のガザ侵攻の際、目の前で両親を失っている。父親は首から上が吹き飛び、母親は腹が破れ、内臓をまき散らして死んだ。

ともかく、別に見たくなければ、死体写真等を見なくてもいい。だが、その代わり、安倍政権が武器輸出三原則を撤廃し、イスラエルにも兵器を輸出できるようにした意味を、真剣に、そして深刻に考えてもらいたい。
昨年4月、再会したザイナブは、こう、志葉に語った。
 
「日本の人々はいい人達だと思う。米国やイスラエルに武器を売らないで欲しい。その武器が私たちを殺します」。 もっと見る
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