高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

冬の夜明けの思い出

2021-02-24 12:43:39 | コラム風味

昔、新聞の投稿していたコラムの焼き直し・・・

あのころは、週に4日は自然ガイドに出ていて、道内もあちらこちら訪ね、さらには週一本のコラムを書き続けていたので、感覚が研ぎ澄まれていたなあ・・。かなりの忙しさの中にいたのだけど、1週間は長く充実をしていたなあ。当時と比べもんになく自分の時間が今はあるのだが、あっという間に1週間が過ぎてしまう・・。

同じような感性は取り戻せないだろうけれど、改めて自然環境に溶け込むような日々を送りたいもんだ。

PS このコラムは朝日新聞だったですが、その一部が天声人語に紹介され、明治大学だったかなあ・・入試の国語の問題にも引用されたことがありました。

****

 冬の夜明け 気分爽快 高木晴光(自然遊びのすすめ) /北海道

 まだ薄暗い大気の中を走る車内は静かだった。夜明けの冷たい窓の外に比べ、ここは暖かな平和な朝の列車の中。札幌から千歳に向かう通勤にはまだ早い早朝だった。曇った冷たいガラス窓をふくと、前方の空がほんの少し色づいていた。日の出だ。時計をみるとまだ七時過ぎ。意外と水平な広がりのある大地が札幌の郊外にもあるもんだなあと改めて感じ、北海道の大きな朝の空を見つめ始めた。
 山の頂からご来光を拝む時は、まだかまだかと待つものだが、今朝はグッドタイミングだけが待っていた。お日様が昇ってくるらしき部分が、少しずつ橙々(だいだい)色を濃くしてくる。そして、空の麓(ふもと)の一点だけが鮮烈に輝き、オレンジの閃光(せんこう)が放たれる。みるみるうちに点が大きくなり、線香花火の「火の玉色」。でも、とてつもなく巨大なお日様が現れた。みごとで美しい風景だ。今日が始まる! ところが、車内の乗客は、誰(だれ)一人として見てはいないようだ。もったいないなあ。
 ご来光を拝み、爽快(そうかい)な気分を味わう体験をもった人は多いだろう。それは、夜明けの新鮮なエネルギーに触れたからだ。そして、「爽快な気分」こそが、そのエネルギーを自らの体に蓄えることができた証拠なのだ。
 ところが、最近「日の出を見た」体験をもつ人すら減ってきている。(大学生のアンケートで半数近くが「見たことがない」という回答もある)夜明け体験をするのには今が絶好の時期だ。夏なら四時でも、今は朝七時ちょっと前に起きればいいのだ。
 その翌日は、夜明け前から、露天ぶろ。日の出時刻よりちょっとだけ早いひととき、空は落ちつきのある青空になることに気がついた。静かで豊潤なエネルギーの満ちあふれる朝を裸で過ごした。感謝。
 (北海道自然体験学校NEOS 高木晴光)

コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サクラ

2021-02-24 11:30:39 | 日記

雪話題続きですが・・、

桜が咲いたなんていうニュースや投稿をみかけるようになりましたね。今朝は猛吹雪でした。燃えるゴミ出し日なのですが、ゴミ集積場所は自然学校前の町沿いにありますので、道路はスクレーパーの自走大型除雪機で雪が路肩に押し付けられます。なのでゴミ箱は雪に埋もれてしまいます。だからスコップで除雪をせねばなりません。 今朝もブリザードの中で走ってくるトラックに怯えながら除雪をしてヘロヘロでした。

校庭の桜は、写真のごとしです。 5月にならないと咲かないので、あとふた月あまり・・・。 今年は、いつにも増して桜が咲くのが待ち遠しいです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪山

2021-02-22 14:21:28 | 日記

ちょっとプラス気温がありましたが、また厳寒になりました。校庭に自家用除雪機で雪山を造っているんですが、なかなか大きな饅頭山になってきました。 今年の雪解けクイズは校庭の雪が消える日にするかな。 この山が最期に残るかな。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ついていない日

2021-02-17 17:10:23 | 日記
コロナでなく不要不急の外出自粛を気象台が呼び掛けた台風並の二つ玉低気圧が来る前夜にわずか数cm車のドアを閉め忘れた結果がこれ。



夕方にスノーシューかネイチャースキーを履いてお散歩を日課にしているのですが・・・・、
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地震・・東日本大震災から10年目

2021-02-14 13:27:52 | 日記

昨日、震度6の地震が東北でありました。 札幌でも揺れを感じたそうですが、私はTVの速報で知り気づきませんでした。幸いにして知り合いにも、地域にも家が倒壊するほどの大惨事にはならなかったようでホっとしています。

東日本大震災から10年が経ちます。早いものだなあ・・。 その間にも各地で地震や水害がありました。ここ10年の自然災害は私の記憶では若かりし頃より増えていると感じます。 私が生存しているうちに、もう大災害が起こることなかれと祈っています。 であっても、地殻プレート上の日本列島では、人工的に地震を止めることもできませんから、いずれ大規模地震はあるでしょう。 小説「関東大震災」を読んでいますが、都市圏の大地震は凄まじい被害だったのだなあと思い知らされます。 戦国期の小説でも関西圏の大地震のことが挿話されています。

10年前の大震災では、3月11日は次女の結婚式でした。式の待ち時間に揺れは感じたのですが、そのまま式、宴を続けました。親戚同士の二次会も終え、宿の部屋に入ったのはすでに夜の12時頃。TVをつけて驚愕しました。翌日、早々に自然学校に戻ると、釜石出身のスタッフKJを囲み、皆がTVにかじりついていました。 福島原発に被害があることも伝えていました。

釜石の情報はなかなか入りませんでした。スタッフの郷里はリアス式海岸の端で小さな半島部があるから津波は止めらるではないかと楽観もありました。しかし、昼過ぎに市街地のアーケード街に津波が押し寄せる様が映し出されました。(あとで知りましたが、津波は入口の狭い湾には集中して押し寄せて津波高さの大きくなるし、押しも引きも流速が高まる)原発電源が喪失していることも伝えられました・・・。  すわ、どうするか!!! 彼女を連れて現地に赴くか・・しばし、逡巡しました。しかし、函館も津波被害があり、青函連絡船が止まっていました・・・。

しかし、目の前のスタッフの実家は海岸に近いとのこと・・心配する憔悴を見ていたら、「連れて確認に行くしかないだろう」と決心をしました。 函館にいる仲間に「なんとかフェリーの乗船予約を取れ!」と指示して、ワゴン車に野外道具やら備蓄している食料をありったけ積み込んで、ともかくも翌12日の朝に函館に向かいました。 そして、再開第一便のフェリーになんとか乗り込み、13日には当時のスタッフの郷里である釜石に入りました。

高速道路や幹線道路は支援の公共車両優先であちらこちらが通行止めとなっていて、山間部の道路は土砂崩れがあったかもしれないので、通行に責任は持てませんと警備している人に警告を受けながら沿岸部を目指して進みました。 ゆく道すがらの内陸部は、東北の早春でとても穏やかな春の日差しの中でした。

ところが、海岸から2kmくらいからだったでしょうか、様相は一変しました。建物の残骸、家財道具とありとあらゆるものが津波で流れついており、天国と地獄が線を引かれたように隣合わせていました。KJの実家にはたどり着くことはできませんでした。

しかし、携帯電波状況も悪かったのですが、幸いにして家族は内陸部に所要ででかけていて無事であることがわかり、津波の被害を受けなかったちょっと内陸のご親戚の農家の庭先に第一夜の野営をすることになりました。

それから、当時のねおすの全精力を傾けて、釜石鵜住居・片岸地区の支援が始まりました。複数のスタッフを切れることなく送り込み、ボランティアのしくみも独立自営の形で築きました。 それは、現地にも定着する自然学校を起こす事につなげ、2011年の11月頃まで続いたのですが、その間にも、黒松内の自然学校の行事運営は例年どおりに続けました。 いったいどのように乗り切ったんだろうと・・、今でも????です。

その後、3,4年経った頃に、現地を訪れましたが、足が遠のいていました。 そして、10年が経ちました。コロナ禍ではありますが、今回は出かけようと思い立ちました。

当時、学生でねおすインターンだったのに、現地ボランティア活動の事務局役に抜擢したT君とボランティア頭となり取り仕切ってくださった MJと行ってこようと鎮魂と今の現地復興をこの目でみるために計画を立てています。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かっこいいぞ!!

2021-02-14 13:12:46 | 日記

昨日は小さい人が来た。 一日、家にいられると、楽しくおもしろいけれど、まあ、疲れるわい。 帰ったあとの夕方にはカミサンとふたりで、なんだかしんみりとホっとしたりしております。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

光陰矢の如し

2021-02-13 11:07:51 | 日記

えっ、今日はもう土曜日なのかあ!! 

TV番組の土曜朝8時からの「旅サラダ」のファンでいつも見ているのですが、毎週おなじことを呟いています。なんと一週間が過ぎるのが早いことか!! 二日おきに土曜日がやってくるような感覚があります。 

昔、ねおす時代に2,3泊のエコツアー(ネイチャーツアー)をやっていた頃には、参加するお客様に「まだ二日目なのに、もう1週間もいるみたい」と感じてもらう演出・ツアー内容を作っていました。一日の間に次から次へと初めての体験をしてもらうと、時間の密度が濃くなるというか、普段の時間の流れを変えることができました。コーディネイトしている私自身もそう感じました。子どもの頃に学校から帰ってきて夕食までは2,3時間しかなかったはずなのに、まるで半日以上も遊んでいたような満足感がありましたよね・・、それと同じようなものです。

同じ時間を過ごし使っていても、内容がない毎日を過ごしている(つまらない時間を浪費している)ということなんでしょうなあ・・と自戒ね。

今週は何をしていたんでしょ・・・、 ブログは日記がわりにしたいのですが、Facebookの方がお手軽なので、「いいね」100を目指して、「そこまで書くな」とカミに叱られるようにプライベート公開をしていますが、あんまり内容がないしな・・。
 
日曜日にNHK大河ドラマ「麒麟が来る」の最終回を観終わり、しばし明智ロスとなり、そのことをFacebookに書くとコミック本を紹介してくれた人がいて(facebookはこういうレスポンスを楽しめる)、さっそく手配をして到着しました。
ちなみに、ここのところ小説は、戦国ものばかり読んでいて、関ヶ原やら山内豊和(功名が辻)を併行しているもんで、時代のズレがこんがらがってしまうので、織田、豊臣、徳川の家臣をいつも整理しながら読んでいます。現在、功名が辻の第三巻読破中です。

厳寒な日々がちょっとやわらいだ木曜日かなにはMRKさんと伊達まで買い物ドライブをしました。夕ご飯は手巻き寿司にしようということになり、海鮮ネタをたくさん仕入れてきたのですが、「えっ、君は食べないのぉ」ということで、ひとりで豪華な夕食となりました。


水曜日には、日本風力サービスという会社が、我周辺地区でも風車建設計画があると その可否動向事前聞き取りみたいなことをその会社の人間から受けました(このことはすでにブログ紹介済み)

あとは何をしたのかなあ・・
東日本大震災から10年目。3月11日前後に釜石を訪問しようという心づもりを決心。まだ具体的計画に着手していませんが、宿だけは三陸ひとつなぎ自然学校のジョイ柏崎さんにお願いして押さえてもらうことにしました。 車出すので同行者があと御二方を予定しています。
 
TVドラマで曜日を確認しているきらいがあります。
木曜日は「にじいろカルテ」 小さな田舎の診療所と地域の人達とのエピソード。まるで森沢明夫さんが原作の小説が元ネタなのかと思えるようなホッとするヒューマンドラマで気にいっています。金曜日は「ツウェンティフォー24時」首相暗殺阻止のサスペンスドラマ。このふたつは見逃せません。
 
二日間は、夕方に校舎周りのスノーシューあるいはネイチャースキーでのお散歩を実行。 毎日の日課にしたいもんだなあ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

また風車建設か!!?

2021-02-12 17:01:05 | 日記

寿都町は海岸沿いに巨大風車が10基ほど建っていますが、昨年来に隣町蘭越との境界の高原にさらに数基建設中です。そして、黒松内、寿都、島牧の3町村境界の峠高原地帯に20基の建設計画があり、すでにその計画の縦覧が行われており、私も樹木伐採の危惧を申し入れたところでした。

そして・・、さらにさらに、この峠建設の会社と別会社が、今度は私の住んでいる朱太川沿に新たな計画が出てきました。その会社が地元の感触を掴むためか、先日、自然学校を訪れてきました。やはり20-30基とのこと、このくらい建設しないと事業採算に合わないのだな・・。 湯別の湯のそばの渡辺農場に風況調査の器具が建っていたのですが、その会社でした。 我地は太平洋側に源流がある朱太川が直線距離20数キロ、川の長さ約40kmで日本海寿都湾に流れ込んでいます。すなわち緩やかな低地帯であり、寿都湾には、出し風と称される全国でも有名な風が南から北へと吹く地域で、隣町寿都は「風の町」と標榜しています。 てなわけで、その中流から河口地域にある我地域「作開(さっかい)」は、どうも風力発電の全国的な有望地なのです。

望むべくもないのですが、強硬に反対する意思が私の中にあるわけでもない・・。 しかし、困ったもんだ・・。

高レベル放射性廃棄物の地層処分の候補地として、文献調査は始まったし、新幹線トンネル残土から有害物質が出たわで、身近に環境問題が目白押しになってしまった・・・・。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明智光秀ロス

2021-02-09 11:20:40 | 日記
おとといの日曜日にNHK大河ドラマ「麒麟が来る」が最終回を迎えた。えっ、次回が本能寺の変なの?と、いうくらいに終盤は駆け足な気がしたが、最終回は見ごたえがあったので、とりあえずヨシとしよう。
 織田信長と明智光秀のダブル主人公のような描き方だったな。小説「明智光秀」では、光秀は討たれることなく、生き延びて徳川家康にも仕える知恵者の僧(南光坊天海)になるという生存説をとっていた。大河でも光秀生存らしき様相の終わり方をしていてロマンがあったなあ・・。
 
結局、「麒麟が来る」の題名由来は、歴史を大きく動かした明智が開いた徳川幕府への流れの前唱のストーリーだったのだな。 久しぶりに楽しませてもらった大河ドラマでした。しばらくは「明智ロス」なアタシであろう・・。
 
で、話題になっているコミック「信長を殺した男」を一気全巻買いをしてしまい、到着が待ち遠しい。
 
あっ、鬼滅の刃の最終巻を手に入れてないし、ゴールデンカムイも新巻がまだ手元になし・・・。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シバレル……徒然に…

2021-02-05 13:29:17 | 日記

◆極寒の毎日だ。零下の毎日が続いています。家の離れ(というと何かお屋敷のようで体裁が良さげですが、私の家は旧小学校の敷地内にある元教員住宅2棟を渡り廊下・・もちろん屋根も壁もありで繋げています。普段住んでいる棟を母屋、繋がっている棟を離れと通称しています)に洗濯場所があり洗濯機があります。その水回りが凍ってしまい、洗濯機が動かなくなっています。朝からカミが「アンタ、洗濯機が使えないことを何も心配していないでしょ!」と私に文句を言っています。暖房つけて暖めるか、水道屋さんにSOSを出すしかないのですが、すると「お金がかかるでしょ!」とまたかみついて来ます。 アタシがどうすることもできないんだけどなあ・・・。と、いうことで、暖房つけた部屋がもったいないというので、離れに引きこもっております・・・。

◆いつも物がない、ない、ないと言って、まわりにストレスを与えているアタシですが、今ないものは・・・

娘にもらったマフラー ・・これはどうも役場の落し物コーナーに届いているらしいので、あとで見に"行ってきまーす。

インターネットでラジオもつなげられる卓上スピーカー ・・ 誰か持って行っていないかあ

内田樹先生の本「複雑系の知」

◆世の中スクール  北海道NPOサポートセンター主催でNPO職員研修の仕組みを作ろうと投げかけて、「世の中スクール」なる研修の試行錯誤を2年間してきました。2020年度はコロナもあってリモート講義でしたが、21年度はどうしようというZOOM会議をしました。 職員研修・人材育成はNPOであっても企業であっても大きな課題です。 かつてはNPOねおすという比較的大きな組織で多様な現場もあり合同研修や職員の研鑽を別の現場で実施して、「自ら学ぶ、学び方を学ぶ」という姿勢でやってきて、有能な人材を輩出できていたと自負していますが、今は小分け独立しているのでなかなか自社だけでは研修ができにくくなっており、我がことにもなりました。 なので・・、それをもっと大きなしくみでできないものかとあがいております。 コロナ禍ではありますが、21年度は複数のNPOが協働してモデル事業をやってみようという、おおよその合意に達しました。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする