和歌山県和歌山市にあるJR西日本の田井ノ瀬駅は、関西本線の王寺駅と和歌山駅とを結んでいる全線単線の和歌山線(87.5km)の駅です。
もともとは紀和鉄道の一般駅である岩橋駅として1898(明治31)年5月4日に開業しましたが、その後、関西鉄道を経て国鉄和歌山線の駅となりました。
相対式ホーム2面2線を有していて列車交換可能な無人駅です。
1935(昭和10)年3月に建てられた木造駅舎(旧駅舎)は、2005(平成17)年にコンクリート製の小さな駅舎に建て替えられました。
2014(平成26)年度の1日の平均乗車人員は298人です。
かつては阪和線の紀伊中ノ島駅を経由して紀和駅に入り、南海電鉄の和歌山市駅へとほとんどの列車が直通運転を行っていましたが、このルートは1974(昭和49)年9月30日に廃止されました。
<田井ノ瀬駅の年表>
・1898(明治31)年5月4日:紀和鉄道の一般駅である岩橋駅として開業
・1899(明治32)年1月15日:駅名が田井ノ瀬駅に改称される
・1904(明治37)年8月27日:紀和鉄道が関西鉄道に譲渡され、同鉄道の駅となる
・1907(明治40)年10月1日:鉄道国有法により関西鉄道が国有化され、国鉄の駅となる
・1909(明治42)年10月12日:国鉄線路名称制定により国鉄和歌山線となり、同線の駅となる
・1961(昭和36)年7月1日:和歌山線の貨物支線として当駅~東和歌山駅(現在の和歌山駅)間の短絡線が開業
・1972(昭和47)年3月15日:上述の和歌山駅への短絡線が旅客営業を開始し、本線扱いとなる
・1974(昭和49)年9月30日:当駅~紀伊中ノ島駅~紀和駅間が廃止される
・1984(昭和59)年10月20日:駅の無人化
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
(駅 名 標)
(左は2000年8月26日撮影:跨線橋から橋本方面を望む:右は2015年12月27日撮影)
(左は2000年8月26日撮影:和歌山方面を望む:右は2015年12月27日撮影)
(旧駅舎・ホーム側)
(左は旧駅舎:右は現在の姿)
(左は旧駅舎内:右は現在の駅舎内)
撮影年月日:2000(平成12)年8月26日、2015(平成27)年12月27日