佐渡の医師が「この患者は状態が安定していないので体温を必ず測って」と介護書に指示するという、これに「介護職に直接指示されえるとほかの職種のかかわりが欠落しますよ」と指摘したら、「施設なので。今後、医療は介護支援専門員を支えるものだと思うよ」という。これに耐ええる介護支援専門員でありたい。
昨日、朝早く出て北高崎から浦和そして千葉と所用をすべて一日でこなして帰宅することができた。北高崎は一時間に一本というローカル線でうまくいくか不安だったが、自分でもびっくり。ことはあたって臨機応変にで、ときにはうまくいく。
W杯じゃなくて、居宅介護支援を議題とする第103回介護給付費分科会が行われる。今回は介護保険法改正で研修の義務化や地域ケア会議が法制化、課題整理総括表など準備が行われたのをうけ、どのような内容となるのか。まずは地域包括ケアシステムへの対応で指定介護サービスを位置づけていないプランへの評価とか事業所のあり方などかと思う。
課題整理総括表は支援を形にしたその過程を見えるようにする書式だが、記入していく作業は居宅介護支援の業務に影響を及ぼすだろう。1つは改善を意識させる、もう1つはしている行動の要因を探るようになることだろう。
課題整理総括表は課題分析でとらえた問題を解決するために作る居宅サービス計画書までのなぜ計画書なのかという思考過程を明らかにするためのツールだが、「できる活動」なのに「している活動」との差はなにか、その要因はなにか、できるようにする促進要因をさぐるが大事だ。それを探るにはアローチャートもいい。
課題整理総括表の左の欄は現に「している活動」で右は介護支援専門員の判断としては「できる活動」を記入し、その「できる」のに「している」活動の差を阻害している要因を上の欄に書くと理解できる。まさにICFの概念、支援は個人と環境での阻害要因を除き促進要因を増すことを、そして統合モデルで行う。
今回作成され通知された課題整理総括表で意味するのは介護支援専門員が行う居宅介護支援の思考過程を整理し明文化する書式となっている。こうした業務管理は本来法人が行うことだが国が整備してくれた。法人は本当に楽だ。