静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

学園ルールの見直し

2017年03月14日 16時01分53秒 | 28乗船実習

漁師になるための学校、漁業高等学園の園長です。
ブログから来られた方、ホームページはこちらです。

学園では新入生を迎える準備を進めています。
今日の職員会議で、来年度のために諸規則の見直しを話しました。

例えばスマートフォン。
学園ではスマホ、携帯電話の使用時間を制限しています。
授業時間中は使えません。

47期生の卒業時のアンケートには、
「施設見学の際に、スマホで写真を撮りたかった」
との記載がありました。
確かに、スマホが使えると写真が撮れるし、その場で調べ物もできます。

しかし、学園でスマホの制限をしているのは、将来の漁船生活に慣れてもらうため。
今年の入学試験の面接で、一日のスマホ利用時間を10時間!と答えた人がいました。
依存症じゃないの?と心配になります。

そして、学園に来る人は様々。
自己責任にしてすべてを任せても心配ないような人もいます。
しかし、ルールは全員に適用されます。

そんな訳で、スマホ一つでも扱いが難しいです。
新入生が入学してくる前に、できるだけ見直しを進めたいと思います。

さて、写真は先週の実習風景です。
最後に、それぞれが必要な実習のおさらいです。

当学園はいつでも見学ができます。電話かEメールでご相談ください。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
さて、昨日の続き。
漁師になるために大事なことです。
実際にはたくさんあります。
技術、会話能力、思いやり、勤勉さ...
だけど、私が欠かせないと思うのが
「漁師という仕事が好きか」
かと言うことです。
まだ、漁師になっていない人には分からないかも知れません。
それなら
「釣りが好き」「海が好き」「自然の中で働きたい」「自分が釣った魚を食べたい」
など、
漁師が「好きだから」「おもしろいから」やりたいと思うかです。

釣りが好きだからと言っても、遊びと仕事では違います。
仕事なら、寒くても、波があっても、時には疲れていてもやらなくてはなりません。
好きなだけは通用しません。

でも、好きでもない仕事を楽しいでしょうか?
好きだからこそ、辛い場面も乗り越えられるのではないでしょうか?

漁師という仕事を
「効率の良い金を稼ぐ手段」
と考えるなら、もっと楽な仕事があるかも知れません。
そう思えると、辛い場面で耐えることができなくなります。

それから消去法で選ぶこと。
「別にやりたい仕事がないから」
「高校で勉強するのは嫌だから」
などの理由で学園に来ても、楽しくないですよ。

本当に漁師になりたい人なら、
自分の夢をかなえるために、苦労を苦労と思わず乗り越えられるのではないでしょうか。

コメント
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