静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

漁業と学園の発展を願って

2020年03月31日 09時00分00秒 | 所感

4年間担当させていただいたこのブログ。
私の執筆は今日が最終回となります。

ブログでは「生徒が主役」としてきました。
生徒の表情がわかる写真をのせ、なるべく文章は少なくしました。
だから生徒のいない夏休み期間中などはネタがなくて困りました。
毎年「ブログも夏休みでいいかな?」と誘惑にかられました。

一方で、「園長のつぶきや」コーナーで私の考えなどを書きました。
つぶやきとして別にしたのは、「読みたい人だけに読んでもらう」ためです。
保護者の方が「お子さんの様子だけ知りたい」なら、読まなければいいですから。
つぶやきでは「学園のこと」、「漁師の仕事」を正しく知っていただこうと、気持ちを込めて書きました。
だらだら長くならないよう、最近は10行に収めるため苦しみました。
果たして、どれだけ皆さんのお役に立ったでしょうか?

明日からは園長ほか、学園スタッフの1/3ほどが入れ替わります。
新しくなる学園の様子を、これからも新園長がブログでご紹介します。
引き続きご覧いただけるとうれしいです。
私も、学園を応援する一人として明日からブログを見るのが楽しみです。

それでは、
 卒業生諸君、保護者の皆さま、
 そして縁あってブログをご覧いただいた皆さま
お世話になりました。
引き続き、漁業学園を応援してください。

                       園長 青木一永

静岡県立漁業学園
電話 054-627-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ gyogaku.com

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第50期生の思い出6(大掃除)

2020年03月30日 09時00分00秒 | 所感

毎回時間のかかる学期末の大掃除ですが、今年度はとても早く終わりました。
生徒の人数が増えたことが大きな要因。

しかし、第50期生は、明るく積極的に取り組んでくれました。
こっちのほうが、本当の理由かもしれません。

同じ仕事でも「イヤイヤやるのか」、「すすんでやるのか」で能率が全然違います。
第50期生は大掃除以外での、進んで取り組む生徒が多かった気がします。

昔の学園では、職員が見張ってなと生徒が掃除をやらなかったそうです。
当時の知っている方が、今の学園を見たらビックリするでしょうね。

静岡県立漁業学園
電話 054-627-0219
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学園の見学は随時(ずいじ)、受け付けています。
新しいホームページから申し込みできますよ!
https://gyogaku.com/recruitment/

 園長のつぶやき
良い学校にするには、生徒と職員の質を向上させなくてはなりません。
職員の質を上げるのは、我々の努力です。
職員が良くなれば、どんな生徒も良い漁師に育つ・・・とはなりません。
学力はともかく、意欲のない生徒は学園でがんばってくれないからです。
でも、私の園長だった4年間で、徐々に意欲のある生徒が増えてきた気がします。
海技士試験の合格者数、カッター訓練や大掃除の取り組みなど。
生徒の質が、向上しているのを感じます。

コロナウイルスの影響で、漁業も明るい兆しが見えない状況です。
しかし、未来を担う若者はしっかり育っています。
これからの漁業を切り拓いてくれるはずです。

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第50期生の思い出5(出航式)

2020年03月27日 09時00分00秒 | 所感

今年度は「記念すべき第50期生の出航式」とあって県知事の出席がありました。
県知事は極めて多忙です。
分単位で、スケジュールがつまっています。
それでも、出航式だけでなく、生徒との意見交換や見送りもしていただきました。
生徒の思い出の一つになったと思います。

私の一番驚いたのが、出航式での「誓いの言葉」です。
生徒代表の寺田くんがマイクが不要なほどの大きな声で、しかも元気に淀みなくやってくれました。
ここまで完璧だったのは私も初めて。
と言うより学園創立以来、最高の出来栄えだったんじゃないかな?
これは知事の記憶にも残ったはずです。

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 園長のつぶやき
学園を出て漁師になるとき、16歳でも30歳でも、ただの新人にすぎません。
年齢や学歴に関係なく、新人の仕事をしなくてはなりません。
もしかしたら、何才も年下の先輩がいることもあります。
それでも雑用などは進んでやることが認めてもらえる第一歩です。
その点では16歳で漁師になる人は年齢的にも一番下になるのでスムースです。

先輩から仕事を教えてもらうにも、年下の先輩だとお互いにやりくいことがあります。
仕事を覚えるのも、若い人のほうが早いのが普通です。
だから漁師になるのは早いほど有利です。

もちろん、高校や大学に行くことで得るものがあります。
代わりに失うものもあることは知っておいてください。

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第50期生の思い出4(カッター訓練)

2020年03月26日 08時47分56秒 | 所感

私が赴任した年の第47期生は、もっとも平均学力が高かったと思います。
10人以上の不合格者を出したし、中学卒業者は一人だけ。
大学卒も3人いました。
しかも3人とも、有名校です。

そんな第47期生もカッター訓練では不満を言う生徒が続出。
「手の皮がむけていたい」
「あいつは手を抜いてがんばってない」
などなど。
漁師の適性って、学力では測れません。

生徒の体格、体力はまちまちです。
全員が同じ漕ぎ方はできません。
一人ひとりが自分にできる精一杯をすることが大事です。
漁師に一番大事なのはチームワークですからね!

第50期生は中学卒業者が増えたので「どうなることやら?」と心配でした。
しかし、不平不満をもらす生徒はありませんでした。
最後の遠漕では、用宗漁港までの往復20キロをやりきりました。
私は留守番で、同行できなかったのが残念です・・・

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 園長のつぶやき
人の悩みの多くは人間関係が原因です。
周りの人を悪く言い、自分のことは棚に上げる
・・・そんな生徒は就職しても長く続きません。

漁師の喜びの一つは魚をたくさん取ることです。
そしてもう一つは、その船で役に立つこと。
周りの人に「あいつがいて良かった」と思われることです。
そうなると、周りの漁師から大事にされるし、自分もうれしくなります。
自分だけが「オレは役に立っている」と思っているのではダメです。

どんな仕事でも同じかもしれません。
しかし、限られた船上で仕事をする漁師には本当に大事なことです。

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第50期生の思い出3(さば祭り)

2020年03月25日 11時42分26秒 | 所感

焼津の3大イベントの一つ「小川港さば祭り」に第50期生も参加しました。
学園ブースでやるのは「ロープワーク教室」です。
これは例年通りなんですが、第50期生は特にがんばってやってくれた気がします。
いつもは初対面の人と話すのが苦手な人も、積極的にやってくれました。

そして、今年は明るいムードメーカーキャラの生徒が活躍。
例年、ムードメーカーの生徒はいます。
でも言葉と行動が一致しないことがほとんど。
第50期生は明るく、しかも必要な行動を積極的にやってくれました。
ちょっと「にぎやかすぎる」と思うこともありましたが、きっと漁船ではかわいがってもらえると思います。

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 園長のつぶやき
さば祭りへの参加は47期生のときにはじめました。
このとき、生徒に出展内容を考えてもらったんですが・・・
出てくる意見は「金魚すくい」や「たこ焼き」など。
そこで私がロープワーク教室としたんです。
だって、学園らしさを出したいじゃないですか!

おかげさまで、毎年好評のロープワーク教室。
開催は秋なので、その頃には新型肺炎も収束しているはず。
さば祭りは、三万人も集まる大イベントです。
焼津がカツオやマグロだけでなく、サバの水揚げも多いことを知ってもらう大事な機会。
51期生も、さば祭りを盛り上げるために活躍してくれるでしょう。

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