鹿児島大学水産学部の「かごしま丸」見学の続きです。
船内では動力源のモーターや、トロール漁に使うクレーン、
居室、冷蔵庫、採水器、機関の制御室、ブリッジなどを見学しました。
この船はディーゼル機関で発電し、その電気を使ってモーターを動かします。
一等機関士の方が説明してくれました、発電量と使用電力のバランスに気を使うそうです。
ブリッジは多くの学生が使うことを想定してか、とにかく広かった!
チャートを広げる台が4つもありました。
写っている女性は、唯一の女性船員で三等航海士さんでした。
さて、この船で実習する学生さんも一部は漁業に行くことがあるそうです。
学園の生徒は、全員が漁業に就職することを聞いて、皆さん驚いていました。
【トロール漁法】
別の言い方をすると底引き網です。
鹿児島から近い東シナ海は浅い大陸棚であるため、トロール漁を行います。
このため、かごしま丸もトロール漁をする構造となっています。
船尾に網をだす滑り台があります。
ちなみに、トロール船が発明されたのはイギリス(イングランド)らしいです。
ただ私が学生の時代に、すでに東シナ海は資源が激減していました。
一度減った資源を戻すのは大変です。
園長のつぶやき
漁船では真水が貴重ですが、かごしま丸は1日に20トン近く海水から真水を作る装置が備わっています。
これは、羨ましいですね。
船内WIFIもありましたが、これは寄港中しか使えないそうです。
今はいろいろ不便がある船の生活もだんだん変わっています。
一方で、船乗りしか味わえない生活の魅力もあります。
それは、きっと変わらないんでしょうね。