静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

水産関係の講義「海洋深層水」

2020年05月28日 22時40分34秒 | 授業・講演

先日の「サバ」の授業に続き、静岡県水産・海洋技術研究所の水産技師を講師としてお招きしました。

今回のテーマは、「海洋深層水」
海洋深層水を取水しているのは、北海道から沖縄まで日本全国に15地点ほどあります。

学園がある、焼津市地先の駿河湾からも水深の異なる2つの層から海洋深層水が取水されています。

講義では、深層水の特徴とその利用についてを中心に、お話ししていただきました。
生徒にとって、なじみのある話題ではありませんでしたが、その特徴として低温で安定していること、清浄性が高いこと、栄養塩の含有量が高いことなど、ちょっと難しいことも含めて、新しい知識となったようです。

また、深層水は、水産利用のみではなく、食品の製造、健康増進的な活用、農業やエネルギー分野など、幅広く利用されていることに認識を新たにしているようでした。

さらに、沿岸からの距離や水深によって生息する魚種の違いなども講義していただき、静岡県特産の一つである、キンメダイが深海性の魚であることを初めて知った生徒がほとんどでした。


学園の見学、お待ちしてます。
詳しくはホームページをご覧ください。
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940


 園長のつぶやき

深層水っていう言葉は、聞いたことがある方は大変多いと思いますが、その水を飲んだり、触ったことのある方は、かなり少数です。

焼津に取水施設のある駿河湾深層水は、毎月第1土曜日を「駿河湾深層水の日」としており、くみ上げたままの原水のみ一人1回、20リットルまで無料で入手できます。
利用法としての私のおススメは、原水を淡水(水道水又はミネラルウォーターなど)で1/3に薄め、その水でパスタをゆでることです。

塩分濃度がちょうど1%程度となり、パスタをゆでるのに適切な塩分濃度になります。
淡水に市販の塩を入れた水でゆでるよりも、ミネラル豊富で新鮮な海洋深層水を使うほうがパスタのうまみがより感じられます。
ぜひ、お試しを~!!

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「わかたか」実習 2

2020年05月27日 22時25分06秒 | 実習

当学園には、専用の実習船「わかたか」(6.6トン)があります。

先日の初乗船は、卒業生の初航海の見送りを兼ねて、お試し乗船。

今回は2回目ですが、船内の機器類や操船に関する説明です。
実際に操船するための資格試験に合格するには、これから具体的にな操船実習を積んでいくほか、筆記試験の勉強も行っていきます。

当日は、しらす船びき網の操業が行われており、その様子も併せて見学してきました。
操業中の漁船には近づけないので、離れたところからその様子を確認しました。
同じシラス漁ですが、1そうびきと2そうびきの2種類があり、県内でも地域によって異なります。

今後、実際の漁業実習として、刺し網漁業の実習などもこの「わかたか」を使って行っていきます。

 

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今年度の見学会の日程をご紹介しています。


 園長のつぶやき

水産関係の学校は、大小はあるものの、専用の実習船を所有しています。
それらを使って、漁業実習などを行ってはいますが、静岡県は、漁業種類も沿岸・沖合・遠洋まで様々で、すべてを網羅できる実習船は用意できません。

そのため、地元の漁業者の方にお願いし、シラス船ひき網や定置網での漁業体験も行っています。
こうした体験も、将来の進路を考える上で参考になるんですね。
体験するのがなにより・・・。

 

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カッター訓練 その2

2020年05月26日 23時11分45秒 | 実習

カッター訓練も、回を重ねるごとにうまくなり、安定するとともに艇のスピードも速くなってきました。

しかし、まだまだ漕ぐタイミングがバラバラなことも・・・

写真でも分かりますが、かい(オール)の先が、水中に入っているもの、すでに先が出ているものなど、様々です。

6月の遠漕に向けて、訓練も佳境に入ってきています。

 

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 園長のつぶやき

学園では、水泳訓練、潜水訓練(ライセンス取得)など行いますが、生徒が一丸となって力を合わせて取り組む訓練は、カッター訓練だけです。

それだけに、生徒どうしの一体感を醸成するには何より大切な訓練なんですね・・・評判悪いらしいけど。

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水産関係の講義「サバ」!

2020年05月25日 23時23分41秒 | 授業・講演

学園の授業は、大きく分けていわゆる座学(教室内で机に座って先生が講義)と実習(教室外に出て体を動かす)に分かれます。

いずれも普段の授業は、学園の先生たちが受け持っていますが、体育などは学園外から講師を招いて行っています。

今回は、静岡県水産・海洋技術研究所の水産技師を講師としてお招きしました。

テーマは、「サバ」!

この魚、非常に身近な魚ゆえに、その実態は案外と知られていません。
マサバとゴマサバがあって、味噌煮はマサバに限るよねとか、ノルウェー産のサバが脂が乗って好きだなぁ。
とか、世の中のお父さん方が、居酒屋でサバをつつきながら言っているとか、言っていないとか。

市場に出回っている魚のほとんどが、網漁業で漁獲されていますが、どうやって漁獲されているのか、何を食べて、いつどこで産卵しているのか、寿命はどれくらいか・・・などなど。

漁師としても知っていてほしいことを中心に講義が行われました。

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 園長のつぶやき

これまで、水産缶詰のトップを走っていた「ツナ缶」が、「サバ缶」に首位を明け渡したのは、2018年。
健康志向の高まりを背景に、テレビ番組でも繰り返し報道されたことから、勢いを増したようです。

いくら人気があるといっても、その原料となるのは、天然の資源です。
いつまでも利用できるよう、どうやって漁獲するのかは将来の生徒諸君にかかっています。

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卒業生(49期生)の講義 その2

2020年05月22日 23時42分14秒 | 授業・講演

本学園を2年前に卒業した49期生の篠原君が、漁の合間に来園してくれました。

毎度のことですが、経験談をお願いしたところ、快諾してくれました。

彼は卒業後、地元焼津を根拠地としている「海外まき網漁船」に乗り込んでいます。
海外まき網は、まき網漁業の一つですが、海外まき網はその名の通り、200カイリより遠くの漁場まで出漁し、カツオを主体に漁獲する漁業です。
漁業規模も大きく、国内の漁業の中で、最も多く漁獲する漁業です。

今日は、実際の操業の様子や、自分が今どんな仕事をしているか、学園時代に学んで、役に立っていること・・・など、語ってくれました。

毎回そう思いますが、実際に活躍している先輩の生の声は、説得力があります。
生徒にとっても、これからの厳しい実習や海技士試験を乗り越えるための大きな励みになったことでしょう。

 

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 園長のつぶやき

生徒の学園生活が始まる時、一年後に就職してちゃんとやっていけるのかという一抹の不安もある中、我々も生徒を指導していきます。
しかし、一年後、また生徒の元気な姿を見たときは、そんな不安が杞憂だったことに気つかされます。

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