静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

餌の積み込み

2018年11月30日 13時55分36秒 | 実習

一本釣りの餌として使う生きたイワシの積み込みです。

水産高校の引率職員の報告から。
航海6日目。活餌積込み後、漁具の準備を行った。台風28号は熱低に変わったが沖合は波高が高い。明日17:00抜錨し、いよいよ漁場(マリアナ諸島西海域)に向けた航海が始まる。学園実習生は船内生活に慣れてきて生き生きとしている。専攻科実習生の一部とゲームをするなどコミュニケーションもとれてきている。とても良い傾向である。

航海7日目。17:00に抜錨し南下中。30日より漁場調査開始の予定。
学園実習生は午前中、甲板磨きと漁具の準備、午後は一本釣りの練習を行っていた。
準備万端で一本釣りに臨む。実習生の安全な実習と健康面を十分気を付けて、連携を図りながら指導していく。

これで、いよいよカツオ一本釣りを行うマリアナ海域に出ることになります。
来週のブログで、その様子をお伝えします!

実習船やいづのfacebookに餌積みの様子が動画で紹介されています。
https://www.facebook.com/pages/category/High-School/%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9-%E3%82%84%E3%81%84%E3%81%A5-112368329580266/

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
詳しくはホームページをご覧ください。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
業界用語で「ショーバイ(商売)」と言うのがあります。
一本釣りで、まさにカツオを釣り上げること。
あるいはマグロはえ縄で、あげている縄にマグロがかかっていて捕りあげること。
です。
漁船のたくさんある作業のうち、直接収入にかかるものがショーバイです。
実習船に対して、一般の漁船のことを「ショーバイ船」と呼んだりもします。

今回の遠洋航海実習で、カツオを釣り上げるのは漁労実習となります。
水産高校では漁労実習ですが、学園職員はショーバイと呼びます。
もちろん、ショーバイは漁師にとってもっとも大事な作業です。
カツオの一本釣りでは、限られた時間にたくさん一匹でも多く釣りあげなくてはいけません。
一番大事だし、一番楽しい作業でもあります。

いよいよ、ショーバイです。
生徒諸君、がんばって、楽しんで、たくさん釣りあげてください。

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鹿児島に寄港

2018年11月29日 09時40分11秒 | 実習

生徒たちは台風ために鹿児島湾に足止めとなっていましたが、昨日の17:00に出発しましたよ!
実習船やいづのfacebookに餌積みの様子が動画で紹介されています。
https://www.facebook.com/pages/category/High-School/%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9-%E3%82%84%E3%81%84%E3%81%A5-112368329580266/

さて、このブログは日付をさかのぼり、鹿児島上陸です。
今回は、鹿児島市内をはじめ、知覧にある特攻隊資料館などを見学しました。
この鹿児島市内と、帰路に寄る沖縄見学が学園生にとっての修学旅行代わりです。
卒業時の感想文でも、この上陸研修が思い出に残っている生徒が多数です。
詳しい様子は、遠洋航海実習の終了後にご紹介します。

ひとり、おじさんっぽいのがいる?

上陸は水産高校専攻科生とは別行動。
彼らは何度も来る場所ですからね。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
詳しくはホームページをご覧ください。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
今年は「ピエール瀧のしょんないTV」で学園を紹介していただきました。
深夜の放送ですが、静岡県では人気のあるバラエティ番組です。
5年ほど前にニュースゼロで取り上げていただいたことがあります。
今回はバラエティ番組。
私としては、そこに価値があったと思っています。
と言うのも、みなさん。
漁師の仕事や、漁師の育成学校にどんなイメージを持っていますか?

漁師は厳(きび)しい仕事だし、学園生活も制約が多くあります。
以前、国会議員の方が視察に来られたときにも
「楽しみはあるんですか?」
と聞かれたくらい。

私も中学のときは寮生活でした。
今の学園よりも、はるかに厳しい生活でした。
でも「つらい」より「楽しい」がはるかに多かったです。

学園は小さい学校ですが、全員が漁師を目指しています。
そんな仲間との生活は、それ自体が楽しいものなんです。
バラエティ番組だからこそ、その楽しさ、明るさがお伝えできます。
みんな明るくがんばっています。

今回の鹿児島での観光も、強く生徒の思い出に残ったと思います。
それは、半年以上も共にがんばってきた仲間が一緒だからです。

どんな放送だったか、興味のある方は
「静岡県立漁業高等学園に潜入」で検索してみてください。
しょんないことに真実があります!

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鹿児島へ南下

2018年11月28日 10時16分39秒 | 実習

生徒たちは台風ために鹿児島湾に足止めとなっています。
実習船やいづのfacebookに餌積みの様子が動画で紹介されています。
https://www.facebook.com/pages/category/High-School/%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9-%E3%82%84%E3%81%84%E3%81%A5-112368329580266/

さて、このブログは日付をさかのぼります。
瀬戸内海を通り、鹿児島へ南下する生徒たちをご紹介します。
23~24日の水産高校引率職員の報告です。


航海2日目。A専攻科と学園航海専攻は共同で航路実習を行い、D専攻科と学園機関専攻は合同課業で機関配管学習をするなど、良い連携学習ができている。学園の実習生は、わからないことがあれば積極的に質問に来るなど意欲が高い。
航海3日目。凪良く順調に鹿児島向け航海中。
来島海峡航路では南流6ktの上げ潮流の中、本船は西水道を対地速力6ktで航過した。学園実習生、専攻科実習生ともに教育効果の高い実習ができた。

初日の「船酔いで全滅状態」から、瀬戸内海を通ることで全員が回復。
水産高校専攻科生と当直実習などに取り組みました。
インマルサットで送られる写真が少なく、瀬戸内海の様子をご紹介できません。
実習船が焼津に戻りましたら、職員が撮りためた写真をご覧いただきます。
六分儀を使った実習もあったようです。
学園生はうまくできたかな?

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
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Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
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 園長のつぶやき
苦しい船酔いが1日でなおったのは良かったのか、悪かったのか?
船酔いが治った理由は、風のない瀬戸内海に入ったからです。
体が船に適応できたのではありません。
この後、鹿児島をでたら再び船酔いになるのは間違いありません。
生徒たちは、この試練を乗り越えて欲しいと願うだけです。

ところで、学園の受験者の話です。
一度も見学に来ないで受験する人がたまにいます。
それが悪いと言うことではありませんが、こちらとしても心配になります。
なかにはホームページも見ていなかったり、親が受験を決めたり...

普通の高校や大学ならともかく、他と違うことをする学校です。
全寮制のルールもあるし、卒業後の進路も決まっています。
漁師の仕事も甘くありません。

見学に来ても、大事なことが頭に入っていない人もいますが、それはそれ。
「漁師になる」
と言うのは大きな選択です。
簡単には考えず、学園を見て自分の意志を固めて欲しいと思います。
来年受験の方は、あと一ヶ月で願書受付が始まります。
自分の人生です。しっかり準備をしてくださいね。

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航海開始

2018年11月27日 09時00分00秒 | 実習

あいにくの海模様の中、遠洋航海実習がスタートしました。
航海初日、実習船やいづから送られている水産高校引率教員からの日報です。

航海1日目。出航式では漁業学園実習生が良い挨拶を務めた。25日間の長い航海である。実習生の健康と安全を第一に、両校で協力し合いながら充実した実習ができるよう努めていく。
出航後、御前崎を変針した後から、風が強まるとともに(風力階級7)船体動揺が大きくなり、学園実習生の多くが洗礼(船酔い)を受けた。

水産高校の専攻科生も一部が船酔いになったようです。
写真はまだ駿河湾にいたとき。
専攻科生と当直を行っています。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
詳しくはホームページをご覧ください。
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Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
実習船からは毎日、インマルサット経由の電子メールにより報告があります。
添付されているのは写真が二枚。
それをブログでご紹介していきます。
ただし、このメールが水産高校を経由して転送されるので、タイムラグが起きることがあります。
ご了承ください。

現在、実習船は鹿児島湾にいます。
一本釣りに使う活イワシを購入するためです。
かつては静岡県内にも活イワシを販売するところが各地にありました。
近海カツオ船の減少に伴い、活イワシの販売も少なくなりました。

ともあれ、実習船が鹿児島に寄港するのは意味深いことです。
なにより薩摩(さつま)半島の先にある枕崎、山川は焼津と同じカツオの水揚げ基地です。
現在の遠洋カツオの水揚げは、実質的にこの3港に限られます。
カツオ船に就職した生徒は、枕崎、山川に水揚げする機会が多くなります。
鹿児島に寄るのは、良い勉強になります。

ただし!今回の寄港は鹿児島港。
鹿児島港は県庁所在地である鹿児島市にあります。
鹿児島県は鹿児島市に一極集中しています。
枕崎、山川は鹿児島市とぜんぜん違うので、初めて水揚げするときは驚くだろうなぁ。

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49期生の遠洋航海実習出航式

2018年11月26日 10時38分41秒 | 実習

連休をはさんで日が空いてしまいました。
ごめんなさい!
22日、焼津漁港で遠洋航海実習の出航式が行われました。
式の前に、記念撮影。まだ全員リラックスしています。


そして焼津漁協さんの市場(鮮魚売場)をお借りしての出航式。
生徒一人一人の紹介の後、
後援会の焼津市長、県会議員の方々から激励のお言葉をいただきました。


生徒代表の「誓いの言葉」はTV出演で、やんちゃ坊主として有名になったこの人。
実際には緊張でガチガチ。
持ち前の明るいキャラを出せずに残念。

そして保護者の方など多くの見送りの中、出航しました。


実は出航前の停泊中も、港内なのに揺れていました。
台風の影響です。
そのため、この日はほぼ全員が船酔いでダウン!
いきなりの試練となりました。

でも、すでに実習船は無事に鹿児島港に入港しています。
保護者のみなさん、ご安心を。
鹿児島入港の写真が実習船やいづのフェイスブックにでています。
黄色いカッパが学園生です。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
詳しくはホームページをご覧ください。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
困ったことに、これから実習船やいづが向かう方向に台風28号があります。
もしかしたら、鹿児島を出港するのが延びるかもしれません。

もう30年以上前ですが、私も乗船実習がありました。
鹿児島湾をでたら、けっこう揺れて当然のように私も船酔い。
それが夜になったら、全然揺れない。
なんで?と思ったら船が湾に戻って停泊していました。
揺れないわけです。
その後も奄美大島に上陸したときに天候悪化。
3日ほど出航が遅れ、帰港が延びました。
私も船酔いしながら当直を経験しました。

船酔いは乗船実習における最初の試練です。
それでも、実際の漁船と実習船は大違い。
実習船で船酔いを経験してから、漁船にいけるのは幸せなことです。
学園生は船酔いをしていても、しっかり自分の役割を果たして欲しいです。

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