グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

8年目のフィールドワーク・前編

2024年05月17日 | ツアー
昨日、千葉市立千葉高校の地学・生物分野の野外実習の皆さんと、火口〜裏砂漠を歩いてきました。(今年で8年目)

午後から晴れる予定だったものの、霧雨で視界が悪い中でのスタートでした。


遊歩道にはタップリ水が溜まり、ツツジが水鏡に映って綺麗〜!

ニオイウツギも開花が始まっていました!

生徒さんたちは歩き始めてすぐ、「この辺、背の低い木が多いのはなぜだろう?」と、スバラシイ観察眼を発揮していました☺️

溶岩の流れが交差したようになっている場所では、「なぜこうなるのか?」を、みんなで考え

その後、出された課題に沿って自由観察。

先生が「人間スケールのポーズ」と言って、溶岩の横に立ってくれたり

課題の答えがわかってしまう看板を、先生が上着を脱いで隠したり。

(この光景、1年ぶりで、とても懐かしかったです)

生徒さんから「このバナナみたいなの何ですか?」と声がかかり、先生が現場に向かいます。

「バナナみたい」という表現が面白くて、私も後に続きました。

「形状からして、溶岩トンネルの天井が割れて中が見えているのではないかな?」と根拠をあげて、みんなと考えます。

素敵な発見ですね〜☺️

続いて1986年噴火で流れた溶岩の上で、溶岩の中の斜長石という鉱物をルーペを使って観察した後

みんなでハチジョウイタドリの種子探し。
小さな種子を見つけて、嬉しそうに見せてくれる生徒さんもいれば…

ゴージャスに種子が連なる“大物”を見つけてくれた生徒さんもいました。

みんな、とても楽しそうでした☺️

事前学習をしてきていた生徒さんたちは、オオバオヤシャブシを見た時も「おお〜、これが!」という感じで反応してくれるので、嬉しい限り😍

遊歩道の途中では、ガクアジサイの葉を測って

学校にある葉と、伊豆大島の海岸の葉との違いとその理由を考察していました。


他にも“ハート型の葉っぱ”を見つけたり

白くて何も見えない景色を見下ろし、「キレイな海〜!」と、心の目で見て楽しんだり

みんなのポジティブな姿勢に感動しました☺️

火山観測機器のデータも事前学習していたらしく、素晴らしいリアクション。

大岩を目の前にして、「ここに流れてきたと考えられている理由を、証拠をあげて論じる」という難題に挑んでいました。

霧のみならず、風も強くなってきたこの日…。なんとか火口を見てもらいたくて、この後の予定を入れ替えたりして時間調整をしました。(午後から晴れる予報だったので)

さて、その結果は…??
明後日のブログに続きます!

(かな)
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