グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

楽しい下見❤️

2024年04月26日 | 植物
昨日、来週に予定されている、ある番組のロケ下見で、地層切断面の横〜森〜表砂漠〜山頂口を歩いてきました。

歩き始めてすぐの森は、木漏れ日と頭上から落ちてくる小さな物で、キラキラ輝いていました。

「何だろう?」不思議に思って、落ちてくるものを目で追うと、オオシマザクラの花びらが散っていることがわかりました。

「花の季節はもう終わったと思っていたのに、まだ花を咲かせている木があるのか〜」と思いながら進んだら…、今度は地面にたくさんのサクラの実が落ちていました!

タネを甘くするための“間引き”が、もう始まっている木もあるようです!
花も実も同時に見られるなんて、本当に野生の植物は、それぞれが個性的ですよね!!

地面ではなく葉の上に落ちている実もあって…

木漏れ日が当たって赤く輝いている景色には、かなり❤️を奪われました☺️

森の中では、他にも“小さな春”がたくさん見つかりました!

まず、葉の形が変化するカクレミノの瑞々しい若葉が目にとまりました。

若葉だけ水滴が付いているのが不思議!

ツルツルで薄い若葉なんですけれど、なんで水を弾くのでしょう?


一見すると下向きで目立たないムベの花も咲いていました。

覗き込むと、キレイなんですよね〜

😍

ムベの花の横には、卵から孵ったばかりと思われるクモの子どもたちがいっぱいいて

まだ卵嚢をつけているらしき姿が、可愛らしくって激写!(笑)

別の場所で、少し成長した子どもたちを見つけ、またまた激写(笑笑)


ツルマサキにも、小さな目立たない花が咲いていて

”花の影絵”が、めちゃカワイくて、しばらく見とれました。

😍

ぐんぐん伸びたヒメユズリハの赤い若葉に、スポットライトのように光が当たっている風景にも、何度足を止めたことか☺️


ということで、メチャメチャゆっくり歩いて2時間半後ぐらいに開けた場所に到達。

ここでは、元気っぱいのクロマツの花が見事で、再び激写!

春は見るものが多すぎて、先に進みません。
困った〜😆

目的地について、雨の後だけ現れる“幻の池”で、ランチタイム。

帰りもミツバアケビの花や、

ハナイカダの花、

華やかなオオシマツツジなど、春を満喫しました!

楽しい下見でした〜☺️

(かな)
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オンラインツアーを終えて

2024年04月25日 | 火山・ジオパーク
先週の日曜日に無事、オンラインツアーを終えました!


冒頭の乾杯の様子🍺




昨日のガイド勉強会も終えホッとしているところです。

ガイドのスキルアップに繋がるよう取り組んだ今回のツアー、
タイトルを決める段階から、皆でつくりあげていきました。

そしてインタープリテーションに必要な4つの要素:TOREについても
実践を通して学ぶ、貴重な機会となりました。

Thematic>
テーマは「火山が作った地形が、それぞれの港での暮らしに個性をもたらしました」と
早い段階で文章化して、意識できるようデスクトップに常に見えるようにしていました。

Organized>
オンラインツアーはスライドと語りが主な構成ですが、
プレゼン風ではない、ツアー感を出すスライド作りが想像以上に工夫が必要でした。

まるでテレビ番組を作るかのような制作活動でした
(作ったことないので、全然違うかもしれませんが...😅)

構成を決める上で、何度も話し合いを重ねたのは、下記の点

・伊豆大島を知らない人、火山を知らない人にもわかりやすい言葉
・親近感がわき、興味をそそるストーリー
・没頭して楽しめるようなワクワク感

そのために、衣装・クイズ・踊り・体験談・イラスト・地図・動画・語り口調と
たくさんにアイデアを出し合いました。

上記は、インタープリテーションに大事な

<Relevant>参加者にとって、関連性があるかどうか
<Enjoyable>楽しめるか

という要素です。

もうこれは、地元出身ガイドのみなさんの存在がなければ達成できなかった要素でした😭

わかりやすくて(R)や楽しんで(E)メッセージ(T)を伝える構成(O)の工夫。

わかりやすく文字化したり、写真を加工したりするのもオンラインツアーだからこそ
可能な手法を凝らして、準備の半ば眼精疲労と寝不足に..。

最終リハサールが終わってから本番までの5日間は、
22時を回るまで話し合いを重ね、改訂に改訂を繰り返し、
結果的には、初版から13回のやり直しを経たバージョンで
満を持して本番に臨みました。

振り返ってみると、今回スライドを作り直す上で、
自分の作ったものに、周りから「意見をもらう→修正をする」という作業の繰り返しで
メンタル面も鍛えられました。

すごく大事だと思ったのは、わたし個人の考えを否定されているのではなく、
テーマに沿っているかどうかの観点だということ。

この視点が特にグループにおける「作品づくり」において、ものすごい大切だと感じました。
テーマという軸にそって、議論をしているので、客観的に判断しやすいし、
意見を受け入れやすいのです。
パーソナルに受け止めず、冷静な判断ができるような気がしましたし、
自分も他の人に意見をいいやすかったです。

自分が伝えたいことが山ほどあるのが「ガイド」という職業。
何をどの順番で言うのか、
はたまた言わないのかを
見極めるスキルがあるのだということを
とことん体感しました!

いやー、でも本当にひとりでは成し得なかったことです。
適材適所にみながアイデアをだし、写真を提供し、イラストを描いてくれたりして、
素材がどんどん集まるのはチームだからこそと実感しました。

ガイドとして画面に登場していない、西谷さんと粕谷さんも
制作の過程から献身的なご協力をしていただき、
当日は、チャット対応をしてツアーを盛り上げてくれました。

ガイド仲間のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです💕

(オンラインツアー終了後のクタクタながらも高揚感に満ちた中で)

このオンラインツアーをご覧いただいたみなさま、応援してくださったみなさま
本当にありがとうございました❣️




(ユリカ)
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友だちの変化(2024.04.14)

2024年04月24日 | 植物
4月14日、オオシマザクラに会いに行ったのと同じ日に、「友だちの変化」と称して時々(不定期に)このブログに載せている植物達にも会ってきました。

前回会いに行ったのが6月13日(その時のブログはこちら)なので、ほぼ10ヶ月ぶりです。
時のたつのは早いですね。(写真ボケていてすみません・・・😅)

近づいてみたら、ススキの根本から若葉が伸び始め…

ニオイウツギも脇の方で、元気な若葉を出していました。(昨年より数が少ない気がしますが…どうかな?)

サルトリイバラは縦横無尽にツルを絡ませて伸び、もはや何がどうなっているのかわからない状態に😅

ハチジョウイタドリの若葉や、アシタバ若葉(写真が行方不明💦)、

サクユリも元気に伸びていて、嬉しくなりました。

しかし…

よく見ると、イタドリの葉が、かじり取られていたり

もう1本のサクユリの柔らかそうな部分が、かじり取られていたり

オオシマカンスゲの若葉の先端が、なかったり

ハチジョウイヌツゲの葉も、若葉の部分が無くなっていました。

他と比べて、この場所に、なかなか高い木が生えてこないのは、キョン(小型の鹿)の増加の影響が大きいような気がします。

この先の、ここで生きる者たちの運命は?

また、会いに行かなくちゃ。

(かな)
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それぞれの再生(裏砂漠の植物たち2024)

2024年04月23日 | 植物
2019年9月の台風で、樹皮が半分むけてしまった裏砂漠の植物たち。

先日、ツアーでその植物たちの話をしたら、「桜に花が咲いているかもしれないから、見に行きたい!」とお客様からリクエストがありました。
が、時間がなくて行けなかったので、お客様に報告したくて、4月14日に見に行ってきました。

台風4ヶ月後に、無惨な姿だったオオバヤシャブシは(写真は2020年1月)

元気いっぱいに葉を広げ

たくさんの実をつけていました。


そして、お客様が気にされていたオオシマザクラはというと…

やはり元気に葉を広げていました(右がオオシマザクラ、左はニオイウツギです)

2020年1月にカンナをかけたように削れ、ボロボロだった樹皮は

なんだかツヤが出て美しくなり、そこから新しい枝が伸びていました。

ずいぶん太くて立派な枝ですよね!!

「花は咲いているかな?」と思って探したけれど、1つも見つけられませんでした。

小さな種子をたくさん作り、風に運んでもらうヤシャブシと、甘くて美味しい果実に包まれた種子を作り、鳥に運んでもらうサクラとでは、種子を作るために必要なエネルギーが違うのかもしれません。

オオシマザクラの花が見られるのは、何年後かな?
来年もまた、会いに行って報告したいと思います☺️

(かな)
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行く春

2024年04月22日 | 植物

いつもの桜が終わりつつあります。

いつもよりも大分遅い花の咲き終わりです。

追い打ちをかける様に雨そして風!

 

家の庭だったら泣きそう?咲いたら綺麗だけれど散ったら掃除がね。雨でこびりついてしまうのでほうきでなかなか掃けないの。

 これからの花は何が咲く?(しま)

 

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