褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 シン・シティ(2005) 渋いオジサン達の純愛映画

2016年02月17日 | 映画(さ行)
 全体的なモノクロの画面に部分的にカラーを使用し、そしてコントラストの効果がダークな雰囲気を創りだした映像が印象的な作品。どこか古い映画の創りを踏襲しながらも斬新な感覚をもたらしてくれる作品が今回紹介する映画シン・シティ。豪華なキャスト陣達が非常に個性的でアクの強いキャラを演じているのが特徴だ。
 しかしながら、豪華キャストと言っても3つのストーリーから成るオムニバス形式。それぞれのパートにおいてミッキー・ローククライヴ・オーウェンブルース・ウィリスとくたびれた感のある中年のオジサン達が主役を張っており、ある一点ではこの3人が集合しているのだが、それぞれが独立したストーリーが展開される。まあ、3つもストーリーがあるようなもんだからそりゃ~豪華キャストになってしまうってか。
 
 3つのストーリーがあると言っても、もちろん共通のテーマはある。それは理由の違いはあれども中年のオジサン達が大切な女性のために、凶悪犯罪者や暴君的権力者と戦うこと。もちろん愛があるからこそ中年の男達は戦うのだが、他にも誇り、義理人情、責任感などを背負って戦う姿は哀愁を誘い、とても格好良く見える。そして守るべき女性というのが娼婦やセクシーダンサーというのが何とも愛おしく感じ、泣かせる。

 さて、オジサン達が愛する女性のために戦う場所が、タイトルの名前にもなっている架空の都市であるシン・シティ(罪の街)。そこは犯罪、腐敗、汚職が蔓延っており正義が殆んど通用しない場所だ。そんなシン・シティを舞台に繰り広げられるバイオレンス映画のストーリーをできるだけ簡単に紹介しよう、といつもの如く思ったのだが、実はストーリーは有って無いようなもの。怪力でブサイクな大男ミッキー・ローク、過去に犯した犯罪から逃れるために整形をして身を潜めているクライヴ・オーウェン、心臓麻痺で今にも死んでしまいそうな老刑事ブルース・ウィリスの大して褒められない3人が、格好良い独り言を長々とナレーションの如く語りながら戦いに身を置く。よ~く思い返してみると大して深みの無いストーリーだったような気がしてきた。

 まあ、内容の方はともかくとして本作の売りは、かなり突き抜けたバイオレンス描写。手足や首が吹っ飛ぶのは当たり前で、男の大事な部分を引き千切るシーンがあるようにかなりグロイ。しかし、モノクロの画像とギャグに近い殺し方、殺され方なので見ていてそれほど残酷には感じない。ファンタスティック・フォーの人気者ジェシカ・アルバの踊りはセクシーだし、他の女性キャスト陣もけっこうエロイ。
 バイオレンス、エログロ、シュールなギャグ、素っ頓狂なキャラクター設定と娯楽要素が満載。決して子供向けではないが大人が楽しめる娯楽映画としては、はまる人は大いにはまる可能性があるシン・シティを今回はお勧めに挙げておこう。ちなみに続編のシン・シティ 復讐の女神を見るためには本作を見るのは必修。個人的には続編よりも本作の方が中年の男の魅力に惹かれる点が多かった、とアドバイスしておく

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 監督は突き抜けたアクション映画を撮るロバート・ロドリゲス。アントニオ・バンデラス主演のデスペラードが個人的には最も好きで楽しめた。そして今回はデスペラードのシリーズ前作であり、監督デビュー作であるエル・マリアッチをお勧め作品として挙げておこう。

 





 
 


 
 
 





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