僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

100均の姫

2017年01月12日 | 日記
夜の月忌回向の帰りのことです。

 「ねぇ、100均のお店に寄ってもいいかな?」
と、家内が言いました。

  いいよ。
  でも、なにを買うの?

 「がま口」

  がま口・・・?
  昔のお財布のこと?

  そんなもの、なににつかうの?

 「小物入れが、欲しいの」

  100均じゃなくて、きちんとしたものを買えばいいのに。
  
 「100均だから、いいのよ。
  なくしても、後悔しないし」

そう言い残して、彼女はお店へ・・・。

車に戻ってきた家内が、

 「このがま口、どう?
  口が、緩くないかな?」

どれどれ・・・そう言って、私は留め金を指で押して、、金具の間隔を狭めました。
でも、閉めたはずの金具が、緩んでしまって、ブラブラ状態になってしまいました。

  アレレ・・・。

私は焦りました。
焦って、指で金具を押せば押すほど、緩んでしまいます。

 「もう・・・なにやってんのよ!
  使い物に、ならないじゃないの。

  100円返してよ」

頭に角の生えた、家内。

ただいま、ペンチで修理中です。
 
「直ったわよ。
 もう、余計なことをしないでよね」

100均の、姫。
それくらいにしておかないと、がま口を壊しちゃうよ。

がま口を開け閉めしながら、ジロリと私をにらむ「姫」。
私は、慌てて口のとめ金を閉めました。
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