忘れ物の第一号は？

昨日の始業点呼で、“１２月３１日の午後１０時までに駅で販売された１月１日付の土日切符”について「日付の横に“６：００まで有効”と印刷されているので、もしも朝６時以後に提示する人がいたら…」という説明を受けたのだが、そのような“黄緑色の紙製土日切符”を提示する人は私の前に現れず…　夕方になって、ようやく“駅で販売された１月１日付の土日切符”を提示する人が現れたのだが…　多分、１月１日に買った土日切符だろう。そもそも、日付の横の小さな文字なんて…　乗車時にパッと出されただけでは見えないのである。ま、上の方の考えることなんて、どこもこんなもんかな？　ハハハ…

さて、昨日の乗務の続き、お昼頃の某港行きでのこと…　終点に到着して５～６人の乗客が降りて行って…　間もなく、一人の男性が戻って来て「すいません、電話を忘れちゃったみたいで…」と言ったので、私は「はい、どうぞ」と乗車を促した。すると、男性は真っ直ぐに最後部座席まで行き…　右手に持ったスマホを私に見せながら「ありがとうございました」と言って降りて行ったのだった。２０１９年、私が取り扱った忘れ物の第一号…　ならず！

その折り返し、終点・営業所前ターミナルに到着して忘れ物をチェック…　すると、中扉よりも二つ後ろの座席に“白い無地のレジ袋”を発見した。「どうせゴミを置いて行ったんだろ？」と思いながら中身を見てみたら、未開封の“おせんべい一袋”であった。私は「これは…　お土産って感じじゃないし…　取りに来ないんじゃないかなぁ～　きっと、明日の朝には上司の腹の中に入っちゃうんだろうなぁ～」と思いながら事務所に提出した。新年早々に忘れ物の取り扱い第一号…　今年は３６５個を目指すぞぉ～（なんのこっちゃ！）

夕方、私が担当したコースの乗務を終えて事務所へ…　すると、ある上司が「松井くん！　さっき、お爺さんから電話があって、あの“おせんべい”を取りに来たよ！」と言ったので驚いた。さらに、上司が「ここまでわざわざ…　あんなの、１００円ショップで買えそうな物なのになぁ～」と言ったので、私は「ひょっとして、あれが最後の一袋だったんですかねぇ？　あの“おせんべい”を買って帰らないと、お婆さんに酷く怒られるとか…」などと妄想を膨らませたのだった。ま、とりあえず…　めでたしめでたし…