バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

さらば我が○○…

2020年01月19日 19時00分01秒 | 仕分け作業(夜勤)
女性正社員が最後の夜勤を迎えた日の前夜… ちょうど作業が一段落したところで、たまたま彼女が私の近くを通りかかり、「松井さん、明日は勤務?」と言ったので、私は「何だろう?」と思いながら「えぇ…」と答えた。すると「そっかぁ~ 私、明日で(夜勤が)最後なんですよぉ~」と言ったので、私は「えっ!? そうなんですか?」と驚いた後、ちょっと間をおいてから「今、わざわざそう言うってことは… 明日、何か餞別を持って来いってことですか? ハハハ…」と冗談を言った。

彼女は「いや、そんな…」と言いながら立ち去っ… と、思ったらクルリと振り返って「本が欲しい! 松井さんの書いた本!」と言ったので、私は「なんで知っとるの!?」と思いながら「なに? 中古屋さんへ売ってお金にするの? 10年以上も前の本だし… 大した金額にならないよ。ハハハ…」と冗談を言った。それに対して彼女が「いいえ、売ったりしません。大切に保管… 本棚の上でホコリを被ることになるかもしれないけどぉ~」と言ったので、私は「一冊はあることを確認しているけれど、まだ他に保管してあるかどうか?」と思いながらも「いいですよ」と答えてしまった。相手が男だったら、絶対に「うん」とは言わなかっただろうに…

翌日、彼女の夜勤最終日… 私は「私の本が欲しいなんて… 多分、冗談だろう。何も言われなかったら、そのまま持ち帰ろう」と思いながら、拙著をバッグに入れて出勤した。そして、例のツーショット写真を撮った時に「松井さん、本は?」と言われたので、私は観念して本を手渡し… すると「サインは? サイン!」と言われたので、私は「サインなんて書かんって! 字が下手だから嫌だぁ~」と抵抗したのだが… ペンを差し出されたので渋々… 私の名前と… 日付と… 「どうせ書くなら!」と思って、“◎◎さんへ”と彼女のフルネームを書いたのだった。さらば我が書籍…

「もしも、我が家に在庫がゼロだったら、私が中古で買うことになるのかぁ~」と思いつつ、超大手通販サイトで何年振りかに拙著を検索してみたところ、4点の出品があったのだが… な、な、なんと! 販売価格は2800円台から8700円台! 送料を加えたら9000円超えである。マジか… こんなオッサンの本を、一体いくらで買い取ったのだろうか? お気の毒に… と、他人の心配をしている場合ではない。私が買うことになるかもしれないからである。ん? まさか彼女… それを見て、そこまで計算して、間接的に餞別を…(ないない!) そうそう、彼女の代わりに夜勤へ来る正社員は男性らしい。あ~ぁ… やっぱり転職かなぁ~ ハハハ…(だ・か・ら! 何のために仕事しとるんだってばさ!)


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