日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

オリニ交通公園【平壌発11】

2017-08-04 15:00:00 | (理)のブログ

 7月2日に新しく完成した「オリニ交通公園」を取材しました。「어린이(オリニ)」は子どもという意味。



 同公園は交通ルールや運転の知識を楽しく学ぶことのできる体験型施設で、子どもの頃から交通安全に対する認識を持たせようとの目的で建てられました。幼稚園児から高校生までがここで段階的に授業を受けます。
 平日の午前中は授業が行われ、午後は市民のために一般開放されます。日曜と祭日は終日開放。土曜日が休園日です。



 公園内には「交通安全教育館」と「屋外実習場」があり、教育館で学んだことをすぐに実習場で体験することができます。理論と実践のセットで、より理解を深められるのです。



 実習場には横断歩道や車道、信号、歩道橋などが忠実に再現されています。もちろん、本物の車は走っていないので歩き回っても安全。



 講師はなんと、以前まで実際に道路に立っていた交通保安員(平壌市内の道路でよく見かける、信号の代わりに指揮棒で車や人を誘導する職業)。いわばプロフェッショナルです。



 講師のキム・ヒャンさん。年齢を聞くとなんと21歳! さすが、ここに来る前は道路の中央でバリバリ車をさばいていただけあります。とてもしっかりしていて、子どもたちからも慕われていました。
 キムさんはこの日、幼稚園児の授業を担当。道路標識について、まずは室内で歌や映像を交えながら丁寧に教えた後、実習場を歩きながらおさらいしていました。

 「交通保安員をしていた時は、小さい子どもが急に道路に飛び出したりと危ない場面を目にすることが多々ありました」とキムさん。「幼稚園児の授業では、幼いうちから交通安全に対する初歩的な認識を持たせることを目標にしています。この子たちも、もう一人で安全に横断歩道を渡ることができますよ」、そう嬉しそうに話していました。



 授業が終わったのでしょうか、最後に子どもたちが車に乗って遊んでいました。(理)


※今日のおまけ=公園で見つけたちょっとシュールなオブジェ。いろいろと突っ込みたかったです。


街中の犬を眺める

2017-08-04 10:00:00 | (麗)のブログ
通勤や退勤途中、道端で散歩をしている飼い犬をよく見かける。

動物全般、中でも犬が一番好きなので、朝や夕方に歩いているのを見ると、ついじーっと目で追ってしまう。
すれ違う時にフワフワの毛が足に当たったり、自分を見上げてきたりすると、思わず顔がほころぶ。

大型犬は特に胸がときめく。
以前、ボルゾイ(ロシア原産の大型犬)を街中で見かけたときは、その美しさと迫力に圧倒された。
(なんでこんな所にボルゾイが…!?)
満員電車に揺られ、げんなりしながら階段をのぼり、
ため息をついた矢先の出来事だったので、鬱々とした気分が一気に晴れたのを覚えている。
あの胸の高鳴りは一生忘れられない。


一所懸命歩いている姿や、飼い主をちらちらと確認し見上げる姿がたまらく愛おしい。
こういう場面を見ると、動物を飼っている家庭がとても羨ましく思う。

見るのと実際に飼い、育てるとでは重みが全く違うが、
幼いころからの憧れでもあり、ゴールデンレトリバーを買うというベタな夢がある。

街中で見かける小さな幸せ、癒しのひとつだ。(麗)