日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

大きな被害をもたらした7月の異常気象

2018-07-31 09:38:20 | (K)のブログ
 今日で7月が終わる。
 今年の7月は非常に暑かった。
 暑かっただけでなく、西日本で豪雨被害が起きた。
 そして最後には台風が日本を直撃した。この台風12号、普段とは逆に東から西へと進んで行った。記憶してる限り、こんな台風は初めてだ。

 日本だけでなく朝鮮でも同じような気候だったという。
 朝鮮中央通信が24日に伝えたところによると、江原道の元山で22日に39.7度を記録。39度を超える地域がいくつか出た模様で、これは観測以来もっとも高い記録だと言う。また、11日の朝鮮中央通信は、9日から11日にかけて朝鮮西海岸の広い地域で大雨が降ったことを伝えている。「平安南道甑山郡で10日の一日の雨量が233ミリで一日の最大雨量としては気象観測史上、最も多かった」とこれも気象観測史上最大だったようだ。

 西日本豪雨での死者は昨日の報道によると15府県で225人にのぼったそうだ。行方不明者がまだいるので死者の数はさらに多くなるだろう。熱中症による死者も60数人にのぼっている。台風も各地に爪痕を残した。こんな炎天下の中で子どもに運動場を何週も走らせたりする大人が今もいる。


 西日本豪雨では、同胞にも多くの被害が出た。朝鮮新報でも被害の状況や支援活動の様子が伝えられている(写真)。しかし、被害の状況はあくまでも総聯組織が把握している範囲での話。朝鮮半島に何らかの繋がりがある人たち(同胞)を考えれば、もっと被害は多いのだと思う。

 近年、毎年のように起こる猛暑や豪雨被害。多くの人命や財産が奪われている。これからもこのような気象状況が続くのだろうか、これからも多くの被害が出るのだろうか。その可能性が高いと思うが、悲しすぎる。
 8月はなんとか穏やかな気候になってもらいたい。(k)

ウィンナー焼きが好評

2018-07-30 10:00:00 | (全)のブログ
昨日、東京朝鮮第1初中級学校で同胞大夜会が行われました!

当社からも若い世代を中心に売店を出店!

「たこやき」ならぬ「ウィンナー焼き」です!





午後の16時頃から夜会終了まで延々と焼き続け、1000個を超えるウィンナーやきを6人で作りました。。。


ウィンナー焼きの中にはチーズも入っており、児童生徒らに大盛況!
途中、作るスピードが間に合わずたくさんの方を待たせてしまい申し訳なさでいっぱいでした。
ですが、たくさんの方に喜んでもらうことができてよかったです。


同胞大夜会ということだけあって、たくさんの同胞と触れ合うことができました。
これもまた、取材では味わうことのできない経験です。


同胞が気兼ねなく集まり、学校の未来を語り、同胞社会の未来を語る。
「ウリハッキョ」(朝鮮学校)のパワーはすごいなと改めて感じました。


準備から後片付けまでくたくたな一日でしたが、たくさんの同胞にパワーを分けてもらった一日となりました。

でも当分、ウィンナーもたこ焼きも、チーズも見たくありません。。。(全)

食べ物を描く

2018-07-27 10:00:00 | (麗)のブログ
先日、親に頼まれていた「たこ焼きのイラスト」を完成させた。
知り合いのたこ焼き屋の店内に飾るイラストを描いて欲しいと依頼を受け、コツコツとたこ焼きを描いた。

どちらかというと、今までは「人」をたくさん描いてきたが、「食べ物」を真剣に描くのは今回が初めてかもしれない。
参考までに世の中にある食べ物のイラストをネットで検索すると、とても美味しそうなイラストがわんさか出てくる。
食べ物を愛しているのが絵を通して伝わってくる。

色々と探していると、食べ物を美味しそうに描くコツは「シズル感」が大事だということがわかった。
わかったところで、それを絵で表現するのは難しい。

たこ焼きのイラストと格闘すること数週間、
なんとか描き上げたが、どちらかというと食べ物は「描くより食べる」に専念したいなと心底思った。

お店の方はどのようなリアクションをしてくれるだろうか…。
喜んでくれるといい。(麗)




はじまりはオモニの声から

2018-07-26 10:00:00 | (理)のブログ

 「すべてのこどもたちが家庭の経済状況にかかわらず、質の高い幼児教育を受けることが必要」として、大阪市が2016年から実施している「幼児教育の無償化」政策。しかし、これが施行された当初から現在まで、朝鮮学校の附属幼稚班は対象から除外されている。



 7月18日には、制度からの除外に抗議する緊急アクションが大阪市役所前で行われ(主催=朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪)、保護者、日本市民、同胞ら100余人が駆けつけた。

 「私は一人ひとりに聞いてみたいです。朝鮮学校の付属幼稚園に通う子どもたちは子どもには見えないのでしょうか? それとも対象である子どもたちとそうでない子どもたちは何かが違うのでしょうか? 未来ある子どもたちのお手本である大人が、このように公な民族差別をして何も感じないのでしょうか?」

 「私が小学生の頃にも、JR定期券の学生割引を朝鮮学校の子たちだけが受けられないということがありました。その差別に反対する署名運動をした結果、日本学校に通う子どもたちと同様に割引を受けることができるようになりました。これは身をもって実感した差別であり、権利獲得の勝利の瞬間だったことを今でも鮮明に覚えています」



 急ぎ足で通り過ぎる人々に届くよう、丁寧に、切実にマイクアピールをするオモニたち。一人ひとり目を合わせてチラシを手渡そうとする同胞や日本の支援者たち。しかし、立ち止まったりチラシを受け取ってくれる人はなかなか多くはなかった。



 「府庁前での『火曜日行動』など色んな場所で街頭宣伝をしてきて、チラシを受け取ってもらえないということにも慣れていたつもりだったけど、ちょっと心が折れそうになった。みんな自分で必死で在日朝鮮人のことなんて知らない。無関心さが全部伝わってきた」、そのように話すオモニもいた。



 この問題に対する意識が生まれたのは制度施行前。「幼児教育の無償化」を国に先駆けて実施するとした大阪市の広報を目にしたオモニたちから「朝鮮幼稚班はどうなるんだろう」という声が上がり、役所に問い合わせたことから運動が始まったという。

 同政策では認可外保育施設に通う子どもも対象とするとしており、市側は今年1月に保護者がした問合せに対し「朝鮮学校も含まれる各種学校の幼稚園も無償化の対象となる」という旨の回答をしている。しかし、6月には態度を一転。「国の施策が始まればそちらの制度に移行することになるので、各種学校の幼稚園に関しては検討をしないことに決まった」と、きちんとした説明もないままに検討を打ち切った。

 「朝鮮学校は教育基本法に定められた『各種学校』です。民族のルーツを持つ子どもたちが民族の言葉で教育を受け、アイデンティティを育んでいます。日本の公教育と違うからといって、行政がそこへ通う子どもたちの人権を軽んじるのは親として納得できないし許せません。みなさん、おかしいと思いませんか? ひどいと感じませんか? お願いです。自分にいま直接関係がないからといって、スルーしないで下さい。朝鮮学校に通うということだけで、理不尽な行政のいじめを放置しないで下さい」

 抗議アクションの場では、このようなオモニたちの声に呼応して、日本の支援者らもアピールに立った。



 「僕は日本人です。差別って聞いて皆さんどう思いますか? 差別は、された人が訴えるのは本当に難しいと思います。僕はむかし高校の時に在日朝鮮人の彼女と付き合っていたんですが、当時は指紋押捺の問題があった頃で、彼女は市役所で職員に『ポンと押してねと言われた』と笑って話していましたけど、帰ってきてから泣いておりました。…差別の問題はいま頑張っている保護者たちの問題ではありません。子どもたちの問題でもありません。私たち日本人が作る日本社会の問題ではないでしょうか」





 最後に、大阪府オモニ連絡会の代表たちが、「声よ集まれ、歌となれ」を合唱し、思いを届けた。



 アクションには、奈良から駆けつけた同胞たちも。また、夏休みで地元に帰ってきている朝大生も横断幕を持って参加した。
 文学歴史学部1年の邵娥蓮さんは、自身も城北朝鮮初級学校の幼稚班から民族教育に触れた。「朝鮮高校への無償化適用のための行動にも何度も参加してきたが、初めて幼稚班でもこのような差別があると知り、とても深刻な問題だと感じた。今日、この場にオモニと一緒にやってきた小さな子どもたちも何も分からないまま『おねがいします』とニコニコしながら頭を下げていて、本当に胸が痛かった。なぜこんな状況が日常化しているのか、アピールしたいという気持ちで立った」。



 本日18時からは、府内7ヵ所で朝鮮学校への無償化制度適用を求める一斉街宣が行われる。同時に、補助金と幼児教育無償化の問題についても訴える予定だ。(理)

朝鮮戦争停戦から65年

2018-07-25 09:59:36 | (瑛)のブログ


7月27日は朝鮮戦争が停止され65周年を迎える日だ。

4月27日に北南朝鮮の両首脳が署名した「板門店宣言」には、「北と南は停戦協定締結65年になる今年に終戦を宣言して停戦協定を平和協定に転換し、恒久的で強固な平和体制構築のための北・南・米の3者、または北・南・中・米の4者会談の開催を積極的に推し進めていくことにした」という文言が入っている。

6月12日に朝鮮とアメリカの両首脳が発表した共同声明も、「朝鮮民主主義人民共和国とアメリカ合衆国は、朝鮮半島で恒久的で強固な平和体制を構築するために共に努力する」としている。

停戦から65年、戦争が始まってからは68年という長い月日が経ったことを思うとき、あの戦争で肉親を亡くし、塗炭の苦しみをなめた人たちに「戦争終結」の報をまっさきに届けたいと思う。

敵対してきた月日が長かっただけに、終戦宣言、その先の平和協定締結までの道のりはたやすくはないだろう。

5年前に迎えた停戦60年に際して、2013年9月号のイオは、「朝鮮戦争―停戦から平和へ」という特集を組んだ。

本特集で本誌は、「民衆と朝鮮戦争」と題し、平壌でインタビューを企画。朝鮮戦争で両腕と家族を失った女性、義勇軍に志願し、北へ渡った元看護兵、除隊後に教職の道へ進んだ男性の3人が「朝鮮戦争と私」について、自らの体験を語ってくれた。

同族同士が殺しあった朝鮮戦争の最大の犠牲者は民衆たちだった。多くの体験者が一人二人と亡くなっていくなか、その苦しみをいつまでも忘れてはならないと思う。読者の皆さんにもぜひ読んでいただきたい。(瑛)

「朝鮮ブーム」?

2018-07-24 10:12:48 | (全)のブログ


先日、スマホのアルバムを見返していると、2年前に朝鮮を訪問した写真が残っていた。
42日間にわたる朝鮮訪問は23年間でもっとも有意義な日々だったなぁと思い出に浸っていた。

実は私には妹がいるのだが、妹も今夏に朝鮮を訪問する。
8月末に出発予定だったのだが、出発が延期になったという。理由を聞くと、朝鮮を訪問する観光客の増加に加えて、朝鮮民主主義人民共和国創建70周年(9月9日)もあいまってホテルがいっぱいで泊まれないということが理由らしい。
直近に朝鮮を訪問した先輩によると、朝鮮のあらゆる観光スポットが観光客でいっぱいで、ガイドの説明も従来より短めなんだとか。

2年前の朝鮮と現在の朝鮮。
めまぐるしい発展を遂げる朝鮮にもう一度行ってみたいと思う今日この頃
祖国で指導してくれた先生に、初めて英語を教えた生徒たち、ホテルの従業員、バスの運転手など再会を果たしたい人は尽きない。

写真は2年前に訪朝した際に撮った写真。
一つでも多くの光景を目に焼き付けておこうと、時間があればホテル近辺をランニングしていた。

再会できるその日まで、成長した姿を見せられるよう、もっと頑張ろうと思った。(全)

演劇「キャラメル」各地で上演始まる

2018-07-23 09:35:51 | (K)のブログ


 在日朝鮮人の日本軍性奴隷被害者の人生を描いた芝居「キャラメル」(作:きむ・きがん、出演:きむ・きがん、洪美玉)のことは、月刊イオの6月号やこのブログで紹介しました。今年の4.23アクションのために作られた作品で、2日間の上演で約300人の観客が詰めかけました。
 イオの記事の中で、「たった2回だけの公演ではもったいないと声があがっている。演じた二人も日本全国を回って公演したいという思いをもっている」と書きましたが、さっそく各地での上演が始まります。



 まずは劇を作ったきがんさんの地元・滋賀公演。
 日時:2018年 8月11日 (土) 18:00開演(17:30開場)
 場所:栗東芸術文化会館 さきら 中ホール
 チケット代:前売り2500円 当日 3000円 学生1500円(当日も同じ) 対象:中学生以上
 問い合わせ☆チケット予約 k.kija.tol@gmail.com

 次に大阪公演。
 日時:2018年 8月14日 (火) 18:30開演(18:00開場)
 場所:イコーラム(若江岩田駅前)
 チケット代:前売2500円 当日3000円 学生1500円(当日も同じ) 対象:中学生以上
 問い合わせ☆チケット予約 uhz1969@gmail.com 


 その後、宝塚公演(9月1日)、東京公演(10月16日)と予定されています。「キャラメル」や「在日バイタルチェック」などきがんさんの公演の予定は「きむきがん ライブ☆公演 スケジュール」のHPをご覧ください。http://blog.livedoor.jp/kigang-kigang/


 私は月刊イオの記事の中で次のように書きました。
 ――スッキは叫ぶ。「15歳に戻してくれ! それがでけへんのやったら、ちゃんと謝れ! 心の底からちゃんとした態度で謝れ! 二度とこんなことしません、ゆうて、世界中の前で、私らに膝をついて謝れ~! 私らの人生を返してくれ~!」――と被害者・スッキのセリフを紹介し、
 ――物語は、ハルモニが尊厳を取り戻す様子が描かれるが、性奴隷とされた被害者たちが本当に尊厳を取り戻すためには、日本が過去をすべて清算しなければならないはずだ。――

 自分で書いた文章ですが、ずっと心の中に引っかかっています。日本が過去を清算したからといって、ハルモニたちは尊厳を取り戻せるのかと。
 日本が被害者たちを15歳に戻すことは不可能です。犯した罪は取り返しがつかない。日本が過去をすべて清算しても、過去は消えません。
 それほど、日本はひどいことをしたわけです。過去の清算、心からの謝罪、次世代への教育、補償などは最低限の責任だと言えます。しかし、それがなされていない。まったく逆のことをしている。被害者たちはそのことに憤りを感じ苦しんでいます。日本は、被害者たちに加害を続けています。
 ハルモニたちが尊厳を取り戻すことと日本の過去清算は別の問題だと言えるでしょう。ハルモニたちの心の痛みを少しでもやわらげることにつながるのかもしれませんが。


 在日1世の被害者の姿を描いた演劇を、在日3世の二人が演じます。二人には被害者ハルモニたちの心に寄り添い心の痛みを少しでも癒そうという思いがあるのではないでしょうか。
 演劇「キャラメル」、これから日本各地で上演されると思います。ぜひご覧ください。

 最後にお知らせです。「キャラメル」に出演している洪美玉さんは、東京演劇アンサンブルという劇団に所属しています。その東京演劇アンサンブルの本拠地である「ブレヒトの芝居小屋」が来年3月に閉じ移転することとなりました。劇団では、「劇団移転応援基金ならびにクラウドファンディングのお願い」(Http://www.tee.co.jp/?p=555)を行っています。「キャラメル」が上演されたのも「ブレヒトの芝居小屋」でした。私もこれまで何十回と足を運んだ小屋で愛着があります。移転は残念ですが、仕方がないようです。ご協力ください。(k)

西日本豪雨、被災地での復旧・支援活動(1)

2018-07-20 10:00:00 | (相)のブログ
 先週のエントリでもお伝えしたように、今月上旬の西日本を中心とした記録的な豪雨によって、西日本各地の在日朝鮮人住民家屋や店舗、朝鮮学校などにも少なくない被害が発生した。被災各府県の総聯本部が把握する限りでは同胞の人命被害はなかったものの、岡山県や広島県などで家屋や店舗が被害を受けた。和歌山朝鮮初中級学校や岡山朝鮮初中級学校などでも雨漏りの被害があった。
 7月20日付朝鮮新報によると、岡山県倉敷市では10戸の被害が報告されている。とくに、町の大部分が浸水した真備町に住む人々の被害は大きく、家屋の全壊を含めた甚大な被害があった。
 総聯岡山県本部では9日に岡山県同胞災害対策委員会を立ち上げ、▼復旧作業の支援、▼炊き出しなどボランティア活動、▼支援物資の提供、▼義援金の募集を行うことなどを決定。この決定にしたがって、翌日から総聯活動家や朝鮮学校教員らが被災同胞宅を訪ねて復旧作業を行った。14日から16日にかけては県内外の有志も加わった支援隊による集中的な復旧作業が行われた。

 

 
 (写真はいずれも朝鮮新報提供)

 おりしも、先週末から命の危険も指摘されるほどの記録的な猛暑が被災地を含めた日本各地を襲った。朝鮮新報電子版に掲載されている被災地発のルポ記事によると、厳しい暑さの中でも必死の作業を繰り広げた結果、被災家屋から瓦礫やゴミ、たまった泥の多くが搬出されたという。
 対策委員会では、被災した同胞たちが一日でも早く日常生活を取り戻せるよう、当面の復旧作業に加えて、義援金や支援物資の募集、被災地での炊き出しなど中長期的に支援活動を行っていくという。(相)

 あらためて、義援金の募金先の情報を。

 総聯広島土砂災害対策委員会 韓政美
 ・朝銀西信用組合 天満支店 (普) 1077357
 ・広島銀行 江波支店 (普) 3079214

 岡山同胞災害対策委員会 呉信浩(オシンホ)
 ・朝銀西信用組合 本店営業部 (普) 1087971

あと3年で70歳

2018-07-19 10:00:00 | (麗)のブログ
昨日は父の誕生日だった。今年で67歳!

誕生日の数週間前には、いつも母から「アボジにメールしてや」と連絡が来る。
昨日、帰宅途中にその事に気づき、慌ててメッセージを送ることに。

どうやら父は親友たちとゴルフに行っていたようで、相変わらず趣味を満喫していた。
この暑さでゴルフとは、まだまだ元気だなと運動嫌いな私は感心しっぱなしだった。
先週までW杯の視聴で連日寝不足だったと聞いている。

父の還暦祝いに10年以上ぶりに行った家族旅行から、早くも7年が過ぎていることに驚いた。

あと3年で70歳…!
いつまでも元気でいてほしい。(麗)

科学者きどり

2018-07-18 10:00:00 | (理)のブログ
 小学生の頃、雑学にはまっていた。雑学がたくさん書かれている文庫本をよく買ってはワクワクしながら読んだものである。雑学にも様々なジャンルがあるが、私は植物、動物、宇宙、生活の中の小ネタや世界の文化に関することなどが好きだった。

 ある時、「ポマト」という項目を見つけた。ポマトとは、ジャガイモ(ポテト)とトマトを掛けあわせた植物だという。「そんなことができるのか!」という感動で、自分もすぐに似たようなことがしたく、居ても立っても居られなくなった。

 とりあえずお小遣いを持って近所の花屋さんへ。大小おおきさの異なる種を購入して急いで家に帰った。単純にもほどがあるが、この時すでに私は一丁前の科学者きどりで、「他の人が同じことを閃く前に早く新種の花を作らねば!」という焦りに駆られていた。

 帰宅後、湧き上がる情熱をオモニに語りながら、家にあったアイスピックを使って大きな方の種に穴を開けようとしたことまでは覚えている。私がイメージしていたのは、大きい方の種に穴を開けて、その穴に小さい方の種を入れこみ土に埋めるというこれまた単純なもの。土の中でなんかうまく融合して、両方の特徴を合わせ持った綺麗な花ができちゃうかも、と期待に胸を膨らませた。

 しかし、このあとの記憶があいまいである。恐らく、しばらく奮闘したものの全く穴が開かず、「あとでやろう」と思って置いたきり忘れ去ったのだと思う。短い情熱だった。私の性格を知っているオモニはこうなることもお見通しだったはずなのに、何も言わず自由にさせてくれたのだなあと今になって気づく。

 思い描いていた「新種の花」は、ハッキリした姿ではなく、ぼやーっとしたイメージに過ぎない。もし、もっとくっきりと綺麗な花を思い浮かべていたら、実物を見るために最後まで頑張っていたのだろうか。自分は科学者向きではないと早々に自覚した出来事だった。

 今はインターネットがあるので、一歩も動かなくてもある程度の答えが知れてしまう。そんな環境が当たり前の中で、私は当時よりずっと「動かない」人になってしまったような気がする。やる気が続かないのはダメだが、それ以前にワクワクする種があるのに結局なにもしないのが一番さみしい。たまには子どものような衝動も必要かなあと思った。(理)

月刊イオ8月号が完成!

2018-07-17 10:00:00 | (瑛)のブログ


月刊イオ8月号が完成しました。

表紙を飾ってくれたのは、バレエダンサーの金世友さん。四日市朝鮮初中級学校を経て、ローザンヌバレエコンクールのファイナリストに選抜。今はアイルランド国立バレエ団で活躍する期待のダンサーです。

特集は、「朝米新時代―敵対から協力へ」。

世界を驚かせた朝鮮と米国のトップによる握手―。
6月12日、シンガポールで開かれた史上初の朝米首脳会談は朝鮮半島および東アジアの脱冷戦と新時代の到来を予感させる歴史的なイベントとなりました。
本特集では、会談での合意について、さまざまな角度からの解説を試みました。

解説は3本。
「朝鮮戦争終結を目指す、和解の会談」(李柄輝・朝鮮大学校准教授)、
「『核問題』の方程式はどこに?」(廉文成・朝大准教授)、
「米の対朝鮮制裁の解除なるか」(洪忠一・朝大准教授)―。

朝大の朝鮮問題研究センターで行われた講演&討論会「対決から平和へ」の詳細、また、朝米新時代の幕開けが在日同胞社会にもたらすインパクトや朝・日関係に与える影響についても探りました。

特別企画は、「ブームじゃない、冷麺愛!」です。
 
北南首脳会談で話題となった「平壌冷麺」ですが、本企画では、冷麺の本場、平壌の玉流館から日本の冷麺専門店、そして焼肉屋の冷麺を中心に、地元民に愛され続けている「本当に美味しい冷麺」を紹介しました。

他にも、激闘だった東京朝高サッカー部インターハイ予選準決勝、大阪市の幼児無償化制度から朝鮮幼稚園が除外されている問題、資料集「朝鮮人犠牲者追悼碑」や第2回在日コリアン女性実態調査の報告書の発行に関する記事が掲載されています。(瑛)

連載「おいでよ、ウリハッキョ」は、福岡朝鮮初級学校を、「朝鮮学校百物語」は朝鮮舞踊サークルの始まりについて書いています。

夏休み、ご家庭にも一冊、プレゼントに一冊、いかがでしょうか。(瑛)

●イオ購読を希望される方は、月刊イオ定期購読フォームからお申し込みください。
 http://www.io-web.net/subscribe/

※1冊からのご注文も承っています。定期購読ではなく1号のみの注文の場合は、「その他伝達事項」の欄にその旨と希望号数を記入して下さい。

西日本豪雨、朝鮮学校や同胞家屋にも被害発生

2018-07-13 10:00:00 | (相)のブログ
 

 西日本各地を襲った豪雨によって、各地に甚大な被害が発生している。
 被災地域の朝鮮学校や在日朝鮮人の家屋、店舗にも少なくない被害があった。
 現在までの被災状況や救援活動については、以下の報道がくわしい。
 http://chosonsinbo.com/jp/2018/07/009-2/
 
 http://chosonsinbo.com/jp/2018/07/0012/

 http://chosonsinbo.com/2018/07/0012-9/
 http://chosonsinbo.com/2018/07/009-6/


 被災地域の総聯本部が集計したところによると、現在までのところ同胞の人命被害はないが、広島では土砂崩れによって土台が流されて全壊状態の家屋があり、岡山県倉敷市の真備町では家屋の床上浸水の被害が報告されている。
 和歌山朝鮮初中級学校では深刻な雨漏りが発生し、3階の教室が使用困難な状況となったほか、寄宿舎の食堂の天井が抜け落ちるなどの被害を受けた。しかし、児童・生徒の保護者、学校関係者、地域同胞、日本人有志、県外から駆けつけた支援人力を中心に集中的な普及作業を展開、学校は9日から正常に運営されている(トップの写真は和歌山朝鮮初中級学校での復旧作業。提供=総聯大阪支援隊)
 岡山朝鮮初中級学校でも、1階と2階の教室が雨漏りを起こした。雨漏り被害は、ほかに福岡や京都の学校でも報告されている。
 西日本のほとんどの朝鮮学校では臨時休校措置が取られた。

 被災地域では公共交通機関や道路も被害を受けたことで、現地へのアクセスが容易でない状況にある。そのような状況でも、広島、岡山など豪雨被害が発生した地方では10日に災害対策委員会を設置し、被害状況の把握と被災者に対する支援活動を行っている。

 支援募金については以下の通り。

 総聯広島土砂災害対策委員会 韓政美
 ・朝銀西信用組合 天満支店 (普) 1077357
 ・広島銀行 江波支店 (普) 3079214

 岡山同胞災害対策委員会 オシンホ
 ・朝銀西信用組合 本店営業部 (普) 1087971

 今後、イオ編集部でも被災地域への記者派遣を含めて豪雨被害関連の情報収集につとめ、ニュースを随時発信していきたい。(相)

兵庫の朝鮮学校に対する二つの訴えに賛同を

2018-07-12 09:16:31 | (K)のブログ
 今日は、兵庫県の民族教育(朝鮮学校)に関連する訴えの賛同・署名について紹介します。

 一つ目は朝鮮学校に対する補助金の問題。
 4月6日の日刊イオで(瑛)さんが兵庫県が朝鮮学校への補助金を減額」(https://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/a4bb750d11e6c1a02578e611b6eebd2e)というタイトルのブログをアップし、「兵庫県は2月15日、県内の外国人学校を支援するための「外国人学校振興費補助」に関する予算案を県議会に提出し、朝鮮学校の補助金を2分の1に減額するという決定を下した」ことを報告しています。
 この朝鮮学校だけを狙い打ちにした行政の暴挙に対して、7月1日、日本人の研究者有志らが、「朝鮮学校に対する兵庫県の不当な補助金減額に抗議する研究者有志の声明」を発表し、賛同をつのっています。https://hyogo-hojokin-seimei.hatenablog.com/

 声明文の冒頭は次のように綴られています。
 「2018年2月、兵庫県は県下の外国人学校へ支給してきた「外国人学校振興費補助」に「教員の2/3以上が日本の教員免許を所有すること」という新たな交付基準を設け、外国人学校12校中これを満たさない朝鮮学校6校への補助金を2分の1に大幅削減することを一方的に兵庫朝鮮学園へ通達しました。わたしたち研究者有志は、この兵庫県の措置が、朝鮮学校のみを狙い撃ちにし、朝鮮学校へ通う子どもたちの学習権や民族教育の意義を真っ向から否定するものと捉え、強く抗議します。」

 呼びかけの趣旨について、次の5つの理由を明記しています。
「わたしたち研究者有志は、この兵庫県の措置が、
〇民族教育の意義を認めないばかりか、それが日本の教育より劣ったものであると考え、「外国人学校振興費補助」の意義をみずから否定する、矛盾に満ちたもの
〇2016年3月29日に送付された文部科学大臣通知を踏まえた判断であるため、教育への不当な干渉であるだけでなく、地方公共団体の権限をみずから放棄したもの
〇日本の朝鮮侵略・植民地支配を背景に、日本に定住せざるを得なかった在日朝鮮人の子孫が、朝鮮人としてのアイデンティティを形成するために設立された学校であることを無視したもの
〇人権に関する国際基準に照らして、極めて不当なもの
〇昨今の朝鮮半島をめぐる情勢の急激な展開に逆行し、排外主義を追認・助長するもの
であると考えています。
 以上の観点から、今回の兵庫県による措置が、朝鮮学校を狙い撃ちにし、朝鮮学校へ通う子どもたちの学習権や民族教育の意義を真っ向から否定するものと捉え、強く抗議するとともに、一刻も早く朝鮮学校へ適切な補助金支給を再開することを求めます。」

 この声明に対する賛同の第1次集約締切は7月17日(火)となっています。研究者のみなさん、賛同をお願いします。

 二つ目は、「神戸朝鮮高級学校生徒のお土産没収への抗議と要請」への賛同です。6月28日に神戸朝高生が祖国・朝鮮への修学旅行から戻った際に関西航空の税関で祖国のお土産をほとんど没収されるという事件が起こりました。そのことについては、日刊イオでも何度か報告しました。
 この抗議と要請は、安倍晋三総理と世耕弘成経済産業大臣に対して行われるものです。「日本の朝鮮植民地支配によって生み出された在日朝鮮人が祖国との関係をもつことを遮断し「違法」化する対朝鮮独自制裁措置は、過去を清算し、その権利を保障すべき立場にある日本政府がとるべき姿勢とはおよそ真逆のものであり、到底許されるものではない」と指摘しています。
 呼びかけ人は、「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会の長谷川和男代表。抗議と要請に対する賛同は17日までで、19日に日本政府、関係省庁に提出するということです。
https://goo.gl/forms/9emm9DjLidl2v0Zg1

 日本当局は、在日朝鮮人の民族教育、朝鮮学校を抹殺しようと露骨に弾圧を加えています。民族教育を守ることはイコール、在日朝鮮人社会を守ることです。日本社会のためにも必要なことです。この二つの訴え、要請にご協力をお願いします。(k)

フランスが決勝進出!

2018-07-11 09:57:23 | (全)のブログ
暑い夏が続きますね~
アツいといえば、FIFAワールドカップ!

今日の夜中に行われた、フランス×ベルギー!

強豪国同士の試合を観ようと、寝不足の日々。。。。ではありません。
やっぱり、睡魔には勝てないです。試合を夜中ではなく、23時頃にしてもらいたいものです。

フランスが12年ぶりの決勝進出。
決勝トーナメント一回戦のフランス×アルゼンチンの試合を観てから、ひそかにフランスを応援しています。
なんといっても、フランス代表10番のエムバペ!早い!そのドリブル速度は、時速40㌔なんだとか。この速さは、かの有名なウサイン・ボルトと同じくらいらしいです。
今大会まで、エムバペの存在をしらなかったほどのミーハーです。
でも、若いチームは観てて面白いですよね。

以前ブログで、野球のほうが好きと書いていましたが、小中高とサッカー部でした(サッカー部時代はサッカーに夢中でしたよ)。
こうやって、サッカーがクローズアップされるとサッカーがしたくなるものです。といっても、サッカー部時代は毎年のように怪我していました。


高級部1年の冬。
筋トレ中に、バーベルを固定する小さな金具を足に落としてしまい、左足の薬指を骨折するなんともしょうもない怪我。監督は苦笑いでした。

高級部2年の夏。
試合中、相手選手と接触し左足のすねを負傷。病院には行かなかったが、すねの筋肉を損傷していたと思います。夏の中央大会も間に合わず、復帰まで1ヶ月半かかりました。
高2ながらも試合に出ていた自分に、どこか慢心、過信していた部分があったのだと思っています。

高級部3年は、春・夏と二度怪我しました。
踏み込んで走ろうとすると下半身の力が抜けると同時に、骨盤あたりに痛みが走りました。春は立て続けに公式戦があったのでこのことを隠していました。
ある公式戦の前日の調整練習で、コーチが足を引きずりながら走る自分の異変に気づき怪我人名簿へ。
原因は骨盤のずれでした。

そして、夏。
自分はサッカーの足元の技術は全然上手ではなく、体力だけが他人よりずばぬけてあったため、試合に出ていました。
技術力のない自分は、試合中小さなミスを連発。サッカーもうまくいかず落ち込んでいました。
そして夏といえば、冬の選手権にむけて最後の追い込みシーズン。
練習、試合、走り、試合、練習と朝から晩までサッカー漬けの毎日でした。過酷な練習に耐えれなかった自分は、右足を疲労骨折。
夏の最後の中央大会はもちろん間に合わず、復帰したのも選手権県予選の2週間前でした。
高級部3年間は長期的な大怪我というより、短期的にちょくちょく怪我していましたね。


ワールドカップの試合を見ていても、大げさに痛がる選手がいますよね。あれ、本当に痛いんですよ。
時には時間稼ぎや、パフォーマンスでやることもありますけど…(有名なのはブラジルの某代表フォワード)

話は戻り、フランスの決勝の相手は、明日未明に行われるイングランド×クロアチアの勝者とです。
この試合の結果も明日の朝のyahooニュースで知ることになりそうです。

あ、決勝は必ず観ます!(全)

締切間際の編集後記

2018-07-10 10:00:00 | (麗)のブログ
昨日、8月号の締切を無事終えました。

イオのモノクロページには「編集後記」があります。
いつも締切間近の殺伐とした雰囲気のなか、今月は何を書こうかと悩むこともしばしば。

編集後記は大体140~160字ほどで、人数によって字数も変わります。
自身が文章を書くのはブログと編集後記だけですが、個人的にこの字数が逆に難しいと思うときがあります。

イオが出来たらまず編集後記から読むという方もいらっしゃるそう。
一応、他の編集部員と書くものがあまり被らないように…と密かに心掛けてはいますが、
ブログ同様、日常的なものが多い気がします。

2009年から書いているので結構な量ではないかな?とふと思ってみたり。
初めての編集後記はどういう内容を書いていたのか…。
久々に振り返って懐かしんでみようと思います。(麗)