日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

母・金紅珠に会いにいく―金満里さん、20年ぶりに東京で「ウリ・オモニ」を上演へ

2019-01-31 10:00:00 | (瑛)のブログ
2月8~11日・下北沢 ザ・スズナリ


 「劇団態変」主宰の金満里さんが、ソロ作品「ウリ・オモニ」を20年ぶりに東京で上演する(2月8~11日、下北沢 ザ・スズナリ)。

 満里さんは、伝統芸能の名手だった母・金紅珠さんが他界した1998年にこの作品を創作し、「オモニと出会いなおしてきた」という。作品への思いを大阪で聞いた―。(瑛)


金満里さん(大阪市で)

●1911年生まれの母・金紅珠さんは朝鮮古典芸能の大家。家でのオモニは、母というよりも、芸人としての印象が強かったという。

(金満里さん)
 母は、生きていれば108歳。亥年です。母の父親である祖父は芸事が大好きで、芸能一座が村に巡業に来るたびに芸を覚え、しまいには家や妻を残して一座についていってしまった。

 祖父には娘が3人いて、一番上の娘は金緑珠といってカヤグム併唱の名手でした。母は二番目の娘で、上の姉とは年が離れていたものの、姉の芸を見ながら幼い頃から芸に親しみ、6歳でソウルの舞台に立ちます。舞踊・楽器・歌にも秀でていた母は「天才少女の出現」と騒がれたようで、姉の活躍していた一座で活動を始めます。

 巡業のないときは親子で故郷に帰り、祖父は学校にも行かせたようです。当時、女の子が勉強することは珍しいことだったので、男の子の服を着せてね。しかし、姉が当時芸人の中で流行っていたモルヒネに手を出すようになり、心配した祖父は姉から母を引き離し故郷へ戻ります。やがて長姉は命を落とし、妹は幼くして病死したので母は一人っ子に。そして17歳で祖父が決めた人と結婚しました。

 その夫は黄熊度という名の独立運動家でした。朝鮮全土に広がっていた万歳運動(1919年)に呼応し、固城で演説をしたことで懲役刑を受け、投獄されました。住民の嘆願書で減刑となり出獄した後は、生きていくために日本へと渡り、大阪日日新聞の記者になります。しかしこの仕事は長く続かず、35年ごろに故郷から母を呼び寄せ、「黄金座」という一座を結成し日本全国を巡業しました。

 当時、朝鮮の古典芸能を専門にする劇団は珍しかった。母は劇団の看板女優でした。黄さんは手腕の人で、同胞が強制連行された炭鉱労働の現場や日本軍の慰問にも行っていました。当時は植民地時代で、官憲の目を盗んで舞台をやるので、母が踊っていたりカヤグムを弾いているときに幕が降りることもあった。母は、「その時が一番悔しかった。情けなかった」と言っていました。


古典芸能の名手だった金紅珠さん(提供=金満里さん)

●金紅珠の夫・黄熊度は、戦後まもなくして亡くなり、母は一家の主に。2人には9人の子どもがいた。

 夫亡き後に一座は解散し、母は男親の違う子として私を産み落としました。当時母は42歳、私は10人目の子どもでした。おそらく母は初めて、自分の意志で子を生んだのだろうと思います。

 私は母の溺愛を受けます。幼児で踊りに秀でていたので、自分の跡取りにと思っていた。しかしその娘が3歳でポリオに罹り全身が小児マヒの重度障碍児となった。ショックだったでしょうね。

 私は7歳から施設で暮らし始めるのですが、母は会うたびに私の足をさすってね。私の足は血のめぐりが悪いからとにかく冷たいんですよ。病院で「親がもんだるのが一番だ」と言われたらそればっかり。一生懸命もんでいたら、そのうちに動くようになると思っていたようです。

 劇団が解散した後、母は金紅珠古典芸術研究所を立ち上げ、家で芸を教えていました。日本で古典芸能をしている人が少なかったので、今里の朝鮮学校や東京にも教えにいき、弟子も多かった。家では大黒柱ですからデンとしていましたね。たたずまいや価値観は、生粋の芸人。子育てや家の仕事は劇団員やお手伝いさんに任せ、私が生まれる前はオムツも替えたことがなかったそうです。


カヤグムを弾く金紅珠さん(提供=金満里さん)


10年の施設生活の後、障碍者運動との出会いをきっかけに、満里さんは24時間ボランティア介護の自立生活者になる。21歳で家を出る決心をしたとき、母が言った言葉を忘れることができない。

 「おまえのやろうとしていることは、朝鮮が日本から独立しようとして、独立運動をしたのと同じ意味がある」―。

 「おまえがおまえとして生きるために、親を捨てていこうとするのは、おまえの立場とすれば当然のことだ」―。

 私生児としての私が娘として母と対立し、反対を押し切って母の元から去り、障碍者として家出をする―。母は阻みきれない娘の道理、母娘関係という負の連鎖を断ち切るには、自国の朝鮮半島が日帝支配時代の酷い圧制に抗して起こった朝鮮独立運動と、娘のやろうとする障碍者運動が同質だという理解にいたったのです。

 私が生まれた後、周りの大人は私を「金紅珠の跡取りにできる」と思っていたし、オモニもそれを望んでいた。しかし、障碍者になったことで私はそのレールから外れた。私もオモニの存在が大でありながら、御旗にする気はなかった。親の死に目にもあえないという大きな決断をして家を出ました。


1983年、金満里さんは全員が身体障碍者の「劇団態変」を立ち上げる。

 母が一度、私の舞台を見に来たことがあります。感想を聞くと、「かわいそうやんか。見てられへん」と。

 重度障碍者がそこで動いていることが、「芸術で前衛なんだ」という所は、ついぞ分かってもらえなかった。

 態変の芸術は、「古典の目」では到底理解できないと思う。オモニが障碍者になっても、「こうはならんかったんやろ」って思いますね(笑)。

 私は母の古典芸能とは別のところで独立独歩で、アバンギャルドな芸術を開拓したことで、女と障碍者が捕えられてきた「二重の軛」を断ち切ることができました。

 それでも、常にオモニは私の中にいたし、私は違う形で母の「魂の継承」を受けていると感じます。

 今回演じる「ウリ・オモニ」は母の死に向き合って作った「葬送の舞」。母の踊りは見たことがなく、自分にとっては「幻の舞」です。

 舞台では、他の追随を許さなかったという母の僧舞を演じる場面があります。

 母があの時代に、民族芸能にこだわり、それを貫いたのは、自分を否定してくるものを、「余計にやらなあかん」と思っていたから。古典芸術家として母の姿を想う時、一番「粋」な所をわかってほしかったんだろうと思います。

 今まで「ウリ・オモニ」を演じるときは「オモニ、これどう思う?」と問うてきましたが、今はオモニと一体になっている。私が金紅珠で、金紅珠が私という感覚です。

 オモニが60代の時に「国に帰りたい」って言ったことがありました。その言葉がものすごくショックでね。不思議なことに、今はその気持ちに私がどんどん近づいてきている。故郷に帰りたい、帰ってみたいって。


1998年に上演された「ウリ・オモニ」(提供=劇団態変)

●金満里ソロ公演「ウリ・オモニ」

 古典の歌、舞、楽器に秀でた芸人・金紅珠は、母国が侵略を受けるなかでも民族の魂である芸能を上演し続けた気骨の人だった。本作によって金満里は母の古典芸能のスピリットを自ら創造してきた身体表現に取り込む。全5場。1場:暗夜の胎児、2場:母と児の絆、3場:宇宙の種、4場:満里の僧舞、5場:愛の会話。監修は世界的な舞踏家の大野一雄(1906-2010)、振付は大野慶人。

◎日時
2月 8日(金) 19:00★/9日(土)14:00/10日(日)14:00/ 11日(月祝) 14:00★
※受付は開演の1時間前から、開場は30分前/★の回にアフタートークあり
8日= 保坂展人氏(世田谷区長)×金滿里
11日=姜信子氏(作家)×金滿里 
※8日公演のみ、劇団扱いの予約は終了。下記のザ・スズナリへ問合せ下さい。
◎場所:ザ・スズナリ(小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」徒歩5分)
◎チケット:〔前売〕一般4000円、障碍者・介助者3000円(ザ・スズナリ扱いのみ)、22歳以下・シルバー3000円(劇団扱いのみ)

詳細はhttp://taihen.o.oo7.jp/upcoming.html
金滿里のブログ更新中 https://kimmanri.exblog.jp/
チケット予約:劇団態変office イマージュ(℡06・6320・0344)/下北沢ザ・スズナリ(℡03・3469・0511)


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川崎・桜本の識字学級で学ぶ女性たちの作文が本に

2019-01-30 09:57:17 | (相)のブログ
 

神奈川県川崎市の桜本にある識字学級「ウリマダン」で学ぶ在日朝鮮・韓国人女性や日系移民女性たちがつづった文章をまとめた書籍『わたしもじだいのいちぶです―川崎桜本・ハルモニたちがつづった生活史』が1月30日に日本評論社から発行された。

 戦前から在日朝鮮人が多く暮らしてきた桜本。識字学級「ウリマダン(旧ウリハッキョ)」は社会福祉法人青丘社が運営するふれあい館で30年近くにわたって開かれてきた。ここで学ぶ女性たちは、日本の植民地支配、戦争、民族差別、貧困、女性であることといったさまざまな理由から高齢になるまで文字を学ぶ機会を奪われた。そして、識字学級で文字を学ぶことで自らの人生について書きつづり、心の奥底の記憶を一つひとつ言葉にしてきた。幼少期の思い出、家族のこと、日々の暮らしの雑感、ヘイトスピーチに対する抗議などなど―。本書には、植民地期に渡日したオールドカマーのみならず、戦後に渡日したニューカマーたちや日系ブラジル人・ペルー人女性などさまざまな背景をもった人たちの文章が収められている。

 本書の出版は、識字学級で長年ハルモニたちの学びに寄り添ってきた人々や大学の研究者ら市民有志で構成された刊行委員会が企画した。「ハルモニたちの言葉を一冊の本にまとめて、全国津々浦々に届けたい」と出版資金をクラウドファンディングで募ったところ、目標金額の140万円を大きく上回る180万円が集まった。
 


 さる1月16日、ふれあい館でハルモニたちに本をお披露目する集いがもたれた。

 本書の編著者である康潤伊さん(早稲田大学大学院教育学研究科博士課程後期)と、本書の出版元である日本評論社の吉田守伸さん(ともに本書刊行委員会メンバー)が集まったハルモニたちに一人ずつ本を手渡した。



 その後、本書に収録された文章を「共同学習者」(ハルモニたちの学習をサポートする人)、刊行委員会メンバーが朗読し、ハルモニたちが感想のべた。自らがつづった文章が本になった喜びを口にし、逆境にくじけず強く生き抜いてきた人生経験を語る言葉が印象的だった。

 本書を読んだ感想などは次回以降に書きたい。(相)
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提訴から6年、愛知無償化裁判控訴審第2回口頭弁論

2019-01-29 10:06:31 | (全)のブログ


 愛知無償化裁判控訴審第2回口頭弁論が1月28日、名古屋高等裁判所1号法廷で行われ、愛知朝鮮中高級学校高級部2年の生徒、同胞、支援者ら116人が88の傍聴席を求めて列をなした。

 法廷では原告側の裵明玉弁護士が要旨陳述(準備書面5、証拠申出書に対する意見書に対する原告側の意見、訴訟進行に対する意見書)を行った。

 国側は、原告側の2018年5月8日付の控訴状に対する答弁書(昨年11月に提出)において、朝鮮学校を不指定とした国側の処分理由の3点(①規定ハの削除、②愛知朝鮮高校の2012年度の教員数が、規程6条に定める必要教員数に満たないこと、③愛知中高が規程13条に適合すると認めるに至らなかった)の論理的関係性について、理由①と②および③は論理的に両立せず、そのどちらが処分の理由として成り立つのかは、時間的先後関係によると認めたが、本件不指定処分の効力発生日については、規定ハ削除の前日である2013年2月19日とみる余地もあるとしている。

 この点について裵弁護士は、朝高の不指定処分の決裁文書には、「施行日は官報の掲載日に合わせるため平成25年(2013年)2月20日とした」と明記されていることから、文科省の内部的意思は2月20日付けで不指定処分を行うというものであり、2月19日には処分は成立さえしていないことは明らかであると主張した。

 また、行政処分の成立と効力発生に関する過去の最高裁判例を挙げ、本件不指定処分の通知文書が愛知朝鮮学園に到達した2月21日以降に不指定処分の効力が生じたとみるべきだとしながら、不指定処分の効力が発生した2月21日以降は、2月20日の省令改正により省令ハは存在しないものとなっており、その効力発生時点において理由②及び③は本件不指定処分の理由たり得ないと指摘。したがって、不指定処分の理由は、理由①の規定ハ削除のみとなり、不指定処分の違法性審査では、省令ハの削除の違法性のみが審査される必要があり、これに反する原審判決が取り消されるべきだと主張した。

 最後に、本訴訟の進行について意見をのべた裵弁護士は、「本件不指定処分の3つの不指定理由の関係性という論点は、被控訴人も認めているとおり、当審において新たに争点化されたもので、被控訴人の主張に不明確な部分も多く、控訴人らは、被控訴人の釈明に対する回答を待って、その内容によっては更なる反論を行う必要がある」としながら、「原審判決では、控訴人が十分主張立証する機会を得られず、原審では結審期日まで審理の対象とされていなかった朝鮮高校の教育内容が省令ハに基づく審査においてどのように扱われるか、私立外国人学校の教育内容を根拠として教育基本法16条1項違反を認定できるのはどのような場合かという論点について、控訴人に不利な解釈がなされ、不意打ち的な敗訴判決が下された。重要な争点について、十分な主張立証の機会が控訴人に与えられないまま結審することになれば、審理不尽となることは避けらない」とし、裁判所に形式的な進行ではなく、現在予定されている期日に加えてさらに口頭弁論期日を設けること、証人尋問の実施の要否について柔軟かつ真摯に検討し、当事者の主張立証の機会の保障を求めた。

 口頭弁論の後、名古屋市内で報告集会が行われ、生徒、同胞、支援者らをはじめとする100人を超える人々が参加した。

 報告集会では内河惠一弁護団長があいさつをのべた後、裵弁護士が控訴審について説明を行い、質疑応答の時間も設けられた。



 裵明玉弁護士は「朝鮮学校の子どもたちを応援して平等に扱うべきであり、それが良い日本社会だという声を広げ、裁判官に示すことが大切だ」と支援を呼びかけた。

 また、愛知県立大の山本かほり教授は「私たち日本社会は、植民地支配責任、植民地主義の克服として朝鮮学校の民族教育権をどう支えていくのかをこれから問うていかなければならない」と発言した。





 愛知中高高級部2年生の生徒は報告集会で、「地裁判決では不当な判決が下されましたが、くじけずに生徒たちが主体となって、街頭宣伝やビラ配りなどの活動を行ってきました。無償化裁判をより多くの人たちに広めていきたい。学校では裁判の内容を学習し、自分たちに何ができるかたくさん討論していきたい。先輩たちの意志を受け継いで、勝利の日まで諦めず頑張りましょう」と力強く呼びかけた。



 第3回口頭弁論は4月26日(金)、15時から名古屋高等裁判所1号法廷で行われる。(全)
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3.1人民蜂起100周年まであとひと月、サプライズを期待したい

2019-01-28 09:50:10 | (K)のブログ
 今週で1月も終わります。早いものです。
 今年上半期、個人的に注目しているというか、今年の朝鮮半島情勢の中で重要な出来事としてあるのが、3.1人民蜂起100周年です。あとひと月に迫った3月1日が注目されます。

 昨年9月19日に発表された9月平壌共同宣言では、4項目、北と南の和解と団結の雰囲気を高め多様な分野の協力と交流を積極的に推進していくという内容の中で、具体的に「3.1人民蜂起100周年を北南が共同で記念することにし、そのための実務的な方案を協議していくことにした」と明記しています。
 共同の記念行事がどこでどのように行われるのか今から楽しみです。
 2月下旬には第2回目の朝米首脳会談が開催されると報道されています。今年初となる北南首脳会談の予定はまだ立っていませんが、3月1日を前後して、大きなサプライズがあるのではないかと思っています。

 在日同胞社会でも3.1人民蜂起100周年を記念して、2月から様々な行事が行われる予定です。それらの模様は、月刊イオ4月号に掲載されるでしょう。日本で行われる100周年の行事を同胞学生たちのものを中心に、ブログの最後でいくつか紹介いたします。

 さて、この日刊イオがスタートしたのが、2009年の3月1日でした。イオのブログをスタートするために準備を進め、開始日を3.1人民蜂起90周年に合わせたことを昨日のことのように思い出します。
 第1回目のブログは私が書きました。ブログの文章について大まかなことは決めていましたが、何を書いていいのかよくわからず、ブログのスタートを知らせるだけのあっさりした文章になっており、「3.1独立運動の90周年の今日から「日刊イオ」がスタートします」と締めくくっています。
 もう10年が経ったのかと非常に感慨深い。
 日刊イオのブログ開設当時の思い出については、3月に入ってまた書きたいと思っています。(k)




●3・1 100周年記念 民族の自主と平和、統一のための海外同胞大会
日時:2月26日(火)開場17:30 開始18:00/場所:赤羽会館講堂1階/参加費:1000円
内容:1部記念大会、2部文化公演「ウリヌン ハナ」金剛山歌劇団や劇団トルのキムキガンさんなどが出演

●3・1朝鮮独立運動100周年東京行動
日時:2月24日(日)14:00~/資料代:800円/場所:文京区民センター3A

●シンポジウム「三・一」100年が問いかけるもの
講演:「いま問い直す日本の植民地支配責任」(康成銀)、「在日朝鮮人にとっての「三・一」100年」(康宗憲)
日時:3月3日(日)13:30開場、14:00開始/場所:北とぴあペガサスホール(王子駅)
※3月1~2日にはムーブ町屋ミニギャラリーで展示会を開催
主催:留学同東京・西東京・埼玉・神奈川

●「「怪物」たちの行進-朝鮮と日本、歴史と現在-」
シンポジウム「支配と闘争、その150年~「現在」をどのように認識し、行動(連帯)すべきか~」 綜合文化公演「「怪物」たちの行進」
日時:3月2日(土)14:00~17:00/場所:クレオ大阪東/入場料:1000円・高校生以下無料
主催:留学同京都・兵庫・大阪

●「留学同東海総合文化公演2019《파란 등불(青い灯火)〜私たちの3.1独立運動〜」
日時:3月1日(金) 18:30開場 19:00開演 3月2日(土) 18:00開場 18:30開演/場所:レンタルスタジオ異空間/入場料:1000円(高校生以下無料)
公演内容:創作舞踊、サムルノリ、演劇、大合唱など
主催:留学同東海

この他、3月1日、留学同九州の主催により福岡でシンポジウムが予定されています。
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美しい料理に囲まれて…

2019-01-25 10:00:30 | (麗)のブログ
今日は連載「2世とつくる朝鮮料理」の撮影日です。

すでに2月号をお手にとってくださったかと思いますが、前回は「牡蠣ご飯」でした。
冬の旬、牡蠣! 撮影では大きめの牡蠣を使用したのですが、その食感はもう、プリップリでした…!
牡蠣の旨みが染み込んだご飯にたっぷりとヤンニョンをかけていただきました。この味がまた落ち着くんです…。

撮影終了後、料理を教えてくださる高さんが我々取材班にお昼ご飯を作ってくださいました。





美しい…! 料理の見た目もさることながら、敷物や食器の形や色までテーブルコーディネート! 高さんの美意識とこだわりを感じます。


今回も楽しい撮影になりそうです!(麗)
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給食で支える、つながる

2019-01-24 10:00:00 | (理)のブログ

 イオ3月号の特集は、「『食』から見えるウリハッキョ(仮)」。各地の朝鮮学校で運営されている食堂のほか、保護者、地域同胞、日本人支援者の方々による給食、お弁当、そして食育の取り組み…。「食」を切り口に朝鮮学校の姿を伝えるという内容です。
 先日、取材の一環で西東京朝鮮第2初中級学校(町田市、幼稚班も併設)を訪ねました。同校では、月・水・金曜日にお昼の給食が実施されており、地域に暮らす同胞2人が協力しています。

 午前9時。西東京第2の食堂へ行くと、給食を担当している黄順蘭さんと卞清美さんがすでに仕込みを始めていました。この日のメニューはユッケジャンクッパとチヂミ。手際よく材料を切ったり混ぜたりしています。



 「先にあれをして」「次はこれをして」というような指示が特になく、スムーズにそれぞれの作業をこなす二人。はじめに分担を決めていたのかと聞くと、「いえ、お互いに状況を見ながらできることをしていますよ」との返事が。
 「二人で一人だからね」と笑う黄さんの言葉通り、ぴったりと「あうん」の呼吸で準備を進めていました。

 二人のこだわりは「温かいものは温かく、冷たいものは冷たく提供すること」。できたてを味わってもらうため、作業の順番にも気を配ります。また、児童・生徒たちのアレルギーにも対応しており、「〇〇アレルギーがある」と事前に申請があれば、対象食材を入れないバージョンも作ります。この日は、卵アレルギーのある児童・生徒のために、卵を抜いたユッケジャンクッパとチヂミを用意していました。

 給食がない火・木・土(もしくは日)曜日は買い出しの日。限られた給食費で食材をまかなえるよう、できるだけ安く良質な食材を求めてスーパーをいくつもはしごするそうです。まいにち給食のことを考えるのは大変ですが、「오늘 급식 참 맛있었어요(今日の給食、とても美味しかったです)!」と子どもたちが声をかけてくれたり、保護者が提出する給食の注文票に「언제나 고맙습니다(いつもありがとうございます)^^」などのメッセージが書かれているのを見ると励みになると話していました。

 黄さんは同校に12人(!)の孫が通っており、卞さんは今年の春に孫が入園します。でも、それとは関係なく「아이들은 다 손자손녀고 선생님들은 다 아들딸입니다(子どもたちはみんな孫、先生たちはみんな息子娘のようなもんです)」と言って腕を振るう姿がとてもあたたかかったです。

 引き続き工程を見ていると、黄さんが大きなボウルに入った肉に下味をつけていました。醤油、ゴマ油、そしてすりニンニクをドバッ!!



 (お~さすが)と思い、「子どもたち、ハッキョで朝鮮料理の味を覚えますね」と声をかけると、「私の味だけどね」と恥ずかしそうに黄さん。しかし、「1世のオモニの味」と付け加えるのを聞いて、1世の味が2世の黄さんの手を通して4、5世の子どもたちにまでつながっているのだな…と感動しました。



 給食の時間が近づくとラストスパートに入ります。大小4~5個の鍋を火にかけてユッケジャンスープの仕上げ。幼稚班、初級部低学年、高学年、中級部…と、コチュカル(粉トウガラシ)の量で段階的に辛さを調節し、ご飯にかけたら完成! 児童・生徒たちは温かいクッパを美味しそうに食べていました。

 西東京第2で給食が始まったのは2007年。同校の李正愛校長は、共働きが多い保護者たちからの要望を受けて実施に踏み切ったと説明してくれました。「最近は家でキムチやトックッを食べない家庭もある。ハッキョの食堂は民族の料理と出会う場にもなっています」(李校長)。
 毎年3月には、卒業する学年の生徒たちが一番好きなメニューをリクエストできる制度もあるのだとか。一人ひとりのお気に入りメニューが、その月の献立にしっかり組み込まれます。そのような思い出づくりも素敵ですね。



 そして昨日は、東京朝鮮中高級学校にも行ってきました。こちらは月~金曜日まで日替わりで給食が提供されています。毎日3~4人のオモニたちがフル回転で準備にいそしみます。
 メニューは2週間ごとに張り出され、生徒たちは好きな日に利用することができます。平均利用者数は約160人。人気メニューは「とり南蛮」「チーズタッカルビ」「牛すじスープ」「カツ丼」「クッパ」「ピビンパ」「牛タンシチュー」で、これらの日は特に多く、200人を超えるそうです。

 昨日はちょうどクッパの日。こだわりを聞くと、「きちんと骨つきテールでスープをとっている」とのこと。前々日から茹でこぼし、前日にもじっくり煮込む。3日かけて特製クッパに仕上げます。そんなに手間をかけているのか…と驚きました。



 味は2種類。辛くない「白」とトウガラシでしっかり味つけした「赤」です。「매운것(辛い方)」「보통것(普通の)」「빨간색 주세요(“赤い”の下さい)」など、人によっていろいろな注文方法があり面白かったです。他にも、ラーメンの日は「しお・しょうゆ・みそ」の中から2種類が準備され、こちらも好きな味を選ぶことができます。
 先ほどの人気メニューにある「チーズタッカルビ」のように、新作の考案にも積極的。生徒たちを喜ばせるための努力を惜しみません。家に帰れば当然ながら「母親業」も待っている。毎日毎日すごい、とただただ尊敬でした。

 同校の食堂オモニたちのモットーは「친근한 어머니심정으로 학생들을 대한다(親しいオモニの心情で生徒たちと接する)」。名前や所属クラブ、味の好みなど、できる範囲で把握したり、体調が悪そうな子がいたら声をかけたり。配給で忙しくても、生徒たち一人ひとりに目を配っています。卒業生が同校を訪れた時に「食堂オモニ、アンニョンハシムニカ」と覚えてくれていたり、生徒の保護者たちから「中高の食堂で育ててもらったようなものです」と感謝されると嬉しいと話していました。

 東京中高ではもともと、男子生徒だけが食堂を利用していたそう。同校の食堂で一番長く働いている崔恵美さんは、「初めのころ女子生徒にも来てほしくて“予約席”まで用意したけど一人も来なかった」と笑いながら振り返っていました。なんとなく「食堂は男子だけ」といった風潮があり、入るのが怖い雰囲気だったようです。
 しかし、ここ数年で女子生徒も普通に利用するようになりました。「男子たちがだんだんマイルドになってきたのかな?」とオモニたち。現在の高3が高1くらいの時から、徐々に女子生徒たちが来るようになったと言います。率先して来る「先駆者」的な女子生徒たちがいたのも一因だったのでしょう。



 取材してみると、どのハッキョの食堂も魅力がたくさん。3月号の特集では、他にも日本各地の食堂を紹介します。ぜひチェックしてみて下さい。(理)
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ドキュメンタリー映画「アイたちの学校」追加上映決定!

2019-01-23 07:30:00 | (瑛)のブログ


ノンフィクション作家の高賛侑さんが制作したドキュメンタリー映画「アイの学校」が、大阪で話題だ。

大阪・十三の第七芸術劇場で1月12日に封切りし、18日までの1週間の上映予定だったが、立見席も一杯で入場できない人が続く盛況となったため、25日まで延長になり、2月2日から2週間の追加上映が決まった。

http://www.nanagei.com/movie/data/1296.html

 この映画は、100年にわたる日本の民族教育弾圧史と朝鮮学校の現状を描いている。

 最大の見所は、1948年の「4・24教育闘争」関連の映像だ。

 GHQと日本政府は日本の植民地から解放され、自国の言葉と文化を教えようと在日朝鮮人が各地に建てた民族学校を弾圧した。弾圧に抵抗する闘いのなかで多くの同胞が投獄されたが、最大の悲劇は16歳の金太一青年が大阪府庁前で銃殺されたことだった。

 金青年が犠牲になったとき、警官によって20発の銃弾が撃たれたという事実は衝撃だ。
 ロバート・アイケルバーガー米第八軍司令官が残した日記から、かれが朝鮮人に対して殺意を持ち、死傷者を出すことで朝鮮人を威嚇することを狙っていたことが明かされる。

 私が高賛侑さんを知ったのは、記者になりたての頃だった。資料室に並んでいた書籍「山河ヨ、我ヲ抱ケ―発掘・韓国現代史の群像〈上〉」(ハンギョレ新聞社、1993)の訳者が高さんだった。

 月刊誌「ミレ」の編集長として、長らく活躍された高さんのもう一つの一面をこの本を通じて知り、その後、日本各地の外国人学校を紹介した本「国際化時代の民族教育」を読むにいたっては、いつかこのような本を作りたいという見本を見せていただいた。

 高さんは、70歳にしてドキュメンタリー映画の制作にチャレンジされた。

 映画のサブタイトルには、「100年の差別-その闘いの記憶」とある。高さんは、日本政府がいまだ差別を続けている愚かさとともに、差別に負けることなく立ち上がる同胞たちを力強く描いた。この闘いの結晶ともいえるのが、現在、民族学校に通う生徒たちだ。映画に登場する朝鮮サッカー国家代表のリ・ソンアさんやカン・ハナさん(いずれも大阪朝鮮高級学校)の語るハッキョへの思いが胸に染み入る。

 今年は、第2次朝鮮学校閉鎖令が下されて70年を迎える。

 日本政府は朝連を強制解散した約1ヵ月後の1949年10月19日、「学校閉鎖令(92校)」と改組令(245校)を出し、民族教育への大弾圧を加えた。この弾圧により、多くの同胞の子どもたちが日本学校への転校を余儀なくされた。

 高さん自身も高校まで日本学校に通い、大学から民族教育を受けた経験を持つ。私は高さんの本や作品から、民族教育の機会に恵まれなかったかつての自分を見つめながら、この社会や歴史を俯瞰している「視点」を感じてきた。

 民族教育への大弾圧によって万単位の同胞の子どもが日本学校で同化教育を強いられたことが、在日同胞社会にどれほどの傷を与えたのか-。

 朝鮮人を殺すことを正当化せしめる米国や日本の「精神」はどこから来ていたのか-。映像が見せる歴史の事実は、朝鮮人蔑視の根深さをあぶりだす。

 「アイの学校」は、各地で追加上映が続々と決まっている。未見の方にはぜひ見ていただきたい。(瑛)



■大阪・第七芸術劇場の上映時間
◎1月25日(金)まで
◎2月2日(土)~8日(金)  10:00
◎2月9日(土)~15日(金)  15:50
※2月16日(土)以降は未定。

■その他

◇東京:2月20日(水)19時上映
 会場:連合会館
 連絡先/☎090-6947-3845(田中)e-mail: aitachi0220@gmail.com

◇奈良:2月17日(日) 奈良朝鮮学園講堂
 奈良朝鮮幼稚班学芸会 13:00開場、13:30開演
 14:45 映画 「アイたちの学校」上映
 連絡先:奈良朝鮮学園TEL0744-23-1471
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新連載への情報提供のお願い

2019-01-22 10:00:00 | (相)のブログ
 おかげさまでイオは2019年も2月号まで無事出すことができました。
 そこで、今回のエントリは、今年から始まった新連載への情報提供のご協力のお願いです。

 ①『我が家の相棒』

 

 イオでは、2019年2月号から『我が家の相棒』と題したペット紹介コーナーを始めました。みなさんのご自慢のペットをイオの誌面に載せてみませんか(上の画像はイメージです)。

 【応募要領】
 ペットの写真と名前(漢字の場合はふりがなも)、年齢、性別(雄、雌)、アピールポイント(名前の由来、特技、かわいい仕草、ペットにまつわるエピソードなど)、飼い主のお名前(ペンネームでも可)と年齢、住所、電話番号を明記のうえ、以下の宛先まで郵便またはEメールでお送りください。
 ペットの種類にとくに決まりはありません。犬、猫などの定番の哺乳類から爬虫類、両生類、鳥類、熱帯魚まで愛玩を目的として飼育している動物であればOKです。
 写真は、ペット単体でも飼い主とのツーショットでも構いません。
 イオには同胞幼児を紹介する『今月のピョンアリたち』という長寿ページがありますが、『我が家の相棒』もゆくゆくはそれに負けず劣らない人気コーナーにしたいと思っています。どしどしご応募ください!

 【送り先】
 ●郵送
 〒116-0014 東京都荒川区東日暮里2-26-1 「イオ」編集部ペット紹介係
 ●Eメール
 io@io-web.net(メールの件名に「ペット掲載希望」とご記入ください)

 ②『ぶっちゃけ本音トーク』



 家事、育児、仕事にと日々奮闘する既婚女性、男性たち。日々の暮らしの中で感じる悩みや疑問、怒り、モヤモヤ、愚痴をイオの誌面で紹介したいと考えています。
 既婚の同胞男女(20代から50代くらいまで。子どもの有無は関係なし、シングルマザー、シングルファザーも含む。日本人その他の外国人の方でも在日コリアンの配偶者であればOK)の方々の声を幅広く募集します。辛辣で皮肉のきいた意見、ちょっとほっこりするような話、思わずクスっと笑ってしまうようなエピソードまで、小さなことでもいいのでどしどしお寄せください。
 例:共働き夫婦の家事・育児に対する認識の落差、新米オンマ・アッパの子育て失敗談、我が家のユニークな家事・育児の決まりごと、ベビーカーに対する世間の冷たい目線、保育園になかなか入れなくて大変、出産や子育てに対する職場や社会の無理解、などなど…
 お寄せいただいた声の中から毎月一つを選んで、それをマンガにして掲載します。
 応募先は以下の通りです。

 ●Eメール
 io@io-web.net(メールの件名に「本音トーク係」とご記入ください)

 ●SNS
 -Facebook:月刊イオのページ https://www.facebook.com/ioweb/ からメッセンジャーでご意見をお寄せください
 -Twitter: @gekkan_io あてにダイレクトメールでお寄せください

 Eメール、SNSとも投稿者ご自身のお名前(匿名、ペンネームでも可)と性別、居住地(都道府県)をお書き添えください。
 ①②とも誌面に応募要領が記されているので、読者の方々はそちらも参考にしてください。(相)
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金滿里さんのソロ公演「ウリ・オモニ」、来月東京で

2019-01-21 09:55:32 | (K)のブログ


 大阪で劇団態変を主宰する金滿里さん。自身もポリオの重度身体障害を抱えながら障害者にしかできない身体表現を提示してきました。今日は、金さんのソロ公演のお知らせと、金さんとの思い出を少し書きたいと思います。

 金さんと初めてお会いしたのは2012年の末。取材のために大阪のオフィスを訪ねました。取材のためにこれまで何百人の人たちに会ってきましたが、金さんとの出会いは非常に思い出深く今も鮮明に記憶に残っています。その記事は、13年1月号の月刊イオに掲載されました。
 その記事の一部を紹介します。

 「金は在日2世。母は朝鮮古典芸能の名手であった金紅珠で、10人きょうだいの末っ子として生まれた。「母にとってはやっと生まれた芸の後継者だったのに、3歳で障害者となってしまった。民族も家庭の中で育まれるものだが、同時にそこからも引き離された」と回想する。入院と施設での生活が17歳まで続いた。「人間が人間として扱われない」施設での生活の中で、人間の心にあるエゴ、価値観について考えるようになったという。
 その後、健常者が支配する世の中の価値観が変わらない限り障害者の解放はないという障害者運動にのめりこむが、「論理で世の中が変わるのか?」という思いが態変の旗揚げへと向かわせる。「障害を一番如実に語っている自分たちの身体や言語障害の言葉を使い表現することで、価値観そのものを吹き飛ばせるくらいの芸術を生み出せる」。2本足で立ってからの人類の価値観を覆すのが金の、態変の芸術性だ。」

 障害や劇団についての話はもちろん、オモニ(母)についてやソウルでの公演の思い出など朝鮮人としての自身のルーツについて、さまざまに語っておられたのが印象に残っています。金さんにはその後、月刊イオに15年、16年と巻末エッセイを連載していただきました。
 金滿里さんのソロ公演が来月、東京で開催されます。そのタイトルが「ウリ・オモニ」。母親のことをテーマにしたもので、たいへん興味深いものです。(k)
以下、劇団態変のHPから公演情報をお知らせします。http://taihen.o.oo7.jp/upcoming.html

第29回下北沢演劇祭参加 金滿里ソロ『ウリ・オモニ』
[日時]2月 8日(金) 19:00★/2月 9日(土) 14:00/2月10日(日) 14:00/2月11日(月祝) 14:00★
※受付は開演の1時間前から 開場は30分前 ★金滿里との、8日アフタートーク保坂展人氏(世田谷区長) 11日アフタートーク姜信子氏(小説家)
[会場] ザ・スズナリ
東京都世田谷区北沢1-45-15 TEL:03-3469-0511
小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」北口改札より徒歩5分
[チケット]
〔前売〕一般: 4000円/障碍者・介助者: 3000円 ※ザ・スズナリのみ取り扱い/U22・シルバー: 3000円 ※劇団態変のみ取り扱い
下北沢演劇祭ザ・スズナリ参加3団体通し券 7000円 ※ザ・スズナリのみ取り扱い〔当日〕4500円(各種割引なし)
★予約なしでの車イスの入場はお断りさせていただきます。
[お問合せ]
劇団態変officeイマージュ 06-6320-0344 taihen.japan@gmail.com
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イオ2019年2月号が完成!

2019-01-18 09:50:42 | (全)のブログ

 イオ2019年2月号が完成しました!

 特集は「高校生と考える在日コリアンの歴史」です。
 本特集では、在日コリアンが日本に暮らすことになった「歴史」がかき消されようとしている今、ふんばる高校生たちの目線で、私たち在日コリアンの存在についてともに考えます。
 イオ初代編集長・金昌宣さんによるエッセイ「高校生の君たちへ。 すべてを飲み込み、結びつけ、そして超えてゆけ」や「Q&A イチから学ぶ在日コリアン」「現役朝高生が考えるモヤモヤ」、大阪の公立高校で教員を勤める李未来さんのエッセイ「ルーツは取り戻すもの 日本の学校で、在日朝鮮人教員として」を紹介しています。大人からのエールに加え、高校生たちの声に耳を傾けました。

 ソウル単独取材第2弾も。ルポ「坡州で境界を眺める 分断の地、時代の境界に立って」や「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」との座談会「朝鮮学校支援の輪、南でもっと広げよう」「“忘れない”-ハルモニたちが導く道へ 『戦争と女性人権博物館』を訪ねて」など、本誌編集部員が現地でさまざまな個人、団体をたずねて取材した内容をまとめています。

 2月号の単独記事では、「花園」に4年ぶり10度目の出場を果たした大阪朝高ラグビー部の全国大会のたたかいに迫りました。

 18年11月28日、最高裁判所は大阪府と市の補助金不支給の処分の取り消しを求めた大阪朝鮮学園側の上告を退ける決定を下しました。これを受け12月26日に同学園、弁護団、支援団体は司法記者クラブで記者会見を開き、最高裁の決定は「差別を助長するものだ」との声明を発表しました。記事では記者会見のようすや声明内容、同裁判の解説を掲載しています。

 ほかにも蔡一恵さんのエッセイ「東北へ足を運びながら…」や「勧告受け入れ、人権状況の改善を 集会『12.15 私たちの声を国連へ』」など盛りだくさんの内容となっています。

 1月号からスタートした新連載も引き続きご注目、ご愛読ください。

月刊イオは以下の定期購読フォームにてどなたでも注文することができます。
 http://www.io-web.net/subscribe/

 1冊からのご注文も承っています。定期購読ではなく1号のみの注文の場合は、「その他伝達事項」の欄にその旨と希望号数を記入して下さい。(全)
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初々しい新成人

2019-01-17 10:00:00 | (麗)のブログ
14日は成人の日。
新成人のみなさま、おめでとうございます。

先日の昼休みでも成人式の話題で盛り上がりました。
後輩の妹さんが成人を迎えたという話になり、式の動画を見せてもらいました。
やはりチョゴリを着た女性たちがずらっと並ぶと圧巻です。とても綺麗でした。
晴れやかに校歌を歌っている姿が誇らしげで、初々しくもあり、可愛らしくもありました。


そしてふと、自身の成人式のことを思い出しました。
もう10年以上前…! 懐かしいです。

周りの友達は一生の記念にとチョゴリを購入していましたが、
私はこの先あまり着ることもないだろうと思い、レンタルで済ませました。

でも社会人になって様々なシーンでチョゴリが必要となる時があり、
あの時購入していても良かったなぁと今になって思います。


実家には今でも棚にきょうだい全員の成人式の写真と記念にもらったワインが飾られています。
帰るたびに何となくそれらを見て、両親含めてみんな歳をとったなぁ…としみじみ思うのでした。(麗)
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今週土曜日、トークライブ「平壌トモダチ作戦」が開催!

2019-01-16 09:55:00 | (理)のブログ

 神保町にある「책거리(チェッコリ)」というお店をご存知でしょうか。
 チェッコリは、「韓国と本でつながる」をキーワードにさまざまな情報発信やイベントをしているブックカフェ。韓国語の小説や詩、エッセイ、児童書、絵本、漫画、実用書、言語学習書など数千冊の本を取りそろえています。
 代表は韓国出身の金承福さん。2015年イオ11月号「特別企画・朝鮮に出会う図書館」の関連企画や16年度の連載「KOREAN BOOKS」などでも誌面にご登場いただきました。

 チェッコリでは毎月、興味深いイベントが数多く開催されています。「韓国と本でつながる」がお店のコンセプトですが、近年は朝鮮民主主義人民共和国の人々の暮らしやカルチャーに注目したイベントも企画されており、また店頭にイオを置いて下さっているなど、朝鮮半島や在日朝鮮人に関する事柄も取り扱っています。
 今週の土曜日も、イオにゆかりのある方のトークライブが予定されています。タイトルは、「北岡裕トークライブ 【平壌トモダチ作戦 北の隣人を笑わせて】」。月刊イオの〈DPRKありのまま〉や朝鮮新報の〈Strangers In Pyongyang〉など、各連載で人気を博した北岡裕さんが登壇します。
 過去5回の訪朝を通して得た、愛すべき隣人との笑いあるエピソードに加え、これからの日朝関係についても話したいと意気込んでいます。イベントの前後には、店内で自由に本や雑貨を見ることができます。お時間のある方、ぜひ申し込んでみてはいかがでしょうか。

 イベントの詳細は以下。電話もしくは申し込みフォームから応募が可能です。(理)

日時:1月19日(土)18時開演
場所:三光堂ビル3階 チェッコリ(地下鉄神保町駅A7出口から徒歩約1分)
定員:30人
参加費:1500円(ワンドリンクつき)
問合せ:TEL(03-5244-5425)、申し込みフォーム(https://pro.form-mailer.jp/fms/5d2642f9160531
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成人式とチマチョゴリ

2019-01-15 10:00:00 | (瑛)のブログ

昨日14日は成人式でしたね。成人を迎えた各地の同胞のみなさん、今日まで育てあげた保護者の方々、おめでとうございます。

地域のコミュニティでも成人を祝う集まりが開かれました。

会場は、いつも都内の小さな民族学校で新年会を兼ねて行いますが、この学校を巣立ち、大学に進学したり、海外に留学したり、すでに立派に社会人になっていたりと、小学生だった子どもたちが成長した姿に、わが子でもないのに特別な感慨がおしよせてきました。親となり、20年間、人を育て上げることのむずかしさを感じているからでしょうか。自立へと進む姿が凛々しく…。卒業した年に担任した先生も言葉を詰まらせながらお祝いのメッセージを送っていて、もらい泣きするというおばさんぶりを発揮しました。

今年、地域で成人を迎えた青年は3人でした。

この学校で、一つの学年が10人に満たないことは珍しくありませんが、他の地域から引っ越してきた私としては、「あーこの頃から、この人数で踏ん張っていたんだ」という思いや、少ない人数でもいつか「二桁」と尽力してきた先輩方の顔が浮かびました。小さい学校を卒業しても、高校ではラグビー部の柱として活躍し、花園出場を遂げるなど、一人のがんばりが「道」を作っていることも見せてもらいました。

学校の統廃合が続くなか、支部合同で成人式をすればどう?青年たちが企画する成人式もあったね、と、「これから」についても話が尽きず…。



なんといってもチョゴリ姿には、晴れやかな気持ちになります。

着ている成人の皆さんもおしゃれを楽しんでいて、何よりもチョゴリを楽しむ笑顔がいいですね。

チマチョゴリも私たちの時代と比べると、だいぶ華やかになり、デザインも変わりましたね。各々のこだわりを見ているだけで楽しいです。
※写真は知り合いの方から提供いただきました。






さて、大阪の劇団「タルオルム」の一人芝居「チマチョゴリ」が話題になっています。

11、12日の大阪公演に続き、東京でも2月1日に東京朝鮮第4初中級学校で行われます。

15時半からと19時半からの計2回の公演で、私も足を運ぶ予定です。

今、朝鮮学校では校内でのみ、チマチョゴリ制服が着用されていますが、私が学生時代を送った1980年代はよく街中で「きれいだね」と呼び止められたものです。韓国から来日した人に声をかけられ、新宿の中村屋で1時間ほど友人とお茶を飲んだこともありました。朝鮮学校について今ほど知られていなかった時代です。

一人芝居「チマチョゴリ」。作・演出の金民樹さんと、役者のカン・ハナさんがどんなチマチョゴリの物語を見せてくれるのでしょうか。楽しみです。(瑛)
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新年、池上本門寺へ

2019-01-11 10:00:39 | (相)のブログ
 新年、明けましておめでとうございます。
 새해, 복많이 받으세요.
 
 ということで、新年1回目のブログ更新となりました。
 2019年最初の取材で池上本門寺へ行ってきました。

 

 

 日蓮宗の大本山として名高い池上本門寺の住所は東京都大田区池上1-1-1。まさに地域の1丁目1番地です。
 本門寺の名前自体は知っていたものの、訪れるのは今回が初めて。お寺そのものに対する取材という意味合いは薄かったのですが、せっかくの機会ということで、今回の取材をコーディネートしていただいた某氏の案内で各所を見て回ることにしました。
 印象深かったのが、日本や朝鮮の近現代史の表裏を彩った人々の墓や碑石が数多くあったこと。
 まずはプロレスラー・力道山の墓所。これ以上なにか言う必要がないほど有名な方なので説明は省略します。
 
 

 

 岡本柳之助の墓もありました。岡本は1895年、当時の日本公使の三浦梧楼が主導して朝鮮王朝の王妃だった明成皇后(閔妃)を景福宮で殺害した「乙未事変」の実行部隊の一員だった人物です。
 ほかに、児玉誉士夫、町井久之といった裏社会系の大物たち、自民党の大物政治家・大野伴睦などなど。限られた時間の中で見て回ったので、当然ながらほかにもっと多くあります。

 

 「シンガポール チャンギー殉難者慰霊碑」にも足を運びました。第二次世界大戦後、連合軍によってBC級戦争犯罪人とされた日本の軍人軍属の裁判がシンガポールのチャンギーで行われ、日本人として戦争に動員された多くの朝鮮人も死刑や長期の有期刑に処せられました。石碑の裏面に刑死した人物の名前が刻まれていて、朝鮮半島出身者の名前も見つけることができます。

 昨年、NHK大河ドラマ「西郷どん」が話題となりましたが、本門寺は西郷隆盛が率いる倒幕軍が江戸城総攻撃に向けて本営を置いた場所としても知られています。1868年4月、西郷隆盛と勝海舟が江戸城明け渡しのための会見を行った場所も残っています。

 小一時間の歴史探訪だったのですが、今度、あらためて時間を取ってゆっくり見て回るのもいいかもしれないと思いました。(相)
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4年ぶりの花園、毎年の東京中高美術部展

2019-01-10 10:00:05 | (K)のブログ
 全世界が注目した1月1日の金正恩委員長の新年の辞。昨年の北南関係について、「昨年は、70余年の民族分断史上、類を見ない劇的な変化が起こった激動の年であった」とし、「内外の大きな期待と関心の中、1年に3度、北南首脳の対面と会談が行われたことは前例のないことで、これは北南関係が全く新たな段階に入ったことをはっきり示した」と振り返りました。そして、「今年を北南関係の発展と祖国統一偉業の遂行においてもう一つの画期的な転換をもたらす歴史的な年として輝かせるべきである」と強調しています。
 朝米関係についての言及も多く、朝米首脳会談についても、「私は、去る6月、米大統領に会い有益な会談を行って、建設的な意見を交換し、双方が抱えている憂慮と絡み合った問題の早い解決方途について認識を同じくしたと思っている」「私は今後、いつでも米大統領と対座する準備ができており、必ず国際社会が歓迎する結果をもたらすために努力するであろう」と言及されています。第2回の朝米首脳会談がいつどのように行われるのか、注目されます。
 金正恩委員長は7日から北京を訪問しました。新年の辞では、「停戦協定当事者との緊密な連係の下に、朝鮮半島の現在の停戦体制を平和体制に転換するための多者協商も積極的に推進」と言及されており、積極的な対外活動がすでに始まっています。
 今年も朝鮮半島を取り巻く情勢は大きな変化を見せることでしょう。

 2019年の私の初めての日刊イオです。今年もよろしくお願いいたします。
 年末の30日、私も花園まで大阪朝高ラグビー部を応援に行ってきました。私にとって花園は4年ぶりです。3年前に東京朝高ラグビー部が花園に出場しましたが、その時は入院中で現地に行けませんでした。(麗)さんも書いていましたが、第1競技場が大きく変わっていて私も驚きました。今年開催されるワールドカップのための改装です。
 いちばん大きく変わったのは、電光掲示板のところに観客席が設置されていたこと。下の写真で見比べてください。最初の写真が2015年1月1日の茗渓学園(茨城)との試合の時のもの。2枚目が今回の写真です。その他、観客席の一部が変わっていたり、記者室が貴賓室になっていたり。
 報徳学園との試合は残念な結果でしたが、今年の年末にまた期待しましょう。




 8日、東京・池袋で行われている東京朝鮮中高級学校美術部の部展に行ってきました。毎年、見に行っている展示で、今年のタイトルは「常識の囚人(とらわれびと)」。配られたパンフレットには次のように書いてあります。

 「社会的な価値観、知識、判断力のことを「常識」というなら今の私たちの状況はどうでしょう?「常識」が凝り固まっていませんか? そんな皆様に「絡みつく鎖」が解けるよう、お手伝いいたしましょう。この展示には囚われの身から私たちを解き放つ「鍵」があるかもしれません。それを見つけられるかどうかはあなた次第です。」



 会場には部員たちの意欲的な作品が20点以上展示されていて、良い意味で異様な空間が広がっていました。「常識」というものを常識的な範囲で捉えているなと思う作品がある一方、突飛な発想で楽しませてくれる作品もあって、作者の生徒たちそれぞれが考える「常識」とは何かがわかるようでした。残念ながら私には囚われの身から解き放つ「鍵」を見つけることはできなかったけれど…。


 部展「常識の囚人(とらわれびと)」は、8日から始まり14日まで開催されます。ぜひ足を運んで、生徒たちの作品を堪能してください。(k)

第13回東京朝鮮中高級学校美術部展「常識の囚人」/日時:1月8日~14日(月・祝)10:00~19:30(最終日は10:00~16:00)/場所:東京芸術劇場B1 アトリエウエスト/13日の日曜日13:30からパフォーマンス、アーティストトーク
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