半年ちょっと前に、早期矯正治療をスタートした患者さん。
治療前は、上の前歯のデコボコが目立ちます。
前歯と一番奥歯以外は乳歯の混合歯列の時期。
下の前歯はほとんどデコボコではありませんが、上のみデコボコというのは上の歯並びが小さいと言うことが多いんです。
奥歯の噛み合わせの前後関係をみると、バックグラウンドに反対咬合傾向があります。噛み合わせも浅いので、成長期の下顎発育が問題になるタイプです。
治療は前歯6本にブラケットを付けて半年ほど。
後戻りと、近未来に生え変わってくる永久歯スペースを確保するために、裏側のワイヤー装置であるリンガルアーチを装着して、経過を観ます。
歯を動かす期間はほぼ1か月おきの来院が必要ですが、以降の経過観察は虫歯チェックや予防も兼ねて、3か月おきくらいでOKです。
かみ合わせも浅く、数年後は思春期成長が始まるので、永久歯への生え変わりも含め今後のフォローが重要です。
デコボコが改善したのは良いのですが、成長も含めた歯並び噛み合わせの治療と管理は始まったばかりとも言えます。
長期戦が想定内ですので、オン、オフがクリアな治療計画が、特に患者さんにとっては負担が減少されるのではと意識して咬合矯正治療を行っています。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam