「ホルモー六景」万城目学 角川書店 2007年
森見登美彦と平成変態作家二人組を結成している万城目学。いや結成してない。奇書「鴨川ホルモー」の続編がこれ。
すごいと思ったのは、これほどに前作を読んでいないと何のことだかさっぱりきっぱりめっきり分からない本も珍しい。意味も分からないし、オチも何も成立しないだろう、読んでなければ。どんな本でも、順番を守らないで読む読者というのは存在するもので、なぜか萩尾望都の「ポーの一族」の3巻から読み始める不可思議な脳髄を持つ友人などいたりいなかったりするだろう。ブライアン・フリーマントルのチャーリー・マフィンシリーズやディック・フランシスの競馬シリーズなど順序にあまり意味がなかったりするのものあったりなかったりする。
さて、
「ホルモー六景」では、ホルモーの裏側で起きていた事実を描く「ローマ風の休日」やホルモーから数年後を描く「丸の内サミット」など全体として裏ホルモーといったつくりになっている。「鴨川ホルモー」に仰天した人はまってしまった人にはたまらない。
はまってしまった友人B(女性のような外見をしているが性別不明)は「もっちゃん」が一番面白いと言っていた。これはネタバレしないで説明できないので、読んでくだされ。あとはBは「これ読んだら京都に行きたくなった」と言ってた。勝手に行ってくれ。私は凡ちゃんが鴨川ホルモーの裏でしていたことが描かれる「ローマ風の休日」が面白いと思った。でも「鴨川(小)ホルモー」で出てくるワード。「天下三大不如意は、鴨川の等間隔カップル、足先に冷え、男ごころ」は実にうまいと思ったし、友人に「あなたにとって三大不如意ってなんですか?」ときいて回ってしまったほど。いや回ってはいなかった。
全然関係ないけど「20世紀少年」に万城目っていなかったっけ?まんじょうめと読むんだけど。と思ったら、万丈目だった。
「鴨川ホルモー」のレビューはここ
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